10月14日@Zepp Tokyo(NIGHTMARE)

10月14日@Zepp Tokyo(NIGHTMARE)

5人のソロプロジェクトが
集結したZepp Tokyo公演にて
NIGHTMAREが再始動を発表!

 約3年間の活動休止期間を経てNIGHTMAREの5人がついに復活! それぞれのソロプロジェクトが一堂に会した10月14日のZepp Tokyo公演『little HEARTS. 11th Anniversary Special LIVE 「伊達漢祭」』にて、来る2020年2月11日の横浜アリーナで復活ライブ『NIGHTMARE 20th Anniversary SPECIAL LIVE GIANIZM 〜再悪〜』を開催することが発表された。

 2016年11月23日に行なわれた東京体育館でのツアーファイナル公演をもって活動を休止していたNIGHTMAREは、涙であふれるファンを前に“また会おう”という言葉を残してステージを去った。月日は流れ、この日のアンコールで久しぶりに5人揃ってステージに立ったNIGHTMAREが放った言葉は“みんな、また会おう!”。NIGHTMAREは完全復活を果たすのか? それとも20周年限定のスペシャルライブなのか? とっておきのサプライズが飛び出したこの日を、各々のソロプロジェクトのライブも含めてレポートする。

撮影:宮脇進、青木早霞、山下深礼
取材:山本弘子
 約3年間の活動休止期間を経てNIGHTMAREの5人がついに復活! それぞれのソロプロジェクトが一堂に会した10月14日のZepp Tokyo公演『little HEARTS. 11th Anniversary Special LIVE 「伊達漢祭」』にて、来る2020年2月11日の横浜アリーナで復活ライブ『NIGHTMARE 20th Anniversary SPECIAL LIVE GIANIZM 〜再悪〜』を開催することが発表された。

 2016年11月23日に行なわれた東京体育館でのツアーファイナル公演をもって活動を休止していたNIGHTMAREは、涙であふれるファンを前に“また会おう”という言葉を残してステージを去った。月日は流れ、この日のアンコールで久しぶりに5人揃ってステージに立ったNIGHTMAREが放った言葉は“みんな、また会おう!”。NIGHTMAREは完全復活を果たすのか? それとも20周年限定のスペシャルライブなのか? とっておきのサプライズが飛び出したこの日を、各々のソロプロジェクトのライブも含めてレポートする。

 先陣を切ったのはNIGHTMARE活動中の2010年から活動を開始したRUKA(Dr)のプロジェクト、LSNだ。陰影のあるナンバー「MODO NOSTRA」で幕を開け、ヴォーカルの揺紗が煽っての「Cruel」では弦楽器陣が前に出てきてギターの齋藤がマイクを持って動きまわりながらラップするなど、アグレッシブなアクトが繰り広げられた。“もっと頭振っていきましょう!”と場内に火をつけ、ヘヴィなサウンド、変則的なリズム、メランコリックなメロディーが融合するナンバーをたて続けに投下。終盤戦ではパワフルなビートを叩き出すRUKAのまわりに4人が集結する場面も。ラストは高速ドラムが堪能できる最新アルバムから表題曲の「D.E.W」。MCをはさまずに全8曲を駆け抜ける潔いステージが印象的だった。

 2番手は2018年に始動したNi~ya(Ba)のソロプロジェクト、BULL FIELD。RAZORのギターとドラムを迎えてのスリーピース編成で、ライブはいきなりベースを弾きまくるインスト「BEGINNING」から始まり、今年リリースされた1stアルバム『BATTLE FIELD』からのナンバーが中心のセットリスト。メタル、ロックンロールのエッセンスが感じられる骨太なサウンドながら曲はメロディアスで、バンドのイメージカラーである青のベースを弾きながら歌い、さらにステージを動き回るNi~yaのフットワークの軽さに驚かされた。“NIGHTMAREが活休する前に“俺はソロ活動なんかやんねーぞ”って言ってたけど、結果、やっちまいました”と場内を沸かせ、曲作りや歌などさまざまな経験ができた月日を振り返り、音楽を続けてきてよかったと素朴な人柄がにじみ出る語り口。ライブ当日にリリースされたストレートで男気のある新曲「BREAKAWAY」も披露され、得意のスラップが炸裂するナンバーも。爽快感が残るライブで楽しませた。

