劇団□字ックの最新作『掬う』稽古場
写真と山田佳奈(脚本・演出)コメン
トが到着 アフタートーク開催も決定
<あらすじ>
父が余命宣告を受けてからと言うもの、ミズエのもとに母からの常軌を逸したメールが連日届く。
しかも兄の嫁は母との折り合いが悪く、母に執拗に攻撃されているとミズエに相談してきている。
正直言うと、ミズエは辟易としていた。
何を言っても母には伝わらないだろうし、ミズエは義姉のことも受け止めきれずにいる。ミズエは孤独を感じていた。だからどっちつかずの関係を持ってしまった男に連絡をする。
だが、彼は自分のことなんて興味ないのだとミズエは知っている。それは離婚を話し合っている旦那もそうだ。
旦那はミズエが不在の際に、家に知らない女を同情心から宿泊させ体の関係を持った。
ミズエはそれが許せなかった。
そんなある日、中学生の頃の友人が何十年ぶりかに彼女の家を訪ねてきて、同居を申し立てる。
さらには父と関係があったという女子高生までもが家に押しかけてきて...。
「わたしたちは当たり前に他人を傷つけることができる。それをどこで許すか、それが大人になることだ」
久しぶりの劇団公演ではありますが、すでに稽古場で手ごたえを感じるシーンが立ち上がってきています。
さまざまな自然災害や陰惨な事件で悲しみを覚えることが続いていますが、我々はそれでも生きていくことをやめない。
そんな物事に揺るがされても、抗うことが難しくても、何とか立ち上がるための力になってくれる作品になればと願ってます。
今作は、わたしにとっても、自身のアップデート完了後の最新作だと思うのですが、皆さんにどのように感じて頂けるか。
それも楽しみです。
SPICE
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