SPIN.DISCOVERY Vol.12 出演アーティ
スト / 2. Tajyusaim Boyz リアルな
懐事情も電話番号も、明るくエンタメ
に昇華。注目度急上昇中のヒップホッ
プ・ユニット=Tajyusaim Boyz!
これは、昨年リリースされたTajyusaim Boyzのデビュー・シングル「リボで買う。」のフックである。リアルな懐事情が綴られたリリックでは、朝食のコンビニ飯も、タバコも、好きな女の子にあげたGUCCIも、ラブホテルも、借金の返済も、全部リボ払い。現金は持っておらず、クレジットカードが使える店でないとお金が払えない。挙げ句の果てには「俺が返せる規模じゃねぇんだよ!」と、韻を踏みながらの痛快な逆ギレを展開している。
今年に入ってから 『月曜から夜ふかし』(https://twitter.com/WrepRadio/status/1115918109481680896) (日本テレビ)、 『シブヤノオト』(https://twitter.com/nhk_oto/status/1134414520376471552) (NHK)を始め、 『INSIDE OUT』(https://twitter.com/tajyusaim/status/1115543883113304065) (block.fm)、 『ACTION』(https://www.tbsradio.jp/386197) (TBSラジオ)など多くのメディアに露出し、 「現代ビジネス」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65483) からも取材を受けた。そして8月には、予てより「今年は必ず出る」と豪語してきたZeebraオーガナイズによるヒップホップ・フェス 『SUMMER BOMB 2019』(https://abema.tv/video/episode/370-4_s2_p5) へ初出演。さらに応募総数約3900組のオーディション 『出れんの!?サマソニ!? 2019』(https://emeets.jp/) を勝ち抜き、見事 『SUMMER SONIC2019』(http://www.summersonic.com/2019/) へも出演を果たすなど、まさにその注目度はうなぎのぼりだ。
借金の背景はメンバー様々。楽曲制作費やスタジオ代の工面から、生活費、交際費、酒代、女遊び、はたまたパチスロなど、日々のちょっとした背伸びが多いと語っている。そんな積み重ねを複数のルートから借りたお金で自転車操業していく様子は、さながら闇金ウシジマくんに登場する数々の債務者を思わせる。それでもメンバー全員に共通していることは、借金をオープンにしていること、それでいて暗く感じさせないことであろう。
ちなみにメンバー全員の債務総額は、高級車が購入できるほどに膨れ上がっており、なかでも最も債務を抱えているメンバーはM.A.Gであることも 公言(https://miyearnzzlabo.com/archives/56231) している(元金のみでロレックスのデイトナが買えるとのこと)。
特に福島県出身のLB-RUGは、被災した当時に聴いていた 般若「何も出来ねえけど」(https://open.spotify.com/track/47u4pG2dh8DdT6FEJgC4CU?si=4p5p51HBRb6QFGi1Q5J6rA) がきっかけでラップに開眼。まわりのヤンキーたちからヒップホップを教わり、上京後からラッパーとして活動することに。その後、借金を重ねながら音楽活動を続けるも、なかなか芽が出ない日々が およそ4年ほど続くこととなった(https://heads-rep.com/2019/05/interview_tajyusaimboyz1/) 。
当時、東京・渋谷VUENOSで開催されていたイベントにたまたま出演していた4人が繋がり、その後も仲良く会話をするなか、メンバー4人の共通点が「借金」であることが判明。Slendermanの発案のもと、ここにTajyusaim Boyzが結成したという。
多くのヒップホップ・アーティストの映像を手がけるKenyaKaniがMVを撮影しYouTubeに公開。DJ YANATAKEによる フックアップ(https://miyearnzzlabo.com/archives/56452/3) を受けつつ、月日が経つにつれて次第に楽曲が広まっていくなか、気づけば 渡辺直美(https://twitter.com/_lb_rug_/status/1131575333512241152) や Creepy Nuts(https://miyearnzzlabo.com/archives/55531) もハマっていき、最近ではkemioが「あれもリボで買う これもリボで買う」と 歌うようになった(https://twitter.com/tajyusaim/status/1168153756728324097) 。
いまだ増え続ける債務総額は、裏を返せば社会からの信用の証であり、ひとつの才能と言われるかもしれない。めちゃくちゃ贅沢な暮らしをしようなんて考えていないと 語っている(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65483?page=3) 彼らは、ただひたすら当たりまえの成功を望み続けている。まだ見ぬ完済日に向けて今日もマイクを握り続け、自身の音楽にベットし続けているのである。
Text by Takato Ishikawa
【イベント情報】
Spincoaster Presents “SPIN.DISCOVERY vol.12” -WALL&WALL 3rd ANNIVERSARY-
会場:東京・表参道 WALL&WALL ( MAP(https://goo.gl/maps/J5xXh8QPtcv) )
料金:前売 ¥2,900 / 当日 ¥3,400 (各1D代別途)
出演:
[A to Z]
Kvi Baba
LEX
釈迦坊主
Tajyusaim Boyz
vividboooy
YUNGYU
チケット: e+(https://eplus.jp/sf/detail/3085870001-P0030001) | ZAIKO(https://spincoaster.zaiko.io/_buy/1kSA:4oE:de2ed) | Peatix(http://:http://spindiscovery12.peatix.com)
■ オフィシャル・サイト(http://discovery.spincoaster.com/)
アーティスト
Spincoaster
『心が震える音楽との出逢いを』独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介。音楽ニュース、ここでしか読めないミュージシャンの音楽的ルーツやインタビュー、イベントのレポートも掲載。