『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 i
n EZO』陽はまたのぼりくりかえすー
ー初めての中止の先に見えた真のRIS
ING SUN

『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO』2019.8.16(FRI).17(SAT)石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
8月16日(金)、17日(土)に北海道の石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージで開催されるはずだった『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO』(以下、『RSR』)。8月15日(木)夜7時、台風10号の接近に伴う悪天候が予想される事から、来場者の安全を第一に考慮して8月16日公演の中止が発表された。去年20回目を迎えて、今年21回目となる『RSR』だが、中止は長い歴史の中でも初めての事。
今年2月に、解散から17年ぶりのライブ活動を『RSR』で再開する事を発表したNUMBER GIRL。8月16日(金)メインステージであるSUN STAGE、21時30分からのライブを楽しみにしていた人も多かっただけに、落胆する人も本当に多かった……。そして、16日(金)5時の札幌管区気象台の最新情報を受けた上で、5時30分に17日(土)開催の可否発表する事も発表された。
明けて、5時30分に開催決定が発表されると、ネット上では主催のイベンターであるWESSに感謝の言葉を伝える人が続出した。台風のあまりの勢いに2日目も中止という悪夢が頭をよぎった人も多いだろう。今年、初参加となる関西在住の私も、そのひとりである。だからこそ、開催決定は本当に驚いたし、見事に雨が止み、日差しも強かった当日の天気にも驚かされた。 
過去の『RSR』ポスター
その喜びを爆発させるかのように、9時の開場と共にテントサイトのあちこちでは、この日を待ちに待った人々が簡易キッチンやビールサーバーを設置して、バーベキューを楽しむ姿が多く見受けられた。北海道ではお花見の時など、大人数で野外バーベキューを楽しむ文化が根付いている事を噂では聞いていたが、実際に目の当たりにすると、その心の底から楽しむ姿には感心してしまう。HEAVEN’ S、FOREST、HAPPINESSと名付けられたテントサイトでは、再会に歓喜する友達同士も多く、単なる夏フェスでは無く、1年に1回の特別な日になっている事も感じる。
テントサイト
事前に参考資料として、2年前の夏に札幌テレビで『RSR』を特集した番組『見たい!知りたい!北海道』を観させてもらっていた。その中でも、この日に向けて1年を生きている人々が紹介されいたが、いかに北海道民の中で特別の日になっているかが、現地に来るとすごく理解できる。そして、年々来場者数が増えている道外の人々にとっても、確実に特別な日、特別なフェスになっている。
キッズガーデン
そして12時キッズガーデンで、この日最初のステージとなる「For kids in the morning LIVE」がDJみそしるとMCごはんむぎ(猫)の出演で行なわれた。20年前の初回はワンステージのみの開催であったし、まだまだ子連れの観客も少なかったであろう。このエリアもそうだが、子連れの観客が本当に多いし、そんな正真正銘のキッズたちが将来自身で来るようになったら素敵だなと思う。大きな猫のむぎちゃんの姿を不思議そうに観るキッズたちが印象的だった。
2年目の2000年から第2のステージとして現れた巨大なテント型のEARTH TENTでは13時30分からオメでたい頭でなにより、新旧問わずインディペンデントな活動をするミュージシャンにスポットを当てたステージdef garageでは一般公募枠RISING★STARのFERN PLANETと、本格的にライブもスタートしていく。
