『魔法少女になり隊
明治のあったりなかったり』
第三十四回▶
暮らしのあったりなかったり（9）

なんとなく眠れない夜とかに、昔書いていたブログとか、SNSとかを見返してみたりすることってありませんか。定期的にそういうタイミングが訪れます。

もう自分だけしか入れないけど、当時もらったコメントを読み返してみたり、リンク集からお友達のところへ飛んでみたり。もう何年も前のことなので、だいたい「このページは存在しません」とか表示されてしまいます。たまにページが生きていたり、ブログを移転してたりして、結構最近（といっても年単位）まで更新してたんだな～とか。

一度も会ったことないけれど当時仲良くしてくれていた、ひとりの友人のことをふと思い出し気になってