COMEBACK MY DAUGHTERSは普遍的に歩
み続ける
COMEBACK MY DAUGHTERSを紐解く
現在のメンバー構成はスリーピース。ギターボーカルの高本和英とギターのCHUN2、ベースの渡辺将人が、メンバーとして活動しています。
アルバム「EXPerience」がリリースされた2008年には、高本とCHUN2が多大なる影響を受けた音楽として「エモ」を挙げていました。現代っ子なら一度は耳にした、または口から出てしまったことがあるであろう「エモい」という言葉も想起させられますが、この「エモ」は別名「エモーショナルロック」であり、ハードコアやパンクを起源とする音楽ジャンルのひとつです。1990年代後半頃に、シアトルで活動するSunny Day Real Estateから現在のエモにつながっていく音楽性が確立されていきました。それまでのパンクやハードコアに込められていた攻撃的なイメージよりも、自己内省的な感情が込められた激しいロックサウンドが特徴といえるでしょう。
エモと彼らをつないでいく音楽
これからもきっと、彼らはライブシーン
でかき鳴らし続ける
再生ボタンを押してからイントロが始まり、歌いだす声の透明度の高さは、何度も何度も聞いてきたはずなのに、いつもなぜか新鮮に思えてしまうーー。私がCOMEBACK MY DAUGHTERSに抱く言葉にならない感情を言葉で表現するならば、こういうことかもしれない。
ところが、ボーカル高本和英の声は必ずしも文字通りに透き通った100%クリアという訳でもありません。むしろ、どちらかといえば声を張り上げる瞬間のざらついた感じや言葉が落ちていくような歌い方やライブバンドとも評される彼らの演奏には、粗野でラフな印象さえあるかもしれません。
けれども、なぜか彼らの音楽は透明で純度の高いどこかへと私を連れて行ってくれる。例えばジョンとヨーコの「イマジン」を初めて聞いたときにも近いような、神聖っぽい泥まみれの美しさが余韻と一緒に込み上げてくるんですよね。まるで汚れまみれになりながら全力で遊んでいる子どもが持つ、”純”なエネルギーが注ぎ込まれたノスタルジーとでもいうのかもしれません。
どんなシーンにいても、どんなレーベルでもどんなメンバー構成でも、COMEBACK MY DAUGHTERSはこれからも確固たる存在感を持ち続け、ライブハウスを沸かし続けていくのでしょう。
ライブチケットはこちら!!
COMEBACK MY DAUGHTERSオフィシャルHP
COMEBACK MY DAUGHTERSは普遍的に歩み続けるはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
関連ニュース
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。