【ライブレポート】水谷果穂、22歳の
誕生日に「今日はギターデビューです

女優で歌手の水谷果穂が、自身の22回目の誕生日である11月3日(日)、青山・月見ル君想フで2年ぶり2度目となるワンマンライブ<水谷果穂 バースデーワンマンライブ>を開催した。初のギター演奏、自身作詞の楽曲を初披露した同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。
映画やドラマのほか、キャスターやナビゲーターなど、幅広いフィールドで活躍中の水谷は、2017年7月に自身が主演した短編映画『明日、アリゼの浜辺で』の主題歌「青い涙」で歌手デビューを果たした。同年8月にはshibuya duo MUSIC EXCHANGEにて初のワンマンライブを開催。今年8月には、アニメ『若おかみは小学生!』の主題歌にして2ndシングル「君のステージへ」(2018年6月リリース)や、反町隆史主演のドラマ『リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~』の主題歌「朝が来るまで」などを収録した1stアルバム『深呼吸』をリリースした。
この日は、22回目のバースデーであることに加え、2年ぶり2度目のワンマンライブであり、「この日のためにたくさん準備してきたので特別な1日にしたいと思います」と意気込みを語った。さらに、アコースティックギターの演奏に初挑戦することを明かし、「この1ヶ月ちょっと、猛練習してきました。手が痛くて、指の皮もむけちゃいましたが、自分で弾きながら歌うことに憧れがあったので、練習は辛いというよりも楽しかったです」とコメント。また、初の作詞にもチャレンジしたとことにも触れ、「ギターと作詞に挑戦したので、これからはもっともっと自分らしい音楽を見つけられるように頑張ります」と今後の目標を掲げた。

開演時間になると、オープニングSEに続いて、水谷ならぬ水玉のシャツを着た“水玉バンド”がステージに姿を見せた。満員の観客から大きな拍手と歓声が上がる中、白のノースリーブワンピを着た彼女が登場し、聴き手の側に寄り添う応援ソング「君のステージへ」でスタート。笑顔で踊りながら観客に明るい笑顔と元気を届けた彼女は、四季折々を綴った「スプラウト」を観客一人一人と目を合わせるように歌うと、「無事に22歳を迎えました!」と挨拶。フロアから「おめでとう」という声が飛び交う中、デビュー曲「青い涙」から「恋のレシピ」「ナナイロ」と最新アルバムの収録曲を中心に観客を盛り上げた。
ライブの中盤では、エリィ役で出演したドラマ『凪のお暇』の主題歌「リブート」と、川村屋のウェイトレス・三橋佐知子役を演じた朝ドラ『なつぞら』の主題歌「優しいあの子」のカバーを披露し、自身が担当したドラマ主題歌「朝が来るまで」を心を込めて歌い上げた。MCではドラマの撮影を振り返り、「エリィは自分とかけ離れた役で大変でした。出来ないって泣きながら台本を覚えたりしたけど、心はずっと健康で充実した3ヶ月間でした。朝ドラは歴代ヒロインの方が出ていたので、私もまた出たいと思いながら撮影していました。とてもいい経験をさせてもらいました」と語った。

ここで「今日はギターデビューです! まだまだ初心者ですけれども、楽しんで弾けるように頑張りますので見守ってください」と語りかけ、友達をテーマにした「いつだって」で、アコースティックギターの弾き語りを初披露。さらに、「続きまして、また挑戦をしてきました。背伸びせず、自分らしく書けたらいいなと思いながら、みなさんが生まれてきて良かったと感じてもらえたら嬉しいです」と自身の思いを明かし、大切な人たちの団らんの風景を描いた新曲を優しく、温かい温度で歌い、「妄想ばかりしている自分らしい恋愛の曲」だという「空想トレイン」「気まぐれ王子様」のパフォーマンスではフロアにペンライトを振る光景が広がっていった。
その後のMCでは、「ちょっと休んでいた期間があった分、自分でもうまくやりきれない部分があって。悔しい思いをすることが多かった1年だったんです。でも、その分、生きた心地のする1年になりました。昔はロボットやアンドロイドに憧れていて。無敵な人になりたかったんですけど、今年1年やってみて、もうちょっと人間らしくなりたいなと思いました」と心情を吐露。ファンへの感謝を口にすると、目には涙が浮かび始め、「皆さんのファンレターやSNSやブログヘのコメントに普段から元気をもらって、癒されています。これからも一歩一歩頑張っていきたいので、応援よろしくお願いします」と深々と頭をさげ、涙をこらえながら「あしあと」「明日への扉」を力強くまっすぐに歌い届け、大きな拍手が巻き起こる中、ステージを後にした。

アンコールでは、未発表の新曲を初披露。ダイナミックに展開していくスケールの大きなバラードで、水谷は「今日、こうしてみなさんとお会いできて、同じ時間を過ごせてるっていうことで、そういう巡り合わせというか、一緒にいる時間を喜ばしく思えるような歌だと思います」と紹介。出会えた奇跡を高らかに歌い上げ、「皆さんの助けられて楽しいライブになりました。ありがとう。またね!」と手を振りながら再会の約束をし、2度目のワンマンライブは大団円を迎えた。
水谷は、女性ファッション誌『Ray』のwebにて“Ray girl”として活動することをこの夜に発表。ビューティー、ファッションなどにまつわる、水谷ならではのオリジナル情報を発信していく予定だ。また、11月23日にはイオンモール鳥取北にてトーク&ライブを開催するほか、12月6日に初となる月めくりカレンダー『水谷果穂カレンダー 2020』発売することを発表している。

取材・文◎永堀アツオ
撮影◎水谷果穂オフィシャルファンクラブ KAHO CLUB

■<水谷果穂 バースデーワンマンライブ>11月3日(日)@青山・月見ル君想フSETLIST

01.君のステージへ
02.スプラウト
03.青い涙
04.恋のレシピ
05.ナナイロ
06.リブート(miwaカバー)
07.優しいあの子(SPITZカバー)
08.朝が来るまで
09.いつだって
10.新曲
11.タカラモノ
12.空想トレイン
13.気まぐれ王子様
14.あしあと
15.明日への扉
encore
en1.新曲

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