L→R JaY(Gu)、彩雨(Key)、燿(Ba)、苑(Vo)、響(Dr)

L→R JaY(Gu)、彩雨(Key)、燿(Ba)、苑(Vo)、響(Dr)

【摩天楼オペラ インタビュー】
5つの個性が融合した
新たな音楽性

上手い具合に
5人の色が重なった

当初はシングルをリリースするという発表でしたが、その時点で存在していた「Chronos」はどんなイメージで書いていたんですか?

さっき言った5人の混ぜ方ですよね。その色が一番出るもの。僕が重視するのって、結局はメロディーなんですよ。切ないメロディーが一番好きなので。メロディーを活かしつつ、ラウドな音と融合して、なおかつ摩天楼オペラ的なベース、キーボードを残す…いろんなことを考えて、だけど誰もパワーダウンしていないもの。そう考えながら作った曲でしたね。もちろん、自分の中でも“新しいものを作ろう”と思って作った曲です。僕にはあのゴゴッ、ゴゴゴってギターは弾けないんですよ(笑)。でも、こういう感じのイントロを付けてほしいとJaYに何となく伝えたら、あのリフができてきて。予想通りだし、想像以上でしたね。しかも、Bメロで燿さんのベースがグイーンと動くところなどは、やっぱり燿さんの色が出るし、アヤックスのまさに摩天楼オペラ感のあるイントロの音色とかフレーズもある。上手い具合に5人の色が重なったと思いましたね。

JaYくんはこういったギターのアプローチはどのように培ったのでしょうか? 以前に在籍していたバンドでのスタイルともまた違いますよね。

JaY
そうなんですよ。時代って進化してるじゃないですか。2011年か2012年に初めてPERIPHERYを聴いて“うわっ、こんなえげつないのんがおるんや!?”と衝撃を受けたんですよ。そこからハマって…そういうのってありますよね。でも、ああいうものはやりすぎると、ほんまに周りが見えなくなっちゃう。
僕はそういう方面を主にやってたんですけど、まさにやりすぎてたんですよ。だから、摩天楼オペラに入ってからはその要素を自分から持ち込むつもりはゼロでしたし、「Chronos」の骨組みが出来上がる前にブレイクダウンを試しに入れてみた時も、“好きなんですけど、ちょっとこれはなぁ”と思ってたんです。ただ、プリプロを進めていくにつれて歌とかも軽く入れたりしたら、“あっ、摩天楼オペラになる!”と思えたんですね。やっぱりメロディーありきなところなんですけど、こういう方向性もあえて摩天楼オペラでやることで成立するんだなと。それからはもう、やるからには自分が持っているものを全部出してバチバチにやってやろうと思ってアレンジしましたね。

これまでの摩天楼オペラを知る人は今までにないタイプの曲だと思うはずですが、それでいて摩天楼オペラらしい曲だと思って聴けるのが、この「Chronos」の面白いところですよ。

そうですね。ブレイクダウンのところは僕も結果的にあって良かったと思うところで。あのバスドラを聴いただけでも、普通のドラムじゃない響色が伝わるし。やっぱり歌モノのバンドって歌を立たせるために演奏をシンプルにする傾向があるじゃないですか。でも、ヴォーカルレスでも魅せられるというところを、この表題曲でできたのはすごく良かったと思いますね。
彩雨
どの曲もなんだかんだで壮大ですよね。これも結果論的なところはありますけど、「Chronos」のブレイクダウン後のギターソロとかも、途中で展開していく感じがかなりドラマチックな流れになっていて。でも、それをやりすぎな感じに見せないところが摩天楼オペラのすごさだと思うんですね。「Silence」も曲を作っている時は、アップテンポのところと落とすところの差を激しくやりすぎたと思ってたんですけど、実際に仕上げてみるとその対照的なところも含めてひとつのかたちになってるんですよね。

OKMusic編集部

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