崎山つばさ、郷本直也、鈴木拡樹、橋
本祥平、荒木宏文ら出演の舞台『幽☆
遊☆白書』が開幕 懐かしさにア・リ
・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・ます! 

漫画家・冨樫義博の代表作『幽☆遊☆白書』の舞台版の幕が、2019年8月28日(水)東京・シアター1010にて、ついに上がった。今から約30年前の1990年〜1994年に連載された原作コミックは、今や日本という国の枠を飛び出して海外でも知名度がある。
霊界探偵となった主人公・浦飯幽助の妖怪とのバトルや人間と妖怪の濃厚でドラマスティックなストーリー、そして蔵馬や飛影、桑原和馬などのキャラクターたちも人気を博した。懐かしの本作で浦飯幽助を演じるのは崎山つばさ。桑原和馬役に郷本直也、蔵馬役に鈴木拡樹、飛影役に橋本祥平、コエンマ役に荒木宏文など、近年人気の2.5次元舞台には欠かすことのできない超実力派人気俳優が演じる。
初日前のゲネプロには取材関係者も多く詰め掛けた。
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
舞台はなまもの! おしゃぶりを落とすかも……?
浦飯幽助役 崎山つばさ:
いよいよ本日ゲネプロを経て初日を迎えます。稽古は一ヶ月くらいだったんですが、本当にあっという間でした。「演劇」としても、2.5次元としてもあわせて楽しんでもらいたいと思います。原作を知っている方は懐かしいなと思ってもらいたいですし、初めて見る方はこんな舞台見たことない! って思ってもらえるような作品になっていると思います。
桑原和馬役 郷本直也:
原作が大好きな方にとっても「このシーンこうなってるんだ!」と思わせるところもあるでしょうし、初めて見る方にとってもとても見やすい内容になっているんじゃないかなと思います。いいチームワークで毎日稽古をしていまして、そんなチームワーク感も本番に影響してくると思います。かなり楽しめる作品になっていると思います。
蔵馬役 鈴木拡樹:
稽古初日に感じたことなんですが、僕も小さい頃に読者であり、アニメの視聴者でもありました。一番最初に幽助が舞台上でしゃべり始めた時に「『幽☆遊☆白書』が帰ってきた」っていうことをすごく肌で感じました。見てくださる方には同じ気持ちになっていただけるんじゃないかなと思います。すごくワクワクしています。新しくなっているけれども、どこか懐かしさを感じる「幽☆遊☆白書」を届けたいなと思っております。
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
飛影役 橋本祥平:
皆さんいろんな現場に立っていて、いろんな経験をされている方が多い現場なんですが、これほどまでにプレッシャーと緊張を感じた顔合わせは初めてでした。演出家の御笠ノ忠次さんもですし、全員がプレッシャーと戦って、それを共有している今この場にいるということが僕の中ではすごく驚きです。連載が始まった当初は僕はまだ生まれていませんでした。もちろん僕の世代も作品は知っていますし、学生の頃漫画も読んでおりました。それくらい幅広い世代に愛されている作品です。生半可な気持ちではここに立っておりません。最後までプレッシャーと緊張と戦いつつ、楽しみつつ、最高のものをみなさまにお届けできるように頑張りたいと思っております。
コエンマ役 荒木宏文:
稽古初日から大変クオリティーの高い稽古・芝居ができ、すごく刺激をもらいながら常に挑戦してチャレンジして作品を掘り下げて作品を作りあげました。関係者の方々、共演者の友人にも見るのが楽しみだとすごく注目していただいている作品に出られるということは大きな緊張があると同時に、見せつけてやろうと思います。期待を軽く超えられるような内容を稽古期間に作れたので、自信を持って初日を迎えたいなと思います。
郷本:荒木さんは本番中もおしゃぶりをしゃぶったままなんですか?
荒木:そうだね! このまま話していこうと思う!
崎山:「このまま話していこうと思う」だそうです。
郷本:あ、そんな感じで本番も荒木さんが喋られたあとは崎山さんが言うんですか。
崎山:それは見ていただいて。
荒木:舞台上に字幕出るかもな!
郷本:その可能性もあるのですか!?
荒木:聞き取れなかったら字幕を出すかもな!
囲み会見の様子
ーー今日来ている記者へシャッターチャンスや見どころのシーンを教えてください。
崎山:幽助で言いますと、指先から出るレーガンを打つシーンがありますので、そこを見ていただけたらと思います。4箇所あります。それの最後が一番のシャッターチャンスだと思います!
郷本:ありすぎて困りますね……! 幽助が桑原に乗り移るというシーンがあるんですが、その2人の見事なコラボレーションを楽しみにしていただきたいです。あとシャッターチャンスは……もしかしたらコエンマがおしゃぶりを落とすかもしれない。その瞬間を押さえていただけたらと。そんなことが、あるかもしれないですね。
荒木:うーん、(そんなハプニングは)起こしちゃいけない。でも起きるかもしれない。
鈴木:舞台ですからね。
荒木:うん、(舞台は)なまもの。コワイ!
郷本:あとはみんなの必殺技が出る瞬間もお見逃しなく。
鈴木:今ここには豪鬼がいないんですが、盗賊集団として3人が揃うということは今作ならではだと思うので、3人が揃うところが見どころだと思います。
橋本:蔵馬が言ったところもポイントですが、個人的には数時間後には額の包帯を取る瞬間が来ると思うので。この日のために目を開かせました。
崎山:具体的には?
橋本:とてつもない痛みを我慢して、えぐった傷をさらにえぐるような痛みで!
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
荒木:演劇の表現方法が、現代では技術が上がって、いろんな手法でファンタジーの世界を表現できるようになってきました。この作品でも技術は取り入れているので、キャラクターのみんなが出す必殺技がプロジェクトマッピングだったり、光を出す棒があったり、そう言う現代のならではのものを使って「幽☆遊☆白書」の世界を表現しているので、そこはシャッターチャンスであり、映えると思うので見てほしいです。僕も一つの公演の中にみんなの必殺技を全部出すので。
崎山:そんな個人テーマがあったんですね。
荒木:みんなのやつを本編中のどこかしらに入れてくので。4つとも全部見つけてください。
囲み会見の様子
懐かしの「あの」曲も! ゲネプロ公演レポート
アニメ主題歌「微笑みの爆弾」に合わせて、幽助、桑原、飛影、蔵馬の4人が次々と出てきて敵を倒していくアクションシーンからスタート。当時のアニメを見ているかのようでどことなく懐かしい。そして物語の進行役でもあるコエンマがリモコンを操作して、彼らとの出会いをプレイバックすることに。
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より

