西川貴教、『攻殻機動隊 S.A.C.』神
山健治監督らとの創作は三鷹の居酒屋
で行われていた？『西川貴教プレミア
ムナイト』で語る

9月28日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて『WOWOW presents 西川貴教プレミアムナイト』が開催された。

西川は、T.M.Revolution名義で多くのヒット曲を生み出し、故郷の滋賀県で大型野外ロックフェス『イナズマロック フェス』を11年に渡って開催するなど、様々なことに挑戦し続けてきた。昨年2018年3月に西川貴教名義での活動を本格始動し、今年3月にはアルバム『SINGularity』をリリース。そして4月から全国ツアー『Takanori Nishikawa LIVE TOUR 001 ［SINGularity］』を行い、6月20日にZepp Tokyoでファイナルを迎えている。

同ツアー最終日の模様は7月28日にWOWOWで放送された。そして、ライブをより深く楽しむために開催されたのが、『西川貴教プレミアムナイト』だ。本名名義で挑むプロジェクトが見据える未来や、今だからこそ話せるツアーでの知られざるエピソードを、今ツアーのストーリー制作に携わった映像ディレクター・A.T.氏、『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズなどを手がけた神山健治監督をゲストに迎え、トークセッションが行われた。

左から、西川貴教、神山健治監督、A.T.氏

抽選で選ばれた300人の観客が待つ中、客席後方から西川が登場し、大きな歓声に包まれながらステージまで移動。そして、西川がふたりを呼び込んかたちでイベントがスタートした。A.T.氏は「僕は滅多に表に出てこないので、こんなにたくさんの人の前に立つのは高校の卒業式以来です」と少し緊張気味だったが、トークが始まると、旧知の仲の西川をイジるなど、会場を和ませたりもしていた。

西川貴教

神山健治監督

A.T.氏

4月のツアースタートを控えているにも関わらず、ふたりに参加してもらえるように話をしたのが2月末だったことや、吉祥寺や三鷹の居酒屋で打ち合わせを行ったことなど、ファンも驚くエピソードが次々に飛び出した。架空のAI“F.L.E.I”の台本について、西川は「A.T.さんがベーシックなものを書いて、３人で回し書きしていくようにして出来上がった感じです」と語ると、A.T.氏は「１回、台本が完成してたんですけど、『主役は西川くんだから、本人がシンボリックな終わり方をしないと』と神山さんが言ったことで結末が変わりました」と明かすなど、チームとしての制作が垣間見える話も。“F.L.E.I”の声に『攻殻機動隊』の草薙素子役・田中敦子を起用したのは西川の強い希望だったことも明かされた。

トークセッションが終わった後には、来場したファンのためにサプライズとして10月23日発売のシングル「Crescent Cutlass」のミュージックビデオの一部がスクリーンに映し出された。このMVはA.T.氏が手がけており、「天候が思いのほか、味方してくれました」と撮影中のエピソードも。

左から、神山健治監督、西川貴教、A.T.氏

そして、全員での記念撮影も実施。A.T.氏が「ダイレクトに反応を感じられてすごく嬉しかったです。先ほど流れていたMV、いろいろ面白いことが起こるので楽しみにしていてください」、神山監督が「西川さんとA.T.と３人で仕事をするという夢がひとつ叶いました。またこういう機会があったらいいなと思っています」、そして西川が「こういう機会に集まっていただいて本当にありがとうございます。改めて、ライブでもないし映画でもないし、またアニメでもないし実写でもない。新しいものを作っている感じがすごくしました。この機会にもっともっと新しい表現にも挑戦していきたいですし、世界に向けて打ち出していきたいです。支えてくれているみんなの誇りになれるように頑張っていきたいので、改めて応援よろしくお願いします！」とそれぞれが今回の感想とメッセージを伝えて、イベントを締めくくった。

『WOWOW presents 西川貴教プレミアムナイト』

なお、10月25日（金）深夜1時からWOWOWで『西川貴教 Takanori Nishikawa LIVE TOUR 001 ［SINGularity］』が再放送される。