【速レポ】<中津川ソーラー> LOW
IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS、「あ、
ば、れ、ろー!」

少しばかり雨模様も心配されたが、なんとか持つどころか、Tシャツ1枚でも汗ばむぐらいの日差しが照りつけてきた。太陽の恵みによって運営されている、絶好の<中津川ソーラー>日和といっていいだろう。そんなREDEMPTION STAGEの開幕を飾ったのがLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSだ。
LOW IQ 01(Vo&B)がフルカワユタカ(G)、famやTHE FIREWOOD PROJECTでも活躍する山﨑聖之(Dr)を迎えた布陣はやはり鉄壁。ド頭から圧巻のステージを見せつけてくれた。ゆっくりとフルカワ、山﨑、そしてICHIが姿を現し、互いに握手を交わしてから、今か今かと待ち構えるオーディエンスに向かって、LOW IQ 01が「あ、ば、れ、ろー!」と咆哮して「Little Giant」を投下して熱を高めれば、間髪入れずに「WHAT'S BORDERLESS?」と続ける攻めの姿勢。SUPER STUPID時代のナンバーには、子どもを肩車したお父さんも歓喜の雄叫びだ。
そして「Thorn in My Side」へそのままなだれ込み、フルカワがギターをかき鳴らしながら足を蹴り上げ、山﨑は的確に鋭いショットを繰り出し、LOW IQ 01も踏み込みまくってがなるような歌も張り上げれば、一転、沁みるメロディーをオーディエンスもシンガロングした「Snowman」を繰り出す流れも素晴らしかった。
とはいえ、そんなシリアスさのみならず、すっかり晴れ模様ながら暑すぎもしない気温を受けて、「これぐらいがちょうどいい。僕ぐらいの立ち位置、おぎやはぎぐらいがちょうどいい」とLOW IQ 01が笑いを誘う場面もあり、大人の余裕というか、自然体なムードを持つ彼ららしさだろう。本日17時10分からフルカワユタカがREASSURE STAGEに登場するという告知をする際も、LOW IQ 01が「僕のバーターです(笑)」とかませば、すかさずフルカワも「3年連続、バーターでやらせてもらってます(笑)」と切り返し、思わずニヤついてしまった。

ヘヴィなサウンドにダイバーも続出した「Delusions of Grandeur」、大きなサークルピットも出現しみんな開放感たっぷりに飛び跳ね会場を大きく揺らした「SO EASY」、ギアをひとつ切り替えての「MAKIN' MAGIC」と連投し、LOW IQ 01も「みんな最高!」と口にするほどの盛り上がりとなっていく。
青春時代から追いかけてきた親に連れられてきたであろう、小さな子どもたちが楽しくて踊りまくる光景を生み出した「WAY IT IS」、ラストは再びLOW IQ 01の「あ、ば、れ、ろー!」の声から、今年4月に発表した最新作『TWENTY ONE』に収録された「Every Little Thing」をプレイ。高速ビートで突き進み、客席前方の密度は完全にライヴハウスのよう。とめどなくダイバーも湧き出ていき、年齢も性別も関係なく、ただただ好きなもの、カッコいいものに惹かれる、シンプルで絶対的に正しい光景が広がっていた。

取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎柴田恵理

【LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS セットリスト】

1. Little Giant
2. WHAT'S BORDERLESS?
3. Thorn in My Side
4. Snowman
5. Delusions of Grandeur
6. SO EASY
7. MAKIN' MAGIC
8. WAY IT IS
9. Every Little Thing


■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>

9月28日(土) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
9月29日(日) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ

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