VR作品「攻殻機動隊 GHOST CHASER」
がベネチア国際映画祭のVR部門コンペ
ティション出品

(c)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会 SFアニメ「攻殻機動隊」シリーズのVR(仮想現実)作品「攻殻機動隊 GHOST CHASER」が、第76回ベネチア国際映画祭のVR部門コンペティションに出品されることが決定した。日本のVR作品が同映画祭のコンペティション作品として正式招待され、プレミア上映されるのはこれが初となる。
 Production I.Gの制作による同作は、2018年に稼働したダイバーシティ東京プラザのアトラクション施設「hexaRide(ヘキサライド)」の第1弾コンテンツ。参加者は、クザン共和国での次世代兵器の調整会議に出席する国防大臣を護衛するため、草薙素子率いる「公安9課」のメンバーとして、ヘキサライドに乗って電脳空間にアクセスし、襲いかかる反政府軍との戦闘を体験する。監督は、2018年のベネチア国際映画祭Best of VR部門に招待された「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」を手がけた東弘明。
 東監督は「昨年の招待上映に続き、本年は念願のコンペティション部門へのノミネートをいただき、大変うれしく思っています。一年前、もっと良い作品を作り、またベネチアに戻ってこようと仲間と誓ったのが昨日のことのようです」と振り返り、「今作で目指したのは『ストーリーテリングとライドアトラクションの融合』です。映画の世界に没入し、主人公たちが紡ぎ出すストーリーを目の前で目撃すると同時に、他に類を見ない可動域を持つライド筐体(きょうたい)に乗りこむことで、最高の浮遊感と疾走感を肌で感じ、体験後にはひとつの旅を終えて戻ってきた時に似た余韻が残る作品となっています。新しいVRエンターテイメントを作り上げるべく、CGチームとともに何度も推敲を重ねて作り上げた今作品を、より多くの方々に体験していただけることは心からの喜びです」と作品を紹介している。
 第76回ベネチア国際映画祭は8月28日~9月7日(現地時間)に、イタリア・ベネチアで開催。VR部門コンペティションでは「VR最高賞」「VRエクスペリエンス最高賞」「VRストーリー最高賞」の3つを選出する。

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