有村
今回のアルバムはメンバーそれぞれのパーソナルな曲というか、曲に個人の色がすごく出ていると思っていて。それがあったから作詞もその人に振ってみようってことになったんですけど、曲を作った人がPlastic Treeを使ってオールプロデュースしていくみたいな感じですよね。もちろんバンドでプリプロもするし、アイデアも出すし、プレイヤーとしても参加するんですけど、作曲者が最後まで仕上げるっていうテーマみたいなものがあって。僕は今までの中で一番面白いアルバムだなぁと思ってます。“まだまだ面白いことができるんだ、うちのバンドは!?”ってびっくりしたというか(笑)。もちろん手応えもあるけど、“まだできるんだ! すげぇなぁ〜”って自分のバンドに驚いてますね。メンバー自身がそんなふうに考えて作ってるのがスタッフにも伝わって、全曲分の90秒MVを撮るとか、シングル10枚入りのBOXを作るとか、なかなかできないような企画も受け止めてもらえて。むしろ、“この内容だからやりたいですよね!”ってなってくれてる。そういう熱が聴いてくれる人にも届いてくれたら、もう本当に作り手冥利に尽きますね。今回の曲は俺的にはライヴでやるのが楽しみな曲が多くて。うちのバンドもキャリアが長いだけに、いろいろ変化しつつやってるんですけど、またひとつPlastic Treeの新しい側面が出たアルバムだと思うので、そんな新しい側面のライヴができるようなツアーになればいいなと思っております。なので、ぜひたくさん聴いて、たくさん足を運んでいただければ、これ幸い至極。以上です(笑)。