『THE ドラえもん展』が大阪で開催中
! 限定グッズやコラボカフェも要チ
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7月12日(金)から大阪文化館・天保山(海遊館となり)で、『THE ドラえもん展 OSAKA 2019』がスタートした。本展は2017年に六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーで開催された『THE ドラえもん展 TOKYO 2017』を皮切りに、2018年の富山、名古屋を経て、大阪へとやってきた巡回展だ。日本を代表するアーティスト28組がドラえもんへの思いあふれる作品を制作。独創性豊かな世界にひとつだけの「ドラえもん」が展示されている。大阪で『THE ドラえもん展』が開催されるのは2002年以来17年ぶり2回目。会期中は大阪会場から新たに登場したオリジナルグッズの販売や、本展とコラボレーションした『THE ドラえもん展 カフェ』もオープンする。7月11日(木)には特別内覧会と開会式も行われ、17年ぶりとなる『THE ドラえもん展』の開幕を盛り上げた。
ドラえもん X 現代アート
展示会場には、美術史家の大御所・山下裕二氏統括のもと選ばれた、国内外問わず活躍するアーティスト28組が「あなたのドラえもんをつくって下さい」というお題に沿って制作した作品が並ぶ。ジャンルも幅広く、絵画・立体物・映像など表現方法はさまざま。
1970年の誕生以来、日本中にたくさんの夢と希望を与えてくれたドラえもん。ポケットから出てくる不思議な道具の数々に心を躍らせた記憶は、きっと誰の心の中にもあるだろう。いま、世界を舞台に活躍するアーティストもそれは同じ。作品にはアーティスト個人のドラえもんとの思い出や、作品からインスピレーションを得たアイデアが、いろどり豊かに落とし込まれている。
本展は2つのセクションから構成されている。前半は前述した「あなたのドラえもん」というテーマで作られた作品。後半はドラえもんの映画作品を1つ選び作られた「映画ドラえもん」だ。
7月11日に行われた記者発表会で登壇した森村泰昌氏は、2002年に引き続き、紙を用いて衣装をデザインするコイケジュンコ氏との共作を発表。マンガ本をテーマに、モノクロ調で統一したタイムマシーンとどこでもドアを立体物で制作し、コイケのドレスを着た森村自身が作品の中に入り込んだセルフポートレイトが展示されている。実物のドレスは原作『ドラえもん』からコイケ氏が厳選したセリフで作られているので、ぜひじっくり見てほしい。
森村泰昌+コイケジュンコ「時を駈けるドラス」 (c)Fujiko-Pro
また、同じく記者発表会で登壇した増田セバスチャン氏は、映画『のび太のドラビアンナイト』(1991)から着想を得て、世界中から取り寄せたカラフルなマテリアルでできた巨大なドラえもんのぬいぐるみを作り上げた。ポツンと砂漠に置き去りになったドラえもんのぬいぐるみが見つかったというコンセプトで、夢を見づらくなった現代社会へのカウンターと、世界中の子供たちが未来に希望を持ってワクワクできるようにという願いが込められている。
増田セバスチャン「さいごのウエポン」 (c)Sebastian Masuda/Lovelies Lab. Studio (c)Fujiko-Pro
他には村上隆や蜷川実花、奈良美智、福田美蘭ら、2002年の開催時に出展していたアーティストも参加。前回展作品も同時に展示されているので、見比べてみよう。
村上隆「あんなこといいな 出来たらいいな」(部分) (c)2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd. All Rights Reserved. (c)Fujiko-Pro
蜷川実花「ドラちゃん1日デートの巻2017」 (c)mika ninagawa (c)Fujiko-Pro
その他、画家の会田誠、鴻池朋子、近藤智美、坂本友由、篠原愛、町田久美、Mr.、山口晃、山本竜基、れなれな(中島玲奈)、カメラマンの梅佳代、メディアアーティストのクワクボリョウタ、漆造形家の渡邊希、美術家の西尾康之、書家の中塚翠涛、アーティストの後藤映則、彫刻家の小谷元彦、中里勇太と、美術界のプロフェッショナルたちが名前を連ねる。