SUN STAGE一発目となる14時の怒髪天を待っていると、セッティング中のステージからBGMとしてNUMBER GIRLが聴こえてくる。私も含め、初日のNUMBER GIRLを楽しみにしていた大人世代の観客一部が一瞬で反応して、体を揺らしたり、拳をあげている。BGMの1曲とはいえ、20年前の初回にも登場したNUMBER GIRLの音を聴けたのは感慨深かったし、初日の大きな悲しみを少し癒してもらえた気がした。
WESS若林良三氏が開催挨拶 photo by 新保勇樹
定刻になり、まず、『RSR』の立ち上げから関わってきたひとりであり、主催者のWESS若林良三氏が開催挨拶をする為にステージに現れた。「みなさん、こんにちは。そして……」と言って、深々と頭を長々と下げられた。お名前はもちろん知っているが、お会いした事は無いのに、その一言目で誠実な人柄が伝わってきて、思わず目頭が熱くなってしまう。特に名を名乗られた訳では無いので、観客からすると主催の誰かしらくらいしかわからないだろうが、私同様、その誠実な人柄は伝わったはずだ。「昨日はすみません。自然には勝てませんでした」という言葉からは充分に悔しさが伝わってきたし、それでも1年に1回の「音楽の街」を楽しんで欲しいという強い気持ち強い愛も充分に伝わってきた。タイムテーブルや一部ステージの変更や中止などの謝罪をし、オールナイトの後に「朝日でDragon Ashを迎えたい!」と伝えた上で、「道産子の祭と言えば、怒髪天!」とスタートを告げる。時には言葉を詰まらせていた若林氏なだけに、最後嬉しそうに高々とガッツポーズをする姿は素敵だった。
怒髪天 photo by 新保勇樹
北海道の大御所である北島三郎「まつり」を登場SEにして、ふんどし姿の屈強な男20人が担ぐ神輿に乗り、増子直純が「よっしゃ―!!」と雄たけびをあげながら登場。地元北海道出身者によってメインステージがスタートするのは、とても素晴らしい。1曲目「酒燃料爆進曲」の間、ずっとふんどし姿の皆さんは腕組みして、横一列に並び、『RSR』の名物男と知られる祭の妖精こと祭太郎もステージ狭しと走り回って盛り上げる。増子のMC一言目「勝ったぞ! 俺たちが台風に勝ったぞ!!」では、初日台風中止を乗り越えて、2日目を迎えられた喜びを全員が改めて感じる事が出来たはずだ。

フードエリア
マカロニえんぴつ (c)RISING SUN ROCK FESTIVAL  photo by 藤川正典
朝9時過ぎから会場に入り、編集者らと共に基地となるテントを立てて、何となく会場をぐるりと1周していたが、本格的にライブがスタートし始めたので、再度ぐるりと周ってみる事に。初出演となるマカロニえんぴつは、テント型ステージのdef gargeから人が溢れ返っていて、1曲目「洗濯機と君とラヂオ」から大盛り上がり。海外の有名ロックバンドたちも初ライブはガレージからスタートという事で名付けられたステージだが、こういうヤングバンドがいつかメインステージに行く姿を見届けるのもフェスのひとつの楽しみである。   

RAINBOW SHANGRI-LA
RAINBOW SHANGRI-LAも同じくテント型ステージだが、ガレージというよりはクラブを彷彿とさせるステージで、より自由に踊れる雰囲気を感じる。never young beachではリハーサルの段階から、外には人が溢れ返っている。リハーサルで鳴らされた高田渡「自転車に乗って」のカバーでは、外に溢れだした人々も楽しそうに踊っていた。本番が始まってからも、ステージ袖から溢れた横側でも後ろ側でも踊りまくっている。北海道の広大な平野だからこそ、ここまでの自由な広さがあるのだろう。思いっきり踊りまくれるフェスは、本当に理想である。
続く、吾妻光良 & The Swinging Boppersは今年の出演バンドの中で間違いなく一番平均年齢が高いバンドであるし、それも12人のビッグバンド。サウンドチェックをまるで本番さながらのように鳴らし、そこに自由に喋りや歌を乗せていく様には、まさしく年の功しか感じなかった。何よりも、アップテンポなブルースがたまらなく楽しい。それから、日本でいち早くレゲエ、スカ、ロックステディ、カリプソなどを取り入れたロックバンドTOMATOSのVo&Gtとして活躍し、現在は地元の札幌でバーを経営する松竹谷清も参加。音楽の幅の広さ、そして地元北海道の良さを感じさせてくれた。
