L→R atsuko(Vo)、KATSU(Key&Gu)

L→R atsuko(Vo)、KATSU(Key&Gu)

【angela インタビュー】
“angela=シリアス”っていう
イメージを持ってる人にも
愛してほしい

angelaの代表作のひとつになるって
発売前から感じている

どんなに斬新に見えるエレメンツでも、ちゃんと作品に則ったものであるあたり、いや、さすがです。

KATSU
曲を作る前に“どういう曲にすればいいんだろう?”って考えながら、原作を読んでますからね。音にできるできないっていうのを常に探してる。
atsuko
私も読みながら“この部分はこういう音が聴こえるな”みたいに感じてたんですけど、実は私、乙女ゲームというものをほとんどやったことがなくて。幼少期にファミコンを買ってもらえなかったことを、たぶん未だに引きずっているんですよ。だから、最初は“ルート”とか“攻略”とか乙女ゲームならではの言葉に戸惑ったんですね。““チート”ってよく聞くけど何だろう?”って。

専門用語的なものも結構ありますよ。チョロいヒロインを略して“チョロイン”とか。

全員
へー!
atsuko
初めて聞いた(笑)。ただ、近世(笑)ヨーロッパの貴族社会みたいなストーリーなので、やっぱりお嬢様言葉を使いたいとは思ったんです。とはいえ、お嬢様言葉を歌詞で使うことなんて今までなかったので、どんな言葉をしゃべるのか分からなくて! “お嬢様と言えば、宝塚かな? やっぱり“ごきげんよう”なのかな?”とか、自分の中で考えられる限りのお嬢様が使いそうなワードを散りばめました。“お許しあそばせ”なんて、この作品に出会ってなかったら一生使わなかったでしょうね。たぶん“乙女”も初めて使ったと思う。

サビの《清く正しく美しく》って宝塚の標語ですもんね。しかし、“乙女のルートはひとつじゃない!”というタイトルは非常にうまい! サビにも出てくるフレーズですが、乙女ゲームの中という作品の世界観をそのまま表すと同時に、“乙女の生き方はひとつではない”という現代にぴったりのメッセージにもなっているという。

KATSU
俺もうまいと思った。
atsuko
うまい? 一本取った?
KATSU
取った!
atsuko
なんか、スルッと出てきたんですよね。今回は出しやすい言葉からジグソーパズルみたいにはめ込んでいって、それに合うように前後のストーリーを作っていくやり方だったんですけど、最初にサラッと出てきて、ポッと音にはまるような言葉って、やっぱり耳に残るんですよ。

そう言えばMVでは、atsukoさんが乙女ゲームのヒロインになっているという。

atsuko
はい! そばかす眼鏡でおさげの“イケてない”令嬢が、おさげを解くと美しいヒロインになるっていうストーリーです。
KATSU
令嬢とお母さんのふた役なんだよね。ゲームに詳しい方が作ってくださったんで、台詞とかキャラ設定とかに、いろんなゲームの要素が詰め込まれてるんですよ。舞踏会が武闘会になって格ゲーになったり、なぜか急に『スパルタンX』になったり(笑)。撮影は1時間くらいで終わったけど。
atsuko
KATSUさんは顔ハメだったもんね。私は“修行してる感じで腕立てをお願いします!”とか言われたり、攻略相手のマネキンも重かった~! MVは期間限定盤に入ってますので、一時停止とかしながら観てもらえると、“この台詞あのゲーム!?”とかいろんな発見があると思います。

緩急の激しい楽曲に沿って、映像もスピード感満点ですからね。いや、作品、曲、映像すべてがシンクロして、インパクト満点ですよ。

atsuko
良かった(笑)。こういう曲って正直、出すまですごく怖いんですよ。でも、出してみると、みなさんいろんなところを拾って楽しんでくださって、“あっ、怒られてない! 良かった!”ってなるんです。
KATSU
きっとangelaの代表作のひとつになるんだろうなっていうのは、発売前から感じてますね。ライヴでもめっちゃ歌うだろうから、angelaと言えば『ファフナー』とか『K』とかっていうイメージの人にも愛してもらえると嬉しいです。

シリアスなのもハッピーなのも、両方ともangelaの魅力であると。

KATSU
ただ、僕らって正直な話、アニソン業界で一番ファンのつきづらいユニットではあるとは思うんです。だって、『蒼穹のファフナー』で「THE BEYOND」(2019年5月発表のシングル)を聴いて気に入ってくれた人が、“angelaが次のCD出すんだ”って手に取ったらこれですよ! 俺がファンだったら、たぶん戸惑う(笑)。
atsuko
『K』が好きでangelaのアルバムを買ったら、この曲が入ってて“あれ?”っていう(笑)。やっぱり人によって好きなジャンルって違うから、その気持ちも分かるんですよ。でも、そこをどうにか踏み慣らしていきたいんです! その点、ずっと応援してくださってる方々は、私たちが何をやってもやさしく受け止めてくださって本当にありがたいです。

OKMusic編集部

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