 雰囲気はガラリと変わり、EDMが流れ、レーザーが飛び交う演出の中、ステージに登場したのは淳a.k.a YOMI(Vo)のソロプロジェクト、TAKE NO BREAK。初めて観る人は蛍光色のTシャツにジーンズ、オレンジのスニーカーという出で立ちからして驚くかもしれないが、盟友のミュージシャンとともに結成したTAKE NO BREAKはバンドサウンドとエレクトロダンスミュージックをかけあわせたスタイルだ。当日のライブがニコ生で配信されていたこともあり、“ここに集まってくれてるみんなとニコ生のみんな、観えてるか? 今日は最後まで楽しんで行こうぜ!”と煽り、ハンドクラップの中、思わずフロアーが飛び跳ねる4つ打ちのダンスロックナンバーを投下。ヴォーカルスタイルや音楽性もふくめてNIGHTMAREとはまるで違うフィールドに飛び込んでいった淳の挑戦し続ける姿勢が真っ直ぐに伝わってくるアクト。後半ではみんながタオルを振る光景が広がり、ラストは11月にリリースされるシングル「Never Leave You」で締められた。

 4番手はNIGHTMARE休止前の2013年にHits(柩)とKNZ(彩冷える)が結成したユニット、gremlinsが登場。グラマラスな衣装に身を包んだHitsは踊りながらセンターの立ち位置につき、勢いよく煽って「HUNGRY.」を投下。サポートを務めるギターの美月とベースのChiyuの息もピッタリで、のっけから強力なエナジーがフロアーへと放たれていく。“おこんばんは! 元気ですか? お祭りですよ! 浮かれてますよ! 好きにノッちゃって好きに楽しんでください”と挨拶し、ハードロック、パンク、デジロック、歌謡曲などさまざまな音楽をごった煮にした感のある楽曲たちはhideに影響を受けたHitsらしい歌舞いたロック。KNZのドラムもgremlinsの核となり、ライブ初披露の新曲「snatch」では小気味良いビートで場内を揺らせ、後半に行くほど開放感を増していくライブ運びで魅了。フロントマンとして堂々としたヴォーカルを響かせていたのも頼もしい限りだった。

 そして『伊達漢祭』のトリを務めたのはメンバー全員が真っ白な衣装で姿を表した咲人(Gu)のソロプロジェクト、JAKIGAN MEISTER。バンド名に込められた意味は“永遠の厨二病”で、2017年の始動以来、全国ツアーを何度も行なうなど、精力的な活動を続けている。RUKAと咲人はNIGHTMAREのメインソングライターとしてもおなじみだが、音色豊かなギターワークとニューウェーブ、テクノ、民族音楽など引き出しの多さが垣間見える楽曲は自由自在な咲人ワールド。横でベースを弾くNi~yaとの“2ステージ目ですけど大丈夫ですか?”“余裕です”というやりとりで和ませつつ、11月20日にリリースされる新曲「Halcyon」を初披露。ファルセットをきかせたヴォーカルで激しさと切なさが交錯するナンバーを届け、ライブのキラーチューンを連続投下。ヘドバン続出の「FC MEISER」ではイントロで歓声が起こり、華やかで攻撃性もあるステージで場内をひとつにしていった。“今日、俺が伝えたいことはただひとつです。みんなが繋いでくれたその手を俺たちは絶対に離しません”と意味深な言葉を告げたあとのラストナンバーは《この手を繋いで 悪い夢の中で》と歌う「ワールズエンド」。メンバーが紹介され、余韻を残してライブは終了した。

 終演後も鳴り止まないアンコールの声。事前に“重大発表あり”と告知されていたこともあって、次に起こる出来事にみんなの鼓動は早くなっていたに違いない。何が告知されるのか? 期待と不安が高まる中、幕に映し出されたのはNIGHTMARE結成の2000年1月1日からのカウントアップと時折、映し出されるライブ映像だった。

これまで彼らがステージに立ってきた日にちがカウントされ、思い出がフラッシュバックする時間。やがて活休前最後のライブの日にち、2016年11月23日でストップしたあと、映像はさらに早いスピードで流れ、2019年10月14日。場内のあちこちからすすり泣く声が聞こえた。

