DoAs冬の名曲のタイトルは、なぜ「柊」であるのか

DoAs冬の名曲のタイトルは、なぜ「柊」であるのか

DoAs冬の名曲のタイトルは、なぜ「柊
」であるのか

語り継がれる冬の名曲

Do As Infinity / 柊(Hiiragi)
2006年に発表されたDo As Infinityの『柊』。
毎年冬を迎えると聴きたくなる、という方も多いのではないだろうか。
現在では『柊』を検索しようとすれば、サジェストの上位にDoAsの名が表れるほどに定着した。
YouTubeの動画視聴回数も現在まで伸び続け、600万再生を突破している。
再結成後ののリアレンジ・ベストアルバム『2 of Us [BLUE] -14 Re:SINGLES-』においては、新たにアレンジされたバージョンが収録され話題になった。
Do As Infinityの代表曲と言っても過言ではないほどの人気を誇るこの楽曲の歌詞を、今一度振り返りたい。
人生における「冬」
柊 歌詞 「Do As Infinity」
https://utaten.com/lyric/ja00011128
序盤から淡々と語られる言葉は、軽やかなピアノの音色に反し暗く、重い。人生の辛さやどうしようもなさを抱え込んだ孤独感を表しているようだ。
しかしそんな思いを抱えながらも、人は生きていかなくてはならない。
柊 歌詞 「Do As Infinity」
https://utaten.com/lyric/ja00011128
大切に思っているものでさえ、必ず守り抜けるとは限らない。
どうしても抱えきれなくなったり、やむを得ず手放さなくてはならないこともあるだろう。
柊 歌詞 「Do As Infinity」
https://utaten.com/lyric/ja00011128
そんな、辛く苦しい思いを抱える時期を、「冬」に表したのだろうか。
舞い落ちる雪はさながら自分の涙のようであり、その苦しみを浄化する化身のようでもある。
降り積もる雪は「冬」の長さを、かつその苦しみの大きさを訴えているかのようだ。
孤独の中この寒さに抗うことは出来ず、ただじっと春を待つ情景が浮かんでくる。
なぜ「柊」でなくてはならないのか

柊 歌詞 「Do As Infinity」
https://utaten.com/lyric/ja00011128
柊は、冬を前に白く小さな可愛らしい花を咲かせる樹である。
花と言えば寒々しいに明るく暖かみをもたらす存在かのように思えるが、どうもそうではないらしい。
その樹に見下ろされているという表現。
凍えるこちらを嘲笑しているような、自然の厳しさを見せつけてくるようなイメージなのだろうか。
あらゆる生物が息絶え、植物も葉を落とす冬。
そんな季節に花を咲かせ堂々とそびえ立つ姿は、「生き抜かなくてはならない」という現実の象徴のように思えてしまうのかもしれない。
辛く投げ出したい状況の中、勇ましく美しい生き様を見せつける存在が柊であったのだろう。
柊 歌詞 「Do As Infinity」
https://utaten.com/lyric/ja00011128
辛く苦しい季節だ。
それに押し潰されそうになったとしても、人は生き抜かなくてはならない。
花が終わると綺麗な赤い実を纏う柊。
それはいつか地に落ち、鳥に運ばれ、新たな芽となる。
人も同じだ。
どんなに長い苦しみもいつかは終わり、また新たな旅に発つための糧となる。
それを大切な誰かと実らせることができたら、また新しい季節が始まる。
そうして人生を前へと進んでいけるのだ。

TEXT 島田たま子

UtaTen

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