音楽劇『トム&ジェリー』東京公演開
幕 「29歳、山本亮太。可愛い最強伝
説でやっていきたい」と意気込み

世界中の幅広い世代から今も愛され続ける人気コメディーアニメ『トムとジェリー』が、日本初となる舞台作品、音楽劇『トムとジェリー 夢よもう一度』として8月に名古屋での公演をスタートさせ、9月12日(木)より東京・Bunkamuraオーチャードホールにて東京公演がスタートした。
東京初日に先駆けて同劇場で囲み会見が行われ、遠藤章造(ココリコ)、竹若元博(バッファロー吾郎)、山本亮太(宇宙Six/ジャニーズJr.)、佐藤正宏(ワハハ本舗)、秋山大河(MADE/ジャニーズJr.) 、榛葉昌寛[オペラ歌手テノール]、湖月わたる、増田惠子松任谷正隆、ノゾエ征爾が出席した。
会見場に登場した山本はすでにジェリーになりきっており、カメラに向かって「ウキューン☆クフフ☆」と聞こえるジェリー語を使いつつ、キュートなポーズで応えていた。
東京公演から出演する事となりその心境を聞かれた山本は、先ほどと同じく「ウキューン☆」とジェリー語で話し出したが即、人間語に戻し(笑)「アニメにも引けを取らない可愛さになっていると思います。29歳山本亮太、“可愛い最強説”でやっていきたいと思います!」と力強く語る。
遠藤章造
トム役の遠藤は名古屋公演を振り返り、「ジェリー役(松本幸大・宇宙Six/ジャニーズJr.)が20代という事で凄い逃げるんです。トムはもう50歳手前なので大変なんですけど」と笑いを誘う。「名古屋でいただいた熱を東京でぶつけていこうと思っています」。同じくトム役の竹若も「この難しい世界観を舞台化していると思うんですが、いろいろな役者、楽団、いろいろなチームが一丸となってアニメを凌駕できるものが出来たと思います」と胸を張った。
竹若元博
製作発表時にはあまりのバラエティ豊かな顔ぶれに「混ぜるな危険」といっていたノゾエも実際に上演してみて「混ぜてよかったです」と顔をほころばせ、「ちっちゃい子も大きな声で笑ってくださりめちゃくちゃ嬉しかったです」と喜びを伝える一方、音楽監督の松任谷は「明日も(音楽を)変えますよ」とまだまだ調整を続けながら上演すると語る。その言葉に増田が「(変化を止めることは)無駄でしたね。従っていきます(笑)」とあきらめたように肩を落とす。湖月も「ハモリの部分が変わりまして……刺激的な日々を過ごしています。生きているな~」と苦笑いも交えた笑顔を見せていた。
ノゾエ征爾
松任谷正隆

秋山大河
スパイクの息子・タイク役の秋山は「他のキャストさんは可愛い恰好ですが、僕と佐藤さんはこんな見た目の親子。せめて革ジャンを入れ替えて演じていこうかな?」と口にすると、佐藤も「革ジャンが重たくて暑いんですよ」と返す。秋山は「公演が終わるたびに汗がすごく、メイクが落ちて元の人間に戻ってしまうかも」と笑っていた。
佐藤正宏
「トム役とジェリー役は原作どおりあまりしゃべらないんです。だからトム語、ジェリー語のようになんとなく分かるかという喋り方にジェスチャーを加えてやっています。でもオーチャードホールですから(名古屋の)御園座より広いですので、もっともっとオーバーアクションで見せていかないと」と遠藤。竹若は「周りのキャストの方々が僕らの分かりにくい台詞を言葉にしてくださっているので助かっています」と話す。山本は「さっきも一番後ろの席に座ってステージを見てみたんですが、凄い距離ですね! だからもっと(芝居を)大きくしないとな」と改めて実感した事を語っていた。
山本亮太(可愛い~♪と声をかけられノリノリ)
なお、ジェリーの可愛らしさの役作りについて、山本は「僕は“松本ジェリー”を見ています。松本ジェリーが可愛かったので、山本ジェリーはどうしていけばいいのか、と毎日研究して。台詞が喋れないのが僕としてはいちばんの挑戦。29歳がどうやれば可愛く輝けるかを皆に観ていただきたいです」といいながらキュートなそぶりを披露すると、皆から「可愛い~!」とはやし立てられていた。
ジェリーの母役の増田もそんな山本を「何ともいえない瞳。このパチパチする目の奥が可愛くて! いい親子になっています」と表現すると山本も「ママ!」と呼び仲睦まじい様子。「僕らが入っていけない関係になっています(笑)」と遠藤がぼやいていた。
湖月わたる、増田恵子
会見の後に行われた東京初日公演の模様をご紹介。
ステージの上に置かれた階段の上には大きなコンセントが。これ一つで相対的にトムやジェリーの世界が人間よりとても小さな世界で行われている事が一目で分かるものとなっていた。ジェリーは本当のネズミのように俊敏で、そしてキュートに動き回り、側転、側宙、バク転なども交えながらステージ上の至る所を駆け回り、トムを翻弄していた。トムはジェリーを追いかけるが、ドジばかりで、お昼寝中のスパイク親子を起こして怒られたり、とまさにアニメさながら。そんな日常の中で起きたある出来事をきっかけに、トムとジェリーは喧嘩しながらも仲が良い関係を密にしていく。ジェリーのピンチに、負けるのが分かっていながらも敵に戦いを挑むトムの姿は、アニメでも胸を熱くした場面。子どもの頃にTVで見ていたあの光景が目の前で躍動的によみがえる。何度も笑って心があたたまる、そんな芝居となっていた。
取材・文・撮影=こむらさき

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