【ライブレポート】Hilcrhyme / TOC
、バースデーイベント開催

HilcrhymeのTOCが、自身の誕生日当日である10月4日(天使の日)に<TOC生誕祭2019>を東京・TSUTAYA O-EASTで開催した。
昨年2018年より始まったこのイベントは、ソロ名義のTOCとHilcrhymeの二組のライブを一晩で堪能できる唯一の企画。前回の東京・LIQUIDROOMからさらに大きな会場へと場所を移したがチケットは即完売した。

ライブはHilcrhymeサイドからスタート。ファンの持つオレンジのサイリウムに照らされたHilcrhymeは、黒のコートとパンツに赤のインナーを合わせたスタイルで登場し、マイクスタンドを立てての「朱ノ鷺」、そして「次ナル丘へ」と矢継ぎ早に披露。この日のセットリストは全体がシングルのC / W、B面のみで構成され、ライトなリスナーからコアなHilcrhymeファンまでも満足させる内容。HilcrhymeもMCで「B面の曲は尖ってたり、ラップのスキルを見せる曲が多いから、Hilcrhymeの表も裏も感じて欲しい」とオーディエンスに呼びかける。ライブの定番曲「友よ」「アフターストリー」はもちろん、「Technical」「♪メリーゴーラン♪」といったライブでは珍しい曲も含めた全11曲を披露し、「この続きは<SUN&MOONツアー>で」とコメントを残しステージを後にした。

後半のTOCサイドは、「武器と勇気」でスタート。服装も白とオレンジを基調にしたスポーティなスタイルに変わり、アグレッシブなステージングを展開。「明日が希望に変わる feat. TOC」では、TOCの主宰するレーベル「Dress Records」に所属する弘Jr.が登場しパフォーマンスに彩りを加えた。オーディエンスから二人の男性を選びサイドMCに据えての「Bird」に加え、続く「HATE」では「この曲ではステージにオーディエンスの女性を上げる。これが俺の“癖”なんだ!」と宣言し、年の数(38)だけ女性ファンをステージに上げ、ステージ上でモテ男ぶりをアピール。さらにその中から一人の女性を残し、共にソファーに座りながら「2FACE」を披露したあとは、「ラスト2曲でみんなの体力を100%奪うから」という言葉から「DISOBEY」「リスキーダイス」とTOCの中でも屈指のパワフルな曲を立て続けに繰り出して締めくくった。
パフォーマンス後にはTOCとHilcrhymeに関するニュースがTOC自身の口から発表された。その内容は、TOCは2020年1月に2年ぶりのアルバムをリリースし、そのアルバムツアーを全国5ヶ所で開催するというもの。Hilcrhymeは7月14日に東京・豊洲PITで開催した<Hilcrhyme LIVE 2019 “MILESTONE 10th”>DAY2で行なわれたアコースティックライブの模様を収録したBlu-ray/DVD/CDを12月18日にリリースするというもので、会場からは期待を込めた大きな歓声が上がった。

また、TOCのバックDJであるDJ AGETETSUが、TOCの愛車を象ったデコレーションの乗ったバースデーケーキをTOCに手渡す場面も。会場からは大きな拍手と「おめでとう!」の歓声が起こり、その声を背に受けながらTOCはステージを後にした。

しかし、鳴り止まないアンコールの声に応え、再びステージに登場したTOCはセットリスト外の「リスキーダイス」を披露。再び会場を強い熱気に包み、これからの始まるHilcrhymeツアー、そしてTOCのソロアルバムとツアーへの期待感を高めイべントは幕を閉じた。

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