鴻池朋子「しずかちゃんの洞窟(へや)」 (c)Tomoko KONOIKE (c)Fujiko-Pro
坂本友由「僕らはいつごろ大人になるんだろう」 (c)Tomoyoshi Sakamoto (c)Fujiko-Pro
梅佳代「私の家のドラえもんの写真」 (c)Kayo Ume
渡邊希「タイムトラベル」 (c)Nozomi Watanabe (c)Fujiko-Pro
中里勇太「選んだゆめときぼう」 (c)Yuta NAKAZATO, FUMA Contemporary Tokyo | BUNKYO ART (c)Fujiko-Pro
水墨画家の山口英紀とペーパーアーティストの伊藤航は、共作でリアルな道具の模型を作り上げた。しりあがり寿、シシヤマザキ、佐藤雅晴は映像作品をそれぞれの作風でユーモラスにドラえもんの世界を表現していた。
キュートなドラえもんを食べれるコラボカフェ
さらに会期中は、会場隣接のカフェにて本展とコラボした限定メニューが登場。
『THE ドラえもん展 カフェ』 (c)Fujiko-Pro
ボリュームたっぷりの「ドラえもんロコモコ丼」、たっぷりのたらこがイカとシメジの旨味を引き立たせる「たらこ de ドラスパ」、ほどよい酸味のトマトソースとチーズがベストマッチのマルゲリータピッツァ「ドラゲリータ〜ドラえもんピッツァ〜」、ドラえもんの大好きなどら焼きに濃厚バニラアイスをはさんだ「ドラえもんアイスどら焼き」、キュートなドラえもんのマシュマロが浮かぶ「マシュマロ to コーヒーゼリー」、ドラえもんラテアートが乗った「ドラえもんラテ(ホット)」の全6種類。
ドラえもんロコモコ丼 (c)Fujiko-Pro
たらこ de ドラスパ (c)Fujiko-Pro
ドラゲリータ〜ドラえもんピッツァ〜 (c)Fujiko-Pro
ドラえもんアイスドラ焼き (c)Fujiko-Pro
マシュマロ to コーヒーゼリー (c)Fujiko-Pro
ドラえもんラテ(ホット) (c)Fujiko-Pro
全種類制覇したくなるほど可愛いメニューばかり。是非、海が見える席から堪能しよう。
新商品や会場限定グッズも
ミュージアムショップでは『THE ドラえもん展』オリジナルグッズやアーティストグッズも販売中。公式図録をはじめ、アーティストの作品をあしらったトートバッグやクリアファイル、ポストカード、Tシャツなどのグッズや、「COLOR THE DORAEMON」シリーズ、普段とはひと味違う会場特別グッズなど、300アイテム以上が展開されている。
公式図録 (c)Fujiko-Pro
大阪会場から発売になった新商品も (c)Fujiko-Pro
(c)Fujiko-Pro
大阪会場から発売される新商品には、しりあがり寿の「劣化防止スプレー(消臭スプレー)」、増田セバスチャンの「パスケース」、村上隆の「マグカップ」と「プレート」、「COLOR THE DORAEMON」シリーズの3種類と参加アーティスト6名によるiPhoneXS / Xケースがある。いずれも展示作品にちなんだものなので、展覧会とあわせて楽しみたい。
展覧会オリジナルグッズ (c)Fujiko-Pro
参加アーティストによるiPhone XS/Xケース (c)Fujiko-Pro
また、「COLOR THE DORAEMON」シリーズで、猿田彦珈琲ドリップバッグ(5個入り)と、展覧会オリジナルパッケージの麻布かりんとう(あられかりんと、野菜ミックス、はちみつジンジャー)が新たにお目見えした。
カラーザ ドラえもんシリーズ (c)Fujiko-Pro
展覧会場でしか入手できない特別グッズとしては、原作『ドラえもん』のダイカットプレート(2種)が、そして会場先行商品として、彫刻家ドラえもんのスタチュー(彫像)がひと足先に販売される。
もちろん東京、富山、名古屋会場でも大人気だったグッズも勢ぞろい。展覧会を楽しんだ後はお気に入りを見つけよう。『THE ドラえもん展 OSAKA 2019』は、大阪文化館・天保山(海遊館となり)にて、9月23日(月・祝)まで開催される。

取材・文・撮影=ERI KUBOTA

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