ブッキング担当者が語る「VINTAGE L
EAGUE 2019 “New Generation”」に
込めた熱い想い。

ブレイク必至の最注目新星バンド8組が大集合する「VINTAGE LEAGUE 2019 “New Generation”」が2019年9月22日(日)に〈渋谷CLUB QUATTRO〉にて開催される。いったいどんなイベントなのか? 出演するバンドの特徴は? など、気になるあれこれについてブッキングを担当した二人にインタビュー。ブッキングの際に心がけていることや開催への熱い意気込みを語ってもらった。

Photography_Reiji Yamasaki
Edit & Text_Momoka Oba
(左)渋谷CLUB QUATTROでブッキングを手がける福田佳乃子さん(右)VINTAGE ROCKでブッキングやイベント企画を担当する酒井舞さん

「New Generation」とタイトルを掲げた
今回のイベント

――まず、このイベントが開催されることになったきっかけを教えてください。

酒井 : 私が勤めているVINTAGE ROCKという会社が2007年から「VINTAGE」、2009年から「VINTAGE LEAGUE」というイベントを開催しているのですが、それの周年や100公演目のタイミングなどで〈渋谷CLUB QUATTRO〉をよく使わせてもらっていたんです。今回も何かやりたいなと思っていた時にちょうど日程が合ったので、「ぜひクアトロさんでやらせください!」とお願いしたのが最初のきっかけです。

福田 : いざイベントの内容を考え始めた時に、「下北沢界隈で若手がすごく盛り上がってるよね」という話になったんです。それから、次世代バンドに詳しいソニーミュージックの某氏にもブッキングを手伝ってもらうことになって。ちょうど同じタイミングで別企画の「いろんなイベンター会社が集まって若手を応援するイベントをやりましょう」っていうのを前々から話していたので、その第一弾という意味でもちょうどいいのかなと。
――ラインナップはどのように決めていきましたか?

酒井 : ブッキングは主に、私とソニーミュージックの某氏が担当しました。実は、今年の3月に開催したVINTAGE LEAGUEツアーでNITRODAYとステレオガールとザ・ジュアンズにはすでに出演してもらっていて。ワンマンでは東名阪をツアーで回るのが難しいけど、組み合わせ次第で集客が増しそうなバンドを集めてツアーをするという企画だったんですが、各地方すごく盛り上がって。今回のイベントは、その時に出てもらったバンドと新たに出てもらいたいバンドを誘わせてもらいました。

――なるほど。この8組に通じる共通点は何かありますか?

酒井 : 年齢はみんな同世代くらいですかね。それぞれジャンルは違いますが、どれも凄くいいバンドです。「自分たちのやりたいことをやってるな」っていうのは共通して感じますね。あと、次のシーンを作っていくんだろうなっていう勢いを感じます。

――今回のイベント名は「New Generation」ですが、これは意味どおり新世代のバンドを応援していこうという想いが込められているのでしょうか?

酒井 : そうです、「次世代のバンドを応援していくぞ」という気持ちで名付けました。つい先日〈赤坂BLITZ〉でもVINTAGE LEAGUEを開催したのですが、そっちはスピッツOKAMOTO’SCHAIに出演してもらっていて。そういったすでに人気の高いアーティストたちが出演するイベントもありつつ。次のシーンを作っていくであろう世代という意味での「New Generation」です。

ブレイクするバンド、人が集まるイベン
トとは

――お二人は普段からたくさんのバンドを見ていると思うのですが、新人のバンドを見ていて「この人たちはブレイクする!」と感じるポイントは何かあるのでしょうか。

酒井 : 私は、すごいいいバンドを見つけたらまずイベントに出てもらって「こっちが売ってやるぞ」くらいの気持ちでいます。そういえば、数年前に福田さんがブッキングしていた羊文学もどんどん人気になっていますよね。

福田 : 羊文学はちょうど昨日もクアトロでワンマンライブがあったんですけど、今回はチケットがソールドアウトして。そうやって育っていくバンドをもっと応援できたらと思いますね。

酒井 : クアトロって、バンドにとって一つの通過点な気がするんですよね。まず目指すべき場所というか。スタッフさんたちも積極的にバンドを応援してくれるし、人気になってまた帰ってきた時も喜んで受け入れてくれて。チームの一員としてバンドを育ててくれる、愛のある会場ですよね。

福田 : ありがとうございます。そうやってみんなから目指してもらえるようなライブハウスでありたいとは常に思っています。今回のイベントに出演するバンドが数年後にクアトロでワンマンをやってくれたら嬉しいです。
――お二人はどういうところで新しいバンドを見つけているんですか?

福田 : 下北沢のライブハウスやサーキットイベントで意識的に新人バンドを見るようにしています。

酒井 : 下北沢だと最近は〈BASEMENT BAR〉界隈がすごく盛り上がっていて。まだ世に伝わってないシーンを売り出すきっかけを作っているブッキングの方たちだと思います。

――最近の音楽シーンで「こういうイベントに人が集まりやすい」という決め手は何かあるのでしょうか。

福田 : バランスが難しいんですよね。いいバンドが揃っても組み合わせが悪いとお客さんが来なかったりするし……。

酒井 : お客さんが集まるイベントは、どれか一組が絶大な人気を持っているか、出演するバンド同士に何らかの関係性があるか、のどちらかですね。年齢が近いとか地元が同じとか、同じライブハウスで一緒に頑張ってきた子たちが集まるとか。そこがガシッとハマると出演する側が盛り上って、お客さんも盛り上がる。そういう相乗効果が起こったときには、ブッキングする側としてもすごく嬉しいなって思います。

――たしかに、そういう出演者同士のバイブスを感じられるライブは見ていても楽しいなって思います。今回の「New Generation」は、シリーズ的に今後も続けていく予定はあるのでしょうか?

酒井 : 続けていきたいです! また別のタイトルでテーマを変えてやるのも良さそうですね。また企画するのが楽しみです。
次ページでは酒井さんのコメントとともに出演する8組をご紹介!

ブッキング担当者が語る「VINTAGE LEAGUE 2019 “New Generation”」に込めた熱い想い。はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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