【水樹奈々 インタビュー】
“自分の人生を生きる”ということを
テーマにしている
自分の信念を曲げず、
自分の人生を生きてほしい
ファンの方にいち楽曲として聴いてもらった時に、この曲を通してメッセージしたいと思ったものは？
『シンフォギア』を知らない方が聴いても、その方の背中を押せる応援ソングになればと思いました。今回は“自分の人生を生きる”ということをテーマにしています。例えばSNSなどでいろんな意見が目に入って、傷付いたり、つい人の意見に流されて後悔をしたことは、きっと誰でもあると思います。だから、自分の信念を曲げず、自分の人生を生きてほしいという想いを歌詞に込めました。『シンフォギア』のキャラクターは大切な人のためなら自分はどうなってもいいという自己犠牲的な考えで動いてしまうことが多くて。でも、それってみんなが幸せになるための答えとしては間違っていますよね。だから、自分の人生も大事にしながら、相手のことを思いやる気持ちを持ってほしいというメッセージを込めて書きました。
今回のシングルは、「METANOIA」を含めて、自由と解放が共通したテーマになっているとのことですが。
たまたまですけど、そうなりました。カップリング曲「Born Free」はアニメ『モンスターストライク』エンディングテーマで、アニメの制作スタッフさんからしっとりとし曲調とテンポで、アニメの主人公が自分の内面と向き合うようなイメージで制作してほしいとリクエストがあって。最終的にはバラードだと少し落ち着きすぎてしまうので、ある程度のテンポ感があって、考えているうちに気持ちが自然と高揚してしまい行動を起こしていた…という情景が見えるほうが、より作品にフィットするんじゃないかと思い、この曲を選びました。
最初はどこか淡々としている感じで、でも最後はすごくエミーショナルになっていきますね。
ぽつぽつと話していた言葉が、いつの間にか音楽になっていくようなイメージで作ったので、叩み掛けるところが多いんです。例えば、シンガーソングライターの方がギターを弾いているうちに曲ができていくみたいな雰囲気ですね。座長公演で初披露したのですが、みなさん途中のコーラスもすぐに一緒に歌ってくださって感激しました。夏のツアーでももちろん歌いますので、みなさんと一緒に育てていきたいなと思っています。
「SUMMER PIRATES」はまさしくサマーチューンで。ちょっと懐かしさも感じました。
歌詞の方向性も、あえてダサかわいいところを目指して、遊び心のあるフレーズをたくさん入れてみました。より解放的に仕上げたくて、最初のデモではなかったブラスを入れていただき、思わず身体が動いてしまうファンキーな曲になっています。“夏だから攻めていっちゃいなよ！”と、ちょっと奥手な女子への恋愛応援ソングになったらいいなと思っています。
そういうふうに思わせるきっかけがあったとか？
私がパーソナリティーを務めているラジオ番組宛に“片思い中です”や“過去の失恋を引きずってます”など、恋愛に関するお悩みメールをたくさんいただくんです。そんなメッセージからも“思い切って一歩踏み出そう！”というテーマが浮かびました。タイトルにある“PIRATES”も海賊が未開の地を目指すように “新しい自分に出会えるかも”という意味を込めて付けています。この曲は、『なか卯』さんのTV-CMソングになっていて、そこからも大きなヒントがあって。
『なか卯』っぽさはないような気がしますが…。
実は新商品のメニューが『親子丼イタリアン』なんですけど、トマトやチーズ、バジルソースなどが乗っているんです。
え〜!?
そういうふうに思いますよね（笑）。私も最初はいったいどんな味なんだろう…と思いましたけど、試食したらこれがすごく美味しくて！ 1度食べるとはまってしまう味なんです。なんと大胆なアイディア！と思ったので、“大胆になってみる”ことや“思いも寄らない自分がまだいるかも”というメッセージを込めようと思ったんです。
あ〜、そうつながるんですね（笑）。3曲とも全国ツアー『NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019』で聴くのが楽しみです。ツアーはどんな内容になりますか？
“水樹奈々が全国に音の宅配便をお届けます”というイメージで、“奈々急便”が全国を駆け巡ります。“そうきたか！”と楽しんでもらえる演出もありつつ、わりと直球で骨太な仕上がりになっています。今回の3曲を含め、新旧幅広いセットリストを予定していますので、ぜひ遊びに来てください。
取材：榑林史章
「METANOIA」MV
（Short Ver.）
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