ゴスペラーズ (c)RISING SUN ROCK FESTIVAL  photo by 古渓一道
赤いテントが特徴的なRED STAR FIELD。夕方5時を過ぎて、風も出てきて、涼しげにトンボも飛び交う中、『RSR』初出演のゴスペラーズが登場。マイク5本のみの5人だけによるアカペラスタイルだが、出てきただけで観客を沸かせる、その知名度浸透度の凄みといったら……。「ひとり」といった代表曲だけでなく、ファレル・ウィリアムス「Happy」、スピッツ「ロビンソン」、美空ひばり「真赤な太陽」などのカバーも聴かせてくれ、そして、観客と一緒にハーモニーを楽しむ時間まであり、老若男女全てが楽しめる時間であった。 
ホッカイカンタビレ/奥田民生ほか (c)RISING SUN ROCK FESTIVAL  photo by 原田直樹
緑に囲まれた道を抜けて辿り着くBOHEMIAN GARDEN。太陽光エネルギーを活用してライブが行われるステージだが、のどかな空気感がある場所。真夜中の深夜1時前からは、奥田民生による「ホッカイカンタビレ」。普段、民生がギターやベースといったあらゆる楽器やヴォーカルの録音からミックス作業まで、全てひとり宅録形式で行なうプロジェクト「ひとりカンタビレ」の番外編。楽屋エリアに特設レコーディングブースを作り、怒髪天の増子直純、真心ブラザーズフジファブリックGLIM SPANKY、広島出身の民生と同郷の吉川晃司ウエノコウジ、湊雅史、金原千恵子、笠原あやの、ASA-CHANGエマーソン北村中村達也、Rei、TOSHI-LOW、そしてBOHEMIAN GARDENの後方にあるBOHEMIAN CIRCUSのステージにも立った10代の崎山蒼志といった豪華な面子。レコーディングされた楽曲は『RSR』テーマソングで、最後は観客のコーラスも録音して完成。仕上がりを聴こうとすると、細美武士とTOSHI-LOWも突如現れる愉快な一幕も。ただただ、演奏するだけでなく、こういった愉快な企画ステージが行われるのも『RSR』ならでは。
ホッカイカンタビレ/奥田民生ほか (c)RISING SUN ROCK FESTIVAL  photo by 原田直樹
思わぬ細美とTOSHI-LOWの出現だったが、このふたりはRED STAR FIELDに隣接するRED STAR CAFEでの東北大作戦ステージにthe LOW-ATUSとして弾き語りで出演したり、同じ場所で夜中から開店するスナックRED STARではカラオケを歌ったりと大活躍。最終的に『RSR』今年最大のキーマンとなったふたりだが、それは後程ゆっくり綴るとして。
オールナイトフェスだと、まったりくつろいで落ち着ける……、いわゆるチルアウトが出来る場所も重要になってくる。色鮮やかなデコレーション、アートが楽しめ、夜になるとライトアップが美しいチルアウトスペースがあるのも『RSR』の良いところ。札幌で音楽、アート、スパイス料理を発信するショップ「PROVO」のオーナーである吉田龍太プロデュースによるPROVO、Candle JUNEが森をコンセプトに、たくさんのキャンドルで飾り、フジファブリック山内総一郎なども演奏したTAIRA-CREW、そして飲食や雑貨の販売、シーソーなどの遊具もあるRAIN TOPE。
RAIN TOPE
特に360度観客が囲めて、四方にスピーカーが設置されたステージがあるPROVOは、個人的に一番入り浸ったスペース。コンパクトなステージだが、抜群に音響が良くて、地元北海道の若手バンドNOT WONKによる轟音、藤原ヒロシの穏やかなサウンド、iki orchestra(Rei(Vo&G)前田サラ(Sax)日向秀和(B)中村達也(Dr))による火花が散る様なセッション……、全てがたまらなかった。いわゆる元気いっぱいでヤングなフェスキッズは思う存分メインステージを最前で楽しめるし、ゆっくりじっくり味わいたい私の様な大人世代は、こういったスペース、ステージでものんびり楽しめる。メインステージから、緑に囲まれたコンパクトなステージまで、全ての世代の要望に応えられるのは、やはり広大な『RSR』だからこそ。
既に紹介した怒髪天、NOT WONK、そしてRED STAR FIELDのトリとして登場したthe pillows、名曲「ハイブリッドレインボウ」が遠く離れたエリアまで鳴り響いていた。真夜中3時にdefgargeで極悪なロックンロールを鳴らしまくったDMBQなど、どうしても地元北海道出身者に注目してしまう。RAINBOW SHANGRI-LAに登場したTHA BLUE HERBも、そのひと組。ジャンルで言うとHIPHOPだが、そんなジャンルを関係なく聴けるのも『RSR』の良いところであるし、リリックひとつひとつの重みが凄く、ラストナンバー「今日無事」でのILL-BOSSTINOによる「無事で 無事で 無事で」と観客ひとりひとりに呼びかける様は、私も含めて涙腺を緩ませている人もいた。
そのTHA BLUE HERBといい、先述の吾妻光良 & The Swinging Boppersなど全くジャンルに縛られないRAINBOW SHANGRI-LA。トリは約3時間に及ぶロングセットでのDJとなったTAKKYU ISHINO。1日の疲れも溜まってきているド深夜帯なのに、腰が勝手に踊り出す。VJやレーザーも含め、最高に踊れる空間を作ってくれる。初年度に電気グルーヴとして出演しているが、他にも中村達也やブギ連で登場した甲本ヒロトなど、20年前の初年度から出演している面子が今も変わらず出演して、観客を盛り上げていた。今年初参加だが、音楽チャンネルや音楽雑誌を通して、『RSR』初年度の熱狂ぶりに大興奮していた私としては物凄く嬉しくもあり、何だか誇らしいラインナップだった。
ELLEGARDEN photo by Tsukasa Miyoshi (Showcase)
最後に、SUN STAGE 21時からのELLEGARDENと明け方3時30分からのDragon Ashについても触れたい。2008年に活動休止して、2018年に10年ぶりの復活を果たしたELLEGARDEN。『RSR』には、12年ぶりの出演。そんな彼らの出番直前、祝福するかの様に、たくさん打ち上げられる大きな大きな打ち上げ花火。
photo by 新保勇樹
夜9時ジャスト、スクリーン横のモニターにELLEGARDENと表示されると、観客エリアを埋め尽くした人々がどよめく。「Fire Cracker」、「Space Sonic」といった人気曲が披露されていき、細美が「すげえな、この光景! ずいぶんとお久しぶりだったんで、メンバーそれぞれから、みなさんに挨拶をさせてください」と切り出す。ギターの生形真一は、2002年に何者でも無かった自分たちを初めてフェスに呼んでくれたのが『RSR』であり、そこに戻ってこれた嬉しさを伝える。細美も「長い事、待たせてすみませんでした」と誠実な気持ちを伝えてくれた。
ELLEGARDEN photo by Tsukasa Miyoshi (Showcase)
終盤で、「もっとやりてえんだけどさ、もう終わりの時間なんだわ。でも10年前と違ってさ、もしかしたら来年もやるかもしんねえじゃん」と細美が言うと、これまた観客たちはどよめく。また、「NUMBER GIRL観たかったなぁとか、the HIATUSやりたかったなぁとか」という言葉からは、初日中止への素直な想いも感じられた。最後の「スターフィッシュ」では観客も大合唱して、大盛りあがりの中、終わった。
Dragon Ash photo by 新保勇樹
SUN STAGE以外の全ステージが終わり、いよいよ最後のひと組であるクロージングアクトのDragon Ashへ。大きなフラッグを振る観客もいる。このフラッグ、20年前の初年度を特集した音楽雑誌の写真でも見た事あるなと思っていると、初年度にも披露した「Viva la Revolution」が登場SE的に鳴らされ、そのまま緩やかに1曲目として演奏されていく。数曲終わり、ようやくKjが「こんな俺たちでよければ、朝日が昇るまで音楽やらせてください。Dragon Ashです、よろしくお願いします」と言葉を発する。初年度は、若干20歳だったKj。今や日本を代表するミクスチャーロックバンドを背負って立っている。ロックアンセムと言っても過言ではない「Fantasista」を経て鳴らされたのは、山嵐のSATOSHIとXmas Eileenのメンバーが参加した「Rock Band」。〈忘れてねぇ 今も何も 俺の夢はロックバンド〉、〈俺達の歌終わんない これがバンドマンのone life〉……、10代の頃からの憧れと今の決意が歌われる楽曲。
Dragon Ash (c)RISING SUN ROCK FESTIVAL  photo by 藤川正典
曲が終わり、「こんな朝まで待ってくれてるみなさんと、 泥塗った俺たちを見守ってくれるバンドマンと、 「出ていいよ」って言ってくれてるイベント主催者に恩返しできる様に、またライヴハウスでイチからやってきます」とKjが今の自分の言葉として決意を語った。そして、『RSR』のクロージングアクトで最後にDragon Ashが歌うなら、この曲しかないと誰もが思っていた「陽はまたのぼりくりかえす」へ。
メンバーが笑顔で去り、SUN STAGEでの最初と同様、WESS若林氏が登場し、「今の曲を以って終わりました」と告げる。それで観客が満足する訳はなく、アンコールを求める声が鳴り止まない。自ら終わりを告げたにも関わらず、何故か観客を煽る若林氏。本当に愉快なイベンターだなと微笑ましく見つめていたが、「ごめんなさい。本人が「もう終わりました」との事です」と再度告げる事に。ここで、袖で見ていた細美が現われ、「来るかも知れねぇじゃん。出るか出ないかわからないもん、アンコールって、そういうもんじゃん、出てこなくても文句言うなよ。精一杯やろうぜ!」と言い放つ。あぁ、いいこと言うなぁって思った。アンコールって、あくまで観客側の要望であり、それに応えるか応えないかは演者のみが知る事。最初からお決まりのアンコールなんて冷めるし、確かに先程のライブに全てが込められていたし、これ以上を求めるのも野暮ってもんかも知れないと勝手に納得していた。
が、「もう楽屋で乾杯していたのに、TOSHI-LOW君が楽屋に来て、「やれー! やれー!」って言うから!」と、全く鳴り止まないアンコールに応えて楽屋からステージに戻ってきたKjが笑いながら話す。「ギターも壊れて歪まないから、素敵な日曜の朝にちょっとだけ歌います」と歌われたのは、Dragon Ashと共に初年度の『RSR』に出演していたTHE HIGH-LOWSの「日曜日よりの使者」。「煽ったんだから! 最後に1曲やります!!」とKjは言って、『RSR』今年最大のキーマンとなった細美武士とTOSHI-LOWにギター演奏を促し、THE BLUE HEARTS「青空」へ。  
RISING SUN ROCK FESTIVAL
個人的にオールナイトの疲れはピークに達していたが、「こう来たか!」と思わずニッコリしてしまったし、そう思った私と同世代の人は多かったであろう。我々世代にとってのロックアンセム2曲だが、あの場にいたフェスキッズにはリアルタイムでは聴いて無い子たちも多いかも知れない。でも、今日を目撃した事で、彼ら彼女らにとっても大切なロックアンセムになったはずだし、例えば20年後、年齢的には大人になっていても、今年の『RSR』を想い出せば、すぐに心はフェスキッズに戻れるはずだ。
RISING SUN ROCK FESTIVAL
全てが終わり、東の空を見ると立派な太陽が昇っていた。『RSR』常連者に後から聴いたが、ここ数年で一番立派な日の出だったとの事。初日には初めての中止という悲しい出来事があったが、それすらも忘れさせてくれた真のRISING SUN。2020年8月14日(金)・8月15日(土)の開催も発表された。来年は2日間やりきった清々しい状態で、立派な日の出を拝みたい。その時まで、「明けましておめでとうございます!」という『RSR』独特の最高にハッピーな言葉は取っておきたい。
取材・文=鈴木淳史 会場写真=大西健斗

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