仙台の街がアートで彩られる『せんだ
い卸町アートマルシェ』が10月に開催
 市民参加型作品『オイディプス王』
の上演が決定

2020年10月、宮城県仙台市卸町にて『せんだい卸町アートマルシェ』(以下、「おろシェ」)の開催が決定した。このイベントは、「仙台市卸町を、全国からアートの集う 芸術のまちに」をコンセプトに2017 年から開催され、今までに「ロロ」「渡辺源四郎商店」「山田うん」など県内県外から演劇、ダンス、音楽など、多彩なカンパニーが参加した。
4 回目となる今回は、『ここから生まれる物語』をテーマに初の市民参加型作品を創作。稽古用の能舞台を擁する能-BOX にてギリシャ悲劇の名作『オイディプス王』を上演する。演出を務めるのは、昨年度穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主催「高校生と創る演劇」シリーズで市民との共同制作の経験もある、「くちびるの会」主宰の山本タカ。音楽監督には、パーカッション・ドラム奏者として活躍し、沢田研二、串田和美を始めとする多数の舞台音楽経験も併せ持つ熊谷太輔を迎え、作品を生演奏が彩る。さらに4月に出演者オーディションを行うことが決定し、あわせて「おろシェ」参加団体・スタッフも公募する。
山本タカ
熊谷太輔
《山本タカ コメント》
今回の『オイディプス王』は、純粋な舞台芸術作品として高い水準のものを目指しています。キャストはもとより、今回の作品で重要になるのが「コロス」の存在です。「コロス」は、この作品において困り果てた市民の群像として登場します。王の過酷な運命を、王と共に嘆くことで、劇の普遍性・ダイナミズムを表現する大切なポジションです。この『オイディプス王』を観れば、「せんだい」という地域がひと目でわかる。「せんだい」が豊かな芸術文化の創造発信地域であることを、理解する以上に感じられる。「せんだい」に生きる人々の息遣い、鼓動がまるごと、観る人々に届く。そんな作品にしたいと考えています。共に作品作りに邁進してくれる、せんだいの演劇人、そして市民の方々と出会えることを楽しみにしています!

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