大型野外イベント『大阪パフェ』が今
週末開催、発起人である月亭方正が意
気込みを語る

月亭方正、たむらけんじプロデュース&総合司会の大型野外イベント『大阪パフェ』が11月9日(土)、10日(日)の2日間にわたり、大阪・万博記念公園で開催される。スキマスイッチファンキー加藤、yaiko(矢井田瞳)といったアーティストを迎えた音楽ステージはもちろん、アインシュタイン、EXIT、霜降り明星なども参加するお笑いコーナー、さらには普段イベントにはなかなか出店しない店を厳選したグルメエリアに、トップアスリートを招いたスポーツエリアなど、まさに「パフェ」のような秋にぴったりの企画盛りだくさんで、ファミリーでも楽しめる注目のイベントとなっている『大阪パフェ』。開催直前に発起人である月亭方正に意気込みを聞いた。
――このイベントをやろうと思ったきっかけは?
落語をはじめて11年になるのですが、最近は落語しかやってなくて。呑みに行ったりすることも少なくて、何か息抜きがしたいなと思ったんです。僕は昔から音楽が大好きなので、音楽で何かできないかなと思っていた去年の夏に、ラジオの企画で関西にゆかりのある若いバンドを集めて特番をやったんです。そこでフレデリック四星球といった今若者の間で勢いのあるバンドに出会い、楽曲を聴いて大ファンになりました。生演奏やトークをやってもらって、その中で全く彼らの活躍を知らなかった僕が「(音楽で)食べていけてるの?」と聞いたら、「ライブでは、なんばHatchや大阪城野外音楽堂がいっぱいになります」と言っていて。僕らの時代はミュージシャンといえば、TVなどで世間に名前が知られていないと食べていけない時代だったので、そんな話を聞いてビックリしました。今の若い人たちにとって音楽ってすごい影響力があるのだなと。僕もそんな人たちを集めてなにかイベントをやりたいなと思ったんです。
――同じくプロデューサーのたむらけんじさんには、方正さんから声をかけられたのですか?
そうです。たむらに楽屋で会った時に、「今の音楽シーンはすごいんやで! 音楽イベントやりたいなあ……」と話しをしたら「やりましょうよ! 兄さん!」と言ってくれて。「せっかくやから音楽だけじゃなくて、お笑いもグルメもスポーツもごちゃまぜにして夢洲に5万人呼びましょうよ!」と(笑)。そんな話がきっかけで企画を進めていきました。
――最初はすごい規模を想定されていたんですね(笑)!『大阪パフェ』というタイトルに込めた意味や想いなどはありますか?
このタイトルを考えたのは、たむらです。僕は『大阪まんまんちゃん』がよかったんですけど。「まんまんちゃん」って関西の言葉で「仏様」のことなんです。響きがカワイイし、めっちゃいい! と思ったんですが、お年寄りにとってはありがたく尊い言葉でもあるので……今回はやめとこかと(笑)。そんな中、「パフェ」ってどうですか?と、たむらがアイデアを出してくれました。いろいろなスイーツが乗っているパフェのように、音楽やお笑いやグルメなどが盛りだくさんという意味で、響きもポップで覚えやすいのでこれに決めました。
月亭方正
――子どもたちがスポーツを学べる企画「よしもとスポーツパーク」が楽しそうですね。
これは、スポーツ界にも顔が広いたむらが立ち上げた企画です。親世代の僕とたむらが共通して思うことは、家族で旅行に行った時とか、自分が楽しむより子どもが楽しんでいる姿を見る方が楽しいということ。子どもが思いっきり遊べるようにいろいろ考えました。笑って学べるエンタメ系スポーツ教室で、講師には元Jリーガーの平山相太さんや、オリックス・バファローズの海田智行選手、足達了一選手などトップアスリートを招いて一流のプレイを間近で体験してもらいます。スポーツが得意な芸人もたくさん参加して盛り上げてくれますよ。(参加申し込み方法は公式HPで要確認)
――ファミリーに嬉しいチケットもあるとか。
チケット1枚につき、小学生以下のお子さま3名様まで入場無料にしています。小さい子ども連れでもゆったり楽しめる芝生エリアのファミリーゾーン券(好評につき完売)も用意しました。日頃の疲れを癒してもらえたらと思います。
――音楽ステージは、スキマスイッチ、ファンキー加藤、yaiko(矢井田瞳)✕takataka、ET-KING、純烈、NMB48など実力派アーティストが勢ぞろいですね。
実は僕が声かけたアーティストさんには全部断られてしまって。「来てや!」と声をかけたら「行きます!」と簡単に決まると思ってたら、そんなに簡単ではなくて。甘く考えていました。事務所の都合やスケジュールなどが合わずにどうしようと困っていたら、たむらが自らの人脈で呼んでくれたんです。今回、改めてたむらの偉大さを知りました(笑)。
――アインシュタイン、EXIT、霜降り明星、和牛、ミキ、ゆりやんレトリィバァなど若手を中心に人気芸人が登場するお笑いステージにも注目ですね。
すごいでしょ! 今年、吉本はいろいろあったんで……吉本、本気出したな! と思っています。ようこんなメンツ集めてくれたなと思います。今をときめく人たち、稼いでいる人たちばかり。僕も楽しみにしています。
月亭方正
――音楽ステージでは、方正さん、たむらけんじさんと出演アーティストのコラボもあるとか?
そうなんです。今回『大阪パフェ』のイベントテーマソングを僕とたむらの音楽ユニット「Tam-ho-(タム・ホー)」で作ったんです。作曲は僕が手掛けました。それをオープニングでドカンと歌って盛り上げて、エンディングでもみんなで歌えたら楽しいなと思っています。さらに、ET-KING、純烈と一緒に僕が手掛けた「Tam-ho-(タム・ホー)」の他の楽曲を披露します。1日目、2日目とそれぞれ別の楽曲をパフォーマンスするので2日共違ったステージになると思います。楽しみにしていてください!
――「テーマソング」があるとお客さんとの一体感が出ていいですよね。楽曲を聴かせていただきましたが、方正さんの歌声がキレイでびっくりしました(笑)。
ありがとうございます! よく言われます。すごく甘い声ですねと。
――昔から曲作りはよくされているんですか?
そうですね。僕が作った曲をみんな凄いと言ってくれるんですが、やったらできるやん? と思います。「らーららら♪」(即興でメロディを口ずさむ)今やったのも作曲でしょ? でもこれが良いのか悪いのかは分からないんです。絵も描けといわれたら描けるし、それと一緒ですね。メロディは自分が気持ち良いか悪いかを基準につくっています。
――普段から思いついたメロディを書き留めているんですか?
めっちゃしてますよ! こんな風にスマホに録音したり(実際に録音したデモ音源を聴かせてくれる)。飛行機に乗っている時とか暇をつぶすものが何もなかったら、頭の中で落語か音楽を鳴らして遊ぶんです。テーマソングのサビのメロディは前から頭にあって、ほかの部分は一日ですぐ作りました。ラップ部分はたむらに遊んでほしくて、歌詞も自由に書いてもらったんです。
月亭方正
――フードエリア「メチャタベーナ」には13店舗が出店しますがオススメはありますか?
フードエリアはたむらプロデュースなのですが、こだわりがあって、普段イベントになかなか出店しない店を厳選したそうです。目玉はたくさんあるけど、アメリカ・ボストンからきてくれる「TSURUMEN」のラーメンは、日本初登場ということなんで僕も楽しみですよ。ほかにも9月に閉店したもつ鍋店「知識」さんが『大阪パフェ』のために出店してくれたり。たむらがプライベートで行っている店ばかりです(笑)。無料エリアにあるので誰でも購入できるのですが、チケット購入者専用のファストレーンも調整中です(公式HPで要確認)。
――『大阪パフェ』は、これから毎年恒例のイベントになっていくのでしょうか?
今回パッケージを作ることができたので、「音楽」「お笑い」「グルメ」「スポーツ」「子ども」をテーマに、名古屋パフェ、博多パフェ、東京パフェなど全国でやるのもおもしろいですよね。社員さんが疲弊しているのでわからないですが(笑)。僕も本業の落語がおろそかにならないように続けていけたらと思います。
――最後に、まだ行こうか迷っている人にこのイベントの楽しさをアピールしてください!
本当に楽しいお祭りになると思います。吉本が手掛けるUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)だと思っています。楽しい、うまい、おもろいがギュっと詰まってるから来ないと勿体無いですよ。あと、心配なのは天気だけですね。最近毎朝空を見上げて、晴れや曇りの天気に一喜一憂しているんです。今までの人生でこんなに天気を気にしたことはないです(笑)。とにかく子どもたちに喜んでもらえるようにと考えたので期待していてください!
――最高の秋晴れの中、イベントが成功するように祈っています!
月亭方正
取材・文=岡田あさみ 撮影=田浦ボン

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