赤坂大歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』のビ
ジュアルが完成 手掛けたのは映画『
STAR WARS』浮世絵の画家・石川真澄
2013年には、亡き中村勘三郎の遺志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助兄弟を中心に、赤坂大歌舞伎の新たな歴史の 1 ページが、勘三郎の当り狂言であった『怪談乳房榎』によって開かれ、現代、そして世界に通じる舞台を繰り広げた。
そして、2017年4月に上演された5度目となる赤坂大歌舞伎では、蓬莱竜太の作・演出による新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』を上演。愛した女を幸せにするために転生を繰り返す男の話に、多くの人が感涙した。
今回のビジュアルは、象徴としてのお露に、人間のもつ業の深さ、怖さを込めて制作しました。手に持つ団扇の柄は、美しいお露の霊を牡丹に見立てているのと同時に、美しい花に引き寄せられる蝿も、惑わす方の牡丹もまた業である、という意味合いも含めています。
「幽霊より、人間の方が恐ろしい」……一見、幽霊として描かれたお露の絵から、そんなイメージを感じて取っていただけたら幸いです。
1978年東京生まれ。2000年に六代目歌川豊国に師事。まもなく六代目が他界したため、独学で浮世絵表現を習得し画家、絵師として独立。近作に『DAVID BOWIE』浮世絵(ロンドンの大英博物館に所蔵)、『New Era』とのプロダクトコラボレーション、『STAR WARS 歌舞伎』メインヴィジュアルほか多数。2020 年待望の『STAR WARS』浮世絵新作『星間大戦絵巻 侍第師範 擁懦』(ヨーダ)発売。そして作品集『石川真澄 作品集 IMAGINATOR』発売予定。今昔ラボ主宰。
アーティスト
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