崎山が「どうしてもやりたかった」と話すシーン。準備に多少時間はかかるが、こだわりとのこと。顔も動きも見事。
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
コエンマ役とぼたん役の荒木と平田裕香は「獣拳戦隊ゲキレンジャー」(2007年)でも上司と部下の関係で出演しており、キャスト発表時にはツイッターのトレンドに乗るくらい大きな話題を呼んだ。
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より

舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
原作やアニメにあったシーンの完全再現などのほか、ちょっとメタ的な存在でもあるコエンマのセリフも笑いを誘う。

舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より

舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
この舞台で初めて「幽☆遊☆白書」という作品を知る人、そして久しぶりに触れる人が多いだろう。しかしキャスト陣も大変多くの舞台に出演してきたベテラン俳優。アドリブや間の取り方、声の表情、スポットライトの当たってないところでの演技などはさすがと言った安定感で、原作やアニメを楽しんでいた記憶が自然と思い出される。

舞台『幽☆遊☆白書』ゲネプロ模様より
囲み取材でもキャストが話す通り、プロジェクションマッピングなどの映像で舞台表現の新しさと、作品の懐かしさ、不良たちや甘酸っぱい恋などバトルと青春を同時に感じる作品となっている。
(c)舞台「幽☆遊☆白書」製作委員会 (c)Yoshihiro Togashi 1990年 - 1994年
取材・文・撮影=松本裕美

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