彗星の如く舞い降りたDUSTCELL。その
美しさの源流を探る|BIG UP! Stars
#33
魂に届くような歌声に惹かれて
最初の出会いはTwitterですね。お互いフォローし合っていて、存在は認知していて。
私はボカロP時代からMisumiさんの作る曲が大好きで。歌い手をやっていた頃からカバーさせてもらったりしていました。
僕の曲って、リアルな人間が歌うのは難しいと思っていたんですけど、そのカバーがとても合っているなと思っていて。あと、何ていうんでしょう……EMAの魂に届くような歌声に惹かれて、一緒にやりたいなと思うようになりました。
ユニット名は私が考えました。DUSTCELLは「DUST(ゴミ、埃)」と「CELL(細胞)」っていう言葉を合わせた造語で。私は基本的に自分に自信が持てない人間なんですけど、そんな私のような存在でも、音楽を通じてリスナーの細胞になれたらいいなと思って付けました。Misumiさんには巻き込んでしまい申し訳ないなという思いもありつつ(笑)。
でも、単純に語呂が良いなとも思っていて。僕も気に入っています。
あまり細かく固めてはいないのですが、僕の中で最初に考えていたのは、「美と狂気」みたいなイメージ。とにかく美しい曲を作りたいなと思っていました。
結成当時から個性的というか、独創的な作品を作りたいなとは思っています。
何か特定のきっかけや出来事があったというわけではないんですけど、色々なことが積み重なってという感じです。今は多少マシになったんですけど、他人に嫌われることを極度に恐れていた時期があって。それが今もトラウマのように蘇ることもあって、自分の作品や歌を褒めてもらっても、嬉しい自分と素直に受け入れられない自分が同居していたりするんです。
作詞はまだ始めたばかりなのですが、あまり明るい感じのテイストよりも、ちょっと暗い世界観の方が書きやすくて。私は毎日日記を付けているんですけど、「これは覚えておいた方がいいな」と思った出来事や、自分の中で新しい感情を見つけたって思う時に、自分しか読めないような汚い字で殴り書きのように記憶しておくんです。作詞をする時は、その日記を見返したりして、当時の感情や記憶を違った言葉に変換して書くことが多いですね。
確かにEMAのリリックは自分の内面がすごく表れているなと思いますね。僕も日々の生活で湧き起こる感情を、言葉ではなく曲に昇華することが多いので、そういう意味ではEMAと作り方が似ているのかも知れません。
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