「ぬるぺた」和氣あず未が語る小学生
の魅力と、上田麗奈が明かすロボお姉
ちゃんへの挑戦

(c) TOKYOTOON/シンエイ動画 10月4日から放送、配信がスタートするショートアニメ「ぬるぺた」は、「ノラと皇女と野良猫ハート」のはと氏が原作・脚本を手がける、アニメとゲームで展開する連動企画。学校に行きたくない天才少女“ぬる”を演じる和氣あず未と、事故で生命を落とすもロボットになって復活した姉の“ぺた”役を担当する上田麗奈に、作品の魅力と収録の舞台裏を聞いた。
――「ぬるぺた」の第一印象はどんなものでしたか。
和氣:2次元の小学生が大好きなので、ぬるがすごくかわいいなって。昔から童顔のキャラクターが好きだったんです。オーディションでは、ぬるとぺたのどちらかひとりしか受けられなかったので、おっとり系のお姉さんも捨てがたかったのですが、悩んだ末にぬるを選びました。やっぱり“小学生”が決め手になりましたね。
上田:ぬるもぺたも丸っこいフォルムで、とてもかわいいので、ほんわかした日常系ストーリーになるのかなと思っていましたが、台本を読んでみると、思ったよりもぶっ飛んでいたので驚きました(笑)。日常を描いてはいるのですが、私たちが知っているそれではなくて。ぬるは天才少女で、ぺたに至ってはロボットですからね。動きも常人ではできないようなものが多く、コメディ要素がとても強い作品だなと思いました。かわいいだけじゃない、おもしろくて笑える作品になっています。。
和氣:上田さんには、おっとりしているイメージがありますよね。
上田:そうなんでしょうか。でも言われてみれば、妹キャラよりも等身大で演じられたという感触はありますね。素の部分に近いところで「ぺた役を」ということだったのかな。
(c) TOKYOTOON/シンエイ動画――役を演じるうえで、心がけていることはありますか。
和氣:ぬるちゃんはかわいらしいんですが、ギャーギャー騒ぐセリフが多いんです。なので、頭のよさとは別に、等身大の子どもらしさとして、汚らしい「ギャーギャー」を目指しています(笑)。ディレクションでも「もっとやって大丈夫」と言っていただけたので、この方向で正解なんだなって。私よりも、上田さんの、ロボットであるぺたの“微妙な感情のなさ”のお芝居はとても難しいだろうなと、収録を通じて思うことがあるのですが、実際のところはどうなんでしょう?
上田:ぺたが人間だった頃のニュアンスを生かしつつ、ロボットになりすぎないよう、でも人間じゃない、というさじ加減を探っていきました。毎回、一歩間違えれば人間になってしまうという、スレスレのところでの戦いです。ぬるの視点からぺたが描かれているときは、少しだけ人間に寄せて演じていることもあります。また、ロボットですから、感情の切り替えを明確にしています。楽しいことがあっても、それを次のセリフに一切引きずらない。シーンや展開ごとに、ぺたがロボットだということをどう表現していくかは、とても難しいチャレンジで、毎回「大丈夫かな?」と手探りです。
(c) TOKYOTOON/シンエイ動画――印象に残っているディレクションはありますか。
上田:最初にロボットすぎず、人間すぎず、というお話がありました。毎回の収録でも、不用意に偏ってしまった場合はリテイクが入ることもあります。ただ、基本的には役者にお任せいただいていると思います。コメディ作品なので「こうしたらいいんじゃないか」というのを実演してくださるのですが、それが面白すぎて「それには勝てないよ!」ってなってしまうことは多々ありますね(笑)。
和氣:ぬるの出番ではなく、敵キャラの“バグ”のセリフなんですが、「セクシーとはなんぞや」ということを学ばせていただきました。吐息が大事なのかなと思ってたのですが、音響監督の明田川仁さんいわく「息を多めに吸う」のがポイントらしいです。
上田:「あは~ん」の後の「スーッ」がどれほど大事かを教えていただきました(笑)。
――ショートアニメならではの難しさや、面白さはあるのでしょうか。
和氣:ショートアニメにも起承転結があるのですが、感情の切り替えがスピーディで難しいです。30分作品だと、感情を段階的に盛り上げていくことができますが、ショートアニメだとそれはできません。でも、怒涛の展開で「ちょっと物足りない」くらいの尺だからこそ、次が見たくなるんじゃないかなと思います。私としてはショートアニメ大好きです。
上田:テンポの速さが、やっぱり難しいですね。ぺたについては、いつもはそこまでセリフが多くないのですが、今日の収録(第8話)ではしゃべり通しだったので、「ぬる(和氣)はずっとこれをやっていたんだな」と実感しました。でも、和氣さんが言っていたように、短いながらも起承転結があって、1話ごとに楽しめる作りになっている。ショートアニメらしからぬ満足感が高い内容に、ちょっと感動しているくらいです。
――これまでに収録したエピソードのなかで、お気に入りのシーンやセリフはありますか。
和氣:毎回、「今日も学校に行きませんでした」的に終わるセリフが、ぬるらしくておもしろいです。あと、ぺたの「ぬ~る~!」っていう呼びかけが大好きで、とても頭に残っています。スタッフのみなさんも爆笑していたそうですし、明田川さんが「ぬ~る~」って上田さんのマネをしてつぶやいていたのも目撃してしまいました。癖になる響きなんですよね(笑)。
上田:えーっ! ぜんぜん意識してなかったのに爆笑されるなんて……(笑)。でも、人間の場合は、ぬるへの愛情が呼びかけから感じられるように、ロボットの時は、振れ幅があまりない感じに――ニュアンスを統一するようにしています。

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