渋谷の街にビックサイズのリョーマ出
現! ミュージカル『テニスの王子様
』コンサート Dream Live 2020、阿久
津仁愛インタビュー

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンのフィナーレを飾るコンサートDream Live2020開催を前に、東京・SHIBUYA109にテニミュ史上初となる越前リョーマの巨大シリンダー広告が! その掲出を記念し、リョーマ役の阿久津仁愛のインタビューを敢行。本人との貴重な“ツーショット写真”と共に、来るべき大舞台への意気込みと、溢れる“テニミュ愛”を語ってもらった。
ーー屋外での撮影、ありがとうございました。
ちょっと恥ずかしかったけど楽しかったです! でもなんだか…あんなところにテニミュの広告が、しかもリョーマ一人でなんて今でも夢みたいな気持ち(笑)。貼ってある間、毎日写真撮りにいきたいくらいです(笑)。掲出が夜の作業だったんですけど、実はそのときに帰りがけにこっそり見に行って「早くここで自分入りの写メを撮りたい!」って思ってたから、こうして叶ってホントに嬉しいです。
阿久津仁愛
ーー今回のドリライ2020、開催が決まったときはまず何を思いました?
そうですね……まずは3rdシーズン最後の本公演をしっかりやり遂げることを考えていて、でもそこで全部終わりじゃなく、「全国大会 青学(せいがく)vs立海 後編」公演が終わったあとにドリライでちゃんとお客様みんなと会ってお別れを言える。それはとても嬉しいことだなと思いました。​
ーー阿久津さんは2017、2018に続いて3度目のドリライ出演です。本公演とは違うコンサートの良さと言うと?
歌やダンスにより集中できるところです。いつもの公演ではお芝居をしながらの歌なので気持ちや表情もそのときの心情になっているんですけど、コンサートは「歌」として歌うから基本的ににこやかだったりキラキラッてしたり(笑)、リョーマだけど楽しく明るくパフォーマンスできます。ダンスも……やっぱり難しいですけど、でもみんなでさらに振りの細かいところを丁寧に見せようとか、チームでバシッと合わせるぞとか団結ができるし、それによって魅せ方の意識も変わりますし。なにより、客席からの声援やペンライトのあの輝きはコンサートならでは。すごく嬉しいし、綺麗だし、みなさんから力をもらってどんどん盛り上げていけるライブ感は特別です。
ーーちなみに初めてのドリライのときは……。
「うわ〜〜!!」って、なっちゃいました(笑)。想像がつかな過ぎで……というか、ステージに向けてお客様が発する熱気が本当に怖いくらいにすごくて、想像以上で……。一瞬、怯みそうになったんですけど、負けずに「こっちも熱くなるぞー!」って。あの経験は忘れられないです。
ーー2020はどんなステージになるんでしょう?
とりあえず今は……自分のやりたい曲を考えて、それを伝えてみようかな、と。1stシーズンから3rdシーズンまでホントにたくさんの楽曲がある中、(構成・ステージング・振付の)上島(雪夫)さんもなにをやるかすごく迷うと思うんです。ちょっと前に「みんなにも自分のやりたい曲とか一応聞いとくぞ」って言ってくださったので……。もちろん僕らは決まった曲を全力でやるんですけど、ちゃんとリクエストを伝えて、それで「これ歌いたかったんだ!」っていう夢が実現したら、嬉しいなぁ。​
阿久津仁愛
ーーテニミュ、どれも素敵なナンバーですからね。お客さんもなにを歌ってもらっても「そう、これ!」と一緒に盛り上がれるおなじみの曲ばかり。
テニミュの曲、自分もホントに大好きなんですよ〜。お気に入りの曲もめちゃくちゃありますし、自分が試合をしていないところもいい曲がいろいろありますし、全部歌いたい(笑)。「現青学(せいがく)が本公演で歌ったあの曲と、2ndシーズンのあの曲を繋げて歌ったらかっこいいんじゃないかなぁ」とか、「この曲のあとに……うわぁ、これがきた! で、今度はこれか〜。おおっ〜!」って(笑)、すでに自分の中だけではもういろんな構成を妄想してます。
ーーそれ、わかります(笑)。ライブ中に実感する「まさかこれを歌ってくれるとは思わなかった!」の感動や、「ここは絶対この流れでしょ」という選曲と構成、ツボを突かれるのは気持ちいいですよね。
はい。それに、僕らがほかの代の楽曲を歌うことはテニミュナンバーを現在進行形で大切にしてるんだよ、という意味もあるし、そうしたナンバーを僕らの声と振りとアレンジでやることによってその曲の“今”の形を生み出し、新たな切り口の表現として届けるというのも……。
ーー“テニミュナンバーが生き続けている”証。
そう。そういうところも頑張りたいなと思います。
ーー大胆にイメージを膨らませた歌詞の楽曲から、「頑張れ負けるな必ず勝て」とド直球のメッセージを伝えてくれる楽曲まで、個性の幅もとても広いですよね。阿久津さんはテニミュナンバーのどんなところに魅力を感じますか?
同じ曲でも1stシーズン、2ndシーズン、3rdシーズンと、歌う人が変わると全く違うイメージで伝わってくる、それぞれの個性が反映されているところは、とても魅力的だと思います。あとはもう歌詞がすっごく前向き。落ち込んだとき、何回も絶対に聴いたほうがいいと思うし……。僕、朝「起きたくない、行きたくないよ〜」ってときも、テニミュの曲を聴いたら絶対に体が動きますもん! 元気になれちゃう。それくらい歌詞も直に伝わってくるし、先生方の曲もホントに素晴らしくて、そこにキャストの熱量が加わったら最強。個人的にはストレートな歌詞のほうがガツンときます。歌を聴いて「頑張ろう」とか「ここで負けるわけにはいかないな」という気持ちは……本番中でなくても掻き立てられます。だから、いつも聴いてます。特にあの……公演がない間、「テニミュやりたいなぁ」って“ロスってる”ときは余計に聴き込みます。なんなら今日ここに来るまでも聴いてました(笑)。​
阿久津仁愛
ーーそんな素敵な楽曲を生かす“ライブパフォーマー”としての見せどころは?
経験があるのでステージをどんな風に使ったらどんな風に伝わるか、盛り上げることができるかをシミュレーションして、どうしたらもっとたくさんの人に自分の姿を見てもらえるのかなってことをしっかり考えて。また、どこから見てもちゃんと「カッコいいな」って思ってもらえるようにしないといけないな、と思っています。
また、本公演とは違って、ドリライは大きいモニターがいくつもあって、そこにアップで表情がパシッと抜かれますから。その瞬間もちゃんと意識しつつ……力み過ぎず油断せず「いつ抜かれても大丈夫な顔」をお届けしたいし(笑)、カメラに向かってのアピールとかもなにかできたらなぁって。とにかく、ライブだからこその素敵なことができたらいいです。あれもそうです。ライブってイヤモニ(イヤーモニター)つけますよね、ミュージシャンの方みたいに。それをこう……ちょこっと外して耳のところにブランッってなるやつ、あれがまたカッコいいんだよな〜と思って(笑)、あえてやってみたりもしてます。​
でも、頭で考えてやることは、そんなにはないんです。その場の一生懸命な気持ちでお客様と盛り上がることが、一番素敵なステージになると思うので。