 そして次の瞬間、幕が開き、目に飛び込んできたのは夢と現実の境目が分からなくなるような光景だった。5人が揃い、RUKAのカウントで始まったのは活休前のラストオリジナルアルバム『CARPE DIEM』(2015年発表)に収録されていた「Quints」だ。信じられないといった表情で泣き、笑い、ステージを見つめるファン。“五つ子”という意味を持つこの曲が選ばれたのはNIGHTMAREの意思表明だろうか。力強さに満ちあふれた各自の演奏はもちろん、今やRUKA以外の咲人、柩、Ni~yaもメインヴォーカルを張っているだけあってコーラスも強力。お立ち台の上にYOMIと咲人が並ぶ光景も懐かしすぎて、いろんなものが溢れ出してくるかのようだ。大歓声の中、YOMIが“お前ら、もう1曲行けるか!?”と叫び、投下されたのは「極東乱心天国」。興奮のピークに達した場内はヘドバンの嵐となり、何度も何度も歌ってきたおなじみのフレーズ《嗚呼、いつの間にか時は過ぎて 僕は独り 嗚呼、動き出したこの世界で もう止まれない》の大合唱。YOMIは“みんな、また会おう!”と告げ、RUKAはいつものように疾風のごとくステージを去り、YOMIは柩とハグ。最後に生声で“ありがとうございました!”と叫んだ。

 エンディングに流れたのはNIGHTMAREの休止前ラストシングルで“全員が前を向ける道標になる曲を”という願いがこめられた「Awakening.」。そんな中でスクリーンに映し出されたのが、2020年の2月11日に横浜アリーナで開催される20周年の復活ライブの告知だった。最後まで再始動に関して多くは語らなかったNIGHTMARE。それもまた彼ららしい。最高の悪夢、再び。時が過ぎ、この5人が動き出すのを多くの人が待っていた。

撮影:宮脇進、青木早霞、山下深礼
取材:山本弘子

【セットリスト】
■LSN
1.MODO NOSTRA
2.病の地より
3.Cruel
4.LIMIT
5.GAUDY
6.PARTY
7.Bug’s Life
8.D.E.W
■BULL FIELD
1.BEGINNING
2.REV LIMIT
3.DRIVE ME CRAZY
4.BREAKAWAY
5.DON’T LOOK BACK
6.BATTLE FIELD
7.BRIGHT
■TAKE NO BREAK
1.dirty_white
2.Take my hand
3.act in the dark
4.Shin03
5.infinity
6.Jump in the Sound
7.Never Leave You
■gremlins
1.HUNGRY.
2.mischievous
3.耳心過
4.snatch
5.the brilliant world
6.FLYAWAY
7.Bacchus
■JAKIGAN MEISTER
1.DAWN
2. Crook
3.Haicyon
4. ヰタ・セクスアリス
5.FC MEISTER
6. 形容し難いほど有り余る邪気
7.ワールズエンド
■NIGHTMARE
1. Quints
2. 極東乱心天国

【ライブ情報】
『NIGHTMARE 20th Anniversary SPECIAL LIVE GIANIZM 〜再悪〜』
2020年2月11日(火・祝) 神奈川・横浜アリーナ
開場15:00 / 開演16:00

<チケット>
指定席 ¥8,800(税込)
※3歳以上有料 / 3歳未満入場不可
チケット詳細ページ:http://bit.ly/2BEjOCw
10月14日@Zepp Tokyo(NIGHTMARE)
10月14日@Zepp Tokyo(NIGHTMARE)
10月14日@Zepp Tokyo(JAKIGAN MEISTER)
10月14日@Zepp Tokyo(gremlins)
10月14日@Zepp Tokyo(TAKE NO BREAK)
10月14日@Zepp Tokyo(BULL FIELD)
10月14日@Zepp Tokyo(LSN)

『NIGHTMARE 20th Anniversary
SPECIAL LIVE GIANIZM 〜再悪〜』

2020年2月11日(火・祝) 神奈川・横浜アリーナ
開場15:00 / 開演16:00

<チケット>
指定席 ¥8,800(税込)
※3歳以上有料 / 3歳未満入場不可
チケット詳細ページ:http://bit.ly/2BEjOCw

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