L→R  TAKA(Ba)、FUMIYA(Dr)、Masatoshi “SHO” Ono(Vo)、YUHKI(Key)、SYU(Gu)

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【GALNERYUS インタビュー】
鋼鉄の魂と本能を呼び起こす煉獄の炎

“看板”を守りつつ
新たな衝撃を与えたい

では、各曲へのコメントをお願いします。まず、オープニングSEとも言える「PURGATORIAL FLAME」。

これは入れたくて入れたって感じですね(笑)。自らの内なる炎が燃え上がる感じ…ライヴの登場SEですね。Judas Priestでいうところの「The Hellion」です。

続く「MY HOPE IS GONE」はオープニング曲をイメージしたかのような王道曲で。

まさに“ザ・GALNERYUS”な曲ですね。アルバムのオープニングSEを経て2、3曲目というのは本当に大事で、絶対にお客さんの期待に応えなきゃいけないんですよ。バンドによってはたまに“こう来ちゃったか〜”と失望することってあるじゃないですか。僕の“看板を守りたい”というのはそういうところで、お客さんの期待に応えつつ自分たちも楽しめる曲を持ってきたいんですよね。

プログレのような展開がスリリングでした。

変拍子を入れたりして、若干プログレ色を色濃く出しました。テンポ184の中でちょっとややこしいことをして、それをフックにしています。そんな音楽的な試みも楽しんでもらえる曲ですね。曲作りをする時、いつもパソコンに向かってギターを構えて弾くんだけど、珍しくイヤホンをしてやったんですよ。イヤホンからはクリック音だけを出して、いいアイデアが出てくるまで即興で弾きまくるんです。自分とギターだけの世界にどっぷりと入り込んだ状態で、まさに“ゾーンに入る”という感じで。周りの雑音が入ってこないから集中力が途切れることもなく、余裕で3〜4時間とか弾いたりして。そんな中から生まれたアイデアが詰まった曲なんです。

YUHKIさん作曲の「FIGHTING OF ETERNITY」は野太い追っ掛けコーラスが印象的でした。

あれは完全にライヴをイメージしていますね。みんなに歌ってほしいって。“ちょっと野太すぎません?”って訊いたら“いや、これでいいんだ!”って言われて、YUHKIさんの男気に惚れました(笑)。この曲はギターとキーボードによるクラシカルツインをじっくりと聴いてほしいです。バッキングから何から何まで全員が違うことをしているのに、ばっちり合っているという。クラシカルツインが「カエルの歌」方式をちょっと違う感じでやっていて…それも細かい動きで。すごく勉強になりますね。僕は絶対こういうフレーズは思い浮かばないんで、毎回YUHKIさんのアイデアに脱帽しています。

「GLORY」は9月に開催されたアメリカのプログレメタルフェス『Prog Power USA 2019』で初披露した曲ですね。

はい。この曲のキーワードは“速い三連”と“メタルっぽい”でした。ヘヴィなリフで展開の激しい短い曲にしたい!って。前のYUHKIさんの曲が少しケルティック風なので、その要素を併せ持つフレーズを入れてつながりを持たせたかったんです。あと、最近意識しているのは、無駄に2番をやらないことで。好きなバンドのアルバムを聴いてても、そういう曲があると飛ばしがちなんですよね。なので、1番が終わったら展開していったほうが飽きないんじゃないかなって。

「NEVER AGAIN」はGALNERYUSとしては珍しい8ビートの曲ですね。

LOUDNESSさんへのリスペクトから生まれた曲です。僕が大好きな「SOLDIER OF FORTUNE」をGALNERYUSがやったらどうなるかって。この曲は本当に難しかったです。8ビートのノリって突き詰めると奥深いので、いろいろ悩んだ結果、8ビートではあるんだけど16ビートのノリでいこうと。ドラムのライドシンバルの刻みも四分にするのか八分にするのか、最後の最後まで悩んでました。

OKMusic編集部

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