アニメ映画「時をかける少女」から学ぶポジティブさ!迎えに行きたい未来がある

アニメ映画「時をかける少女」から学ぶポジティブさ!迎えに行きたい未来がある

アニメ映画「時をかける少女」から学
ぶポジティブさ!迎えに行きたい未来
がある

青春を見せてくれる人気映画
筒井康隆著の人気小説を原作とし、2006年に公開されたアニメ映画『時をかける少女』。
今では細田守監督の映画といえば、子どもから大人までこぞって映画館へ足を運ぶほどの人気です。
しかし『時をかける少女』の公開当時、上映していたのは全国でたったの21館でした。
観客の口コミによって9ヶ月ものロングランヒットを記録し、瞬く間に人気映画となった『時をかける少女』の魅力を、余すことなくご紹介します。
突然得た能力で崩れる当たり前だったはずの関係
▲時をかける少女(劇場予告)
舞台は原作から約20年後。
東京・下町の高校に通う紺野真琴は、医大を目指す功介と春に転校してきた千昭という男友達との賑やかな毎日を送っていました。
7月13日、放課後の理科実験室で怪しい人影を見た彼女は、追いかける途中で落ちていたクルミをうっかり踏んでしまいます。
その出来事により、時間を過去に戻す「タイムリープ」という力を手に入れました。

はじめは信じられなかったものの、自分の意思でタイムリープが成功したことを皮切りに、自身のささやかな欲望をタイムリープで実現させるようになります。
魔女おばさんこと叔母である芳山和子からの忠告を無視して。
そんなある日、功介が部活の後輩から告白されているところを目撃。
その帰り道、彼女は突然千昭から告白されます。
告白を受け入れられない彼女。
告白自体をなかったことにしようと、タイムリープで何度も過去に戻ります。
ところが、事態は思いもよらない方向に。
そして、彼女の腕には「90」という謎の数字が浮かび上がるのでした。
特殊な能力を得たことをきっかけに、本当に大切なものが見えてくる青春SF映画です。
フレッシュな声の演技に注目!
映画『時をかける少女』では、プロの声優をほぼ使わず俳優陣を起用しています。
これには、技術よりも役の存在感や人間性を表現してくれる「抑制力がある人」を求めた細田守監督の意図がありました。
主人公の真琴役に抜擢されたのは、女優の仲里依紗。
当時16歳で、役ともぴったりハマるフレッシュで元気な印象が魅力的です。
2010年に公開された谷口正晃監督が手がけた実写映画でも、主役として起用されました。
千昭役を演じたのは、俳優の石田卓也。
声優初挑戦ながらストーリーに重要な役柄を好演し、彼の名言にドキドキした人も多いのではないでしょうか。
功介役に起用されたのは、俳優の板倉光隆。
舞台を中心に活躍されていますが、頭脳明晰で大人っぽい功介の人柄を見事に引き出しました。
気取らない純粋な高校生たちの雰囲気が伝わってくる演技で、観る人に青春を思い出させてくれます。
疾走感ある青春ストーリー
▲時をかける少女(プロモーション)
繰り返し映画化されてきた『時をかける少女』ですが、アニメ版でしか表現できない魅力があります。
まず、細田守監督作品らしい温かみのある鮮やかな絵に惹きつけられるでしょう。
細部まで描き込まれた何気ないものさえ、物語の核となる考えを象徴していて、繰り返し観ることで新たな発見ができる楽しみがあります。
また、主人公である真琴登場のキャラクター像は、等身大の高校生を表現。
友達との今の関係がいつまでも変わらないでほしいという願いや突然の変化に戸惑う気持ちも、多くの人が思春期に通ってきた感情ではないでしょうか。
そんな真琴が全力疾走して文字通り飛ぶことでタイムリープする姿は、彼女らしくて何ともダイナミック。

必死で毎日を駆け抜けた青春を送った人には懐かしく、もっと青春を謳歌したかった人には眩しく映るはずです。
そして、魔女おばさんと呼ばれる芳山和子の存在や、千昭の正体と甘酸っぱいラストなど、原作を投影しつつも新しい作品として作り上げるストーリーの緻密さも秀逸。
世代や環境が異なっても、それぞれの立場で観て楽しむことができる映画と言えます。
儚い想いが心に沁みる「ガーネット」
アニメ映画『時をかける少女』の主題歌は、奥華子の『ガーネット』です。
奥華子は、赤いメガネがトレードマークのシンガーソングライター。
ピアノの音色とマッチする優しい歌声が人気で、主題歌を決めかねていた細田守監督も奥華子のCDを聞いて採用を即決したそうです。
映画自体の評価とともに、楽曲が高く評価されていることも頷けます。
主題歌『ガーネット』は、映画を見終わった後に空を見上げたくなる作品にしたいという映画コンセプトから書き下ろされました。
▲奥 華子/ガーネット(弾き語り)
ガーネット 歌詞 「奥華子」
https://utaten.com/lyric/jb30709183
優しく明るい演奏のピアノ伴奏から始まり、想いの高まりを表現するように勢いが増していきます。
ストレートなメロディに奥華子の繊細な歌声が乗り、心にすっと入ってくるでしょう。
そして、主人公・真琴の気持ちを代弁する切なくも温かい歌詞が印象的。
変化や寂しさに戸惑いながらも、いつも真っ直ぐな彼女の未来への前向きな気持ちが伝わります。
未来へ駆け出そうとする彼女の背中をそっと押すと同時に、聞く人をポジティブな気持ちにしてくれるような心地良い楽曲です。
主題歌の対となる挿入歌「変わらないもの」
▲変わらないもの - 奥華子(フル)
変わらないもの 歌詞 「奥華子」
https://utaten.com/lyric/jb30709189
実は映画の企画当初、主題歌として作られていたのは別の曲でした。それが挿入歌となっている奥華子の『変わらないもの』です。
この曲にぴったりのシーンがあったことから、そのシーンを盛り上げる意味で挿入歌として起用されました。
曲の制作時はまだ映像化されていなかったため、分厚い絵コンテを何度も見返しながら作り上げたという歌詞からは、千昭から真琴への想いがあふれています。
本編では描かれていない千昭の心が目に浮かぶようで、奥華子の表現力の高さを感じられるでしょう。
ピアノのしっとりと物憂げなメロディから始まり、こちらの楽曲もサビにかけて力強い印象になっていきます。
それは、彼女と出会ってから想いが深まる千昭の恋心を反映しているようです。
映画のもつ青春の甘酸っぱさをより強調してくれる楽曲となっています。
映画「時をかける少女」は青春を取り戻させてくれる名作!
画像引用元 (Amazon)
夏の風物詩として繰り返し観ている人も多いアニメ映画『時をかける少女』。
タイムリープというSF要素を中心にしながらも、高校生の不安定に揺らぐ気持ちや恋心を上手く織り込み、心地良い余韻を残してくれます。
現実ではありえない設定やアニメ映画であることから、敬遠している人もいるかもしれません。
しかし。一生懸命に日々を駆け抜ける真琴のポジティブな生き方には、目が覚めるような爽快さがあります。
映画『時をかける少女』を観て、ひと夏の甘酸っぱい青春を疑似体験しましょう。

TEXT MarSali

UtaTen

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