【NAMBA69・山人音楽祭 2019】ただい
ま絶好調! 勢いそのままの熱で榛名
を圧倒

山人音楽祭 2019【榛名ステージ】 NAMBA69
フェスで見せる“いいライブ”に必要なものってなんだろう。感動的なMC? 特別な演出? うん、それもあったらうれしいけど、別に無くたっていい。じゃあ、いい演奏? もちろん、それも大事。だけど、突き詰めて考えてみると、たとえ短い時間だとしてもメンバーの気持ち、熱量さえめちゃくちゃ伝わってくるならそれでいいじゃんって思う。今日のNAMBA69のライブはそういうものだった。
NAMBA69
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NAMBA69は現在、ソールドアウト続出の全国ツアー中で、完全にノリまくっている状態。新作『CHANGES』も好調だし、そんな彼らのライブが悪いはずがない。1曲目の「HEROES」から、メンバー4人の気持ちがグッと入っているのがわかる。もう、このステージの前にどこかのライブハウスで1本ヤッてきたぐらいのテンション。この時点で既に気持ちがいい。ko-hey(Gt/Cho)の手がゆっくり大きく円を描き、サークルモッシュを煽る。難波章浩(Vo/B)は「ロックは死なない! 何度でも帰ってくるよ!」と叫んでいたが、そりゃそうだと素直に思えるぐらいのスタートダッシュをキメている。
NAMBA69
彼らの勢いを象徴するのが「MANIAC III」。コロコロと展開を変え、つんのめりそうな勢いで疾走していくこの曲はどう楽しんでも自由。彼らとの信頼関係がある限り、間違いなんてない。それをわかっているかのように、フロアのあちこちでサーフ、サークルモッシュ、リフトが起こる。続く名曲「PROMISES」では、曲終わりでメンバー全員がガッツポーズ。もちろん、そんなもん事前に決めていたわけではない。4人それぞれが手応えを感じていたんだろう。思わず笑っちゃうぐらいいい光景だ。どの曲に対してもありったけの情熱を注ぐ姿が印象的で、こんなステージの熱がフロアに伝わらないわけがない。ここにきてステージとガッチリとフィーリングが合ってきた。ここで遂にライブハウス榛名の空気が完成した気がした。
NAMBA69
正直に言うと、今のNAMBA69なら赤城に立ってもおかしくないと思っていた。だけど、今の彼ららしい、感情ダダ漏れのパフォーマンスを見るならここが正解だったんだろう。きっと、G-FREAKの面々もそのことをわかっていたんだと思う。難波は「今回のツアーで群馬には来ない」と申し訳なさそうに話していたけど、いやいや、そんなことないですよ。今日は“CHANGES TOUR 2019 山人音楽祭公演”だったんだから。それぐらいの本気を俺たちは見たんだ。

文=阿刀“DA”大志 撮影=半田安政
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