阿久津仁愛

ーー会場の一体感、今からワクワクしますね。
ホントに楽しみ! ユニフォーム以外の衣裳も今回はどんなモノがあるのか……演出的にワンポイントだけのお楽しみもあったりするので、なにが出てきても、全部楽しく盛り上げます。​
ーー本番にはこの4年間、阿久津さんのリョーマを応援してきてれたお客様もたくさんいらっしゃいます。最後になにを伝えたいですか?
このコンサートで僕たち青学(せいがく)が……このテニミュ3rdシーズンが“最後”という形だからこそ、寂しい気持ちが大きくなっちゃうと思うんです、お客様も僕たちも。でもそれを笑顔で終われたらいいなって思っていて……笑顔というか、“全力”で。一生懸命、心残りのない状態で終わることができたら、それが一番だと思うんですけど、多分、始まったらあっという間に終わっちゃうんだろうなぁ。気づいたときには「あれ? ドリライ終わっちゃった。もうなにもないじゃん!!」って(笑)。まだそのときの自分の気持ちは全然想像がつかないんですけど、ドリライのステージで伝えたいことはひとつ。キャラとして、チームとして、テニミュとしての魅力を存分に発揮しきってお客様にお見せすること。あとは、自分の中のいろんな引き出しの幅をもっと広げて、僕はこういうこともできるぞって……。
ーー未だ進化中の輝きをぶつけていく。
そうですね。もしかしたら本番中に大きく羽ばたける「もっと……!」が飛び出すパターンだってあるかもしれない。僕らみんなのステージでの成長、表現の可能性を思い切り受け取って欲しいです。
阿久津仁愛
ーーでは最後に4年間共に歩んできたリョーマくんへ「贈る言葉」を。
ちょっと話ずれちゃうかもしれませんが……あの、僕、自分の中では帽子って似合わないと思っているんです。でも、リョーマの格好をして帽子を被ると「これが一番かっこいい」って自分でも思えるようになって。それは、テニミュという舞台でリョーマに出会えて、ここまでいっぱい公演をしてきたからであって……。リョーマを演じることで「やった分、絶対成功するんだ」とか、「自分が頑張った分、お客様もついてきてくれるんだ」っていうのはしっかり見えてきたし、自分の中でも感じているし。これからもそういう姿勢を絶対に忘れることなく歩んでいきたいです。そんな大事なことを教えてくれて、そして帽子を被った僕をかっこよくしてくれたリョーマには感謝の気持ちでいっぱいだし、絶対、永遠に誕生日は毎年お祝いし続けたいし(笑)、これからもずっとリョーマと一心同体で人生を歩めたらなって思います。だって、それくらい自分にとっては影響を受けている人物……キャラクター? 人物でいいですよね??
ーーいいですよ。“人物”だと思います。
ですよね!!! 彼は本当に強い人物。その強さ、僕も欲しいなって思います。リョーマは、テニスが強くなかったらただの生意気な中学生ですから(笑)。でも、実力があるから好きなことに頑固で一途になれるし、実力があるからこそ周囲の仲間やたくさんのライバルたちからも認められている。それがリョーマの魅力だと思うから、僕も好きなことをやるためにもっともっと実力をつけて、もっともっとみんなに認めてもらえるように……リョーマみたいになれるように頑張り続けたいなって思います。
リョーマとテニミュは僕にとっての“原点”。3rdシーズンはこのドリライで締めくくりとなりますが、これからも自分はなんらかの形でテニミュにはずっと関わり続けていきたい……いかせてください! 応援しています! って感じですね(笑)。この先もテニミュが続いていくことを願いつつ、3rdシーズンフィナーレのこのドリライ、みんなで楽しみましょう!
SHIBUYA109に掲載されている、ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2020
(c)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
(c)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会
取材・文=横澤由香 撮影=池上夢貢

アーティスト

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