足立佳奈

足立佳奈

【足立佳奈 インタビュー】
今の私だからこそ
作ることができたアルバム

現役女子高生としてデビューを果たし話題となった足立佳奈。あれから3年が経ち、大人と認められる20歳となった。その大人になる一歩手前の素直な気持ちと、さらに20歳になったからこそ抱いた気持ちをそのまま詰め込んだアルバム『I』について、じっくりと話してもらった。

自分の言葉に責任を持たないと
いけないと思うようになりました

前作『Yeah!Yeah!』から1年4カ月が経ちましたが、振り返ってみていかがですか?

前作はデビューしたばかりだったので、アルバム作りのテンポ感がよく分からず、周りのスタッフの意見に自分が寄り添うような、教えてもらうような作り方だったんです。でも、自分自身も20歳になり、楽曲、歌詞を作るにしても、よりこだわるようになりました。

より自分らしさを出せるようになったんですね。

そうですね。昨年の10月に20歳になったんですが、その1カ月ほど前くらいから今作の制作をしていたんです。20歳ってちょっとドキドキするし、楽しみだけど、どこか怖さもあって…正直言って、“このまま10代だったらな”とも思っていて。そういった素直な葛藤や、20歳になったからこそ頑張ろうという意気込みをひとつひとつの楽曲で歌えているので、今の私だからこそ作ることができた、いいアルバムだと思っています。

実際に20歳になってみて何か感覚は変わりましたか?

10代から知っている方って、“躓いても大丈夫だよ”って言ってもらえるんですけど、20歳になった私と初めて出会う方は最初から大人として接していただけるので、今までにない緊張感があるんですよね。だからこそ、真剣に自分の言葉に責任を持たないといけないって思うようになりました。

よりプロ意識を持ったんですね。

気持ちばっかり前のめりになっちゃっているんですけどね(笑)。でも、17歳でメジャーデビューして、あっと言う間に20歳になり、後輩もどんどん出てきているんです。もっと私も頑張らなくちゃって思うんですよ。

その気持ちが反映されたのはどの曲ですか?

「Just Do It」は誕生日を迎える前の19歳の自分のことを歌っている曲なんです。19歳から20歳になる時の葛藤もありつつ、自分らしく誇らしくやってみよう、自分を信じて前に進もうという曲なんですが、実際はどうしても人と比べてしまい、窮屈になってしまうんですよね。そんなリアルな心境も隠さず表せた曲になりました。

この曲の最後に《君が君を信じること》と明言しているのは、普段から佳奈さんが思っていることですか?

そうですね。落ち込んでいる時に“ステージ、どうしよう”と思ったとしても、自分を信じなくちゃ何も始まらないと思ったんですよ。それに、人から信じてもらうには、まずは自分を信じること…自信を持った人こそ信頼される人になれると思ったんです。そのためには、ネガティブにならないことが大事だと思ったんです。

その想いが決意表明になった曲なのかもしれないですね。さて、今作にはAbemaTV『今日、好きになりました。』のために書き下ろしたラブソングが多く収録されていますよね。

はい。『今日、好きになりました。』の曲は切ないバラードが多いんです。アルバムにはもっと明るいラブソングも入れようと思い、「Like it feat.Rude-α」などを作りました。

ラブソングをたくさん作ることに対しての生みの苦しみもあったのではないでしょうか?

ありましたね。やっぱり自分の経験からだけだと、言葉が出てこなくなったり、同じような歌詞になってしまうこともあるんです。でも、その時に『今日、好きになりました。』というテーマをいただいて、そこに出演している女の子も男の子もすごく個性があるので、そのひとりずつに寄り添って考えて作ることが、どんどん楽しくなってきたんです。

すごくいい経験になったんですね。恋愛ドキュメンタリー番組を観ていると、自分の恋愛観も分かると思うんですが、いかがですか?

私は一途な人がすごく好きですね。この番組の中でもリベンジメンバーと言って、フラれちゃっても、また出てきて同じ人を好きになり、何度もアタックする人がいるんですよ。“私はこのタイプだな”って思いました(笑)。でも、番組を観ていると、そういう人って少数派なんだと分かり、びっくりしています。

普通は諦めちゃいますからね。

そうなんですよね。フラれてしまうと自信がなくなって諦めちゃうんです。でも、そうではなくて、一途に想い続けられるのはカッコ良いって思いました。それを曲にしたのが「話がある」という曲なんです。この曲は“さよなら”で終わるんですが、“やっぱり好きだな”って言っていて。諦められなくて、今でも好き。でも、相手のことを思って身を引く…という大人な子が主人公なんです。これは諦めるのとは違って、相手のことを尊重して、相手が幸せならその幸せを願うというイメージなので、まさにそういう曲ができたって思っています。

番組と佳奈さんの相性がすごく良いんですね。

そう思ってもらえたら嬉しいですね。私もいい刺激をたくさんもらっています。
足立佳奈
アルバム『I』【初回生産限定盤A(Blu-ray付)】
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アルバム『I』【通常盤】

OKMusic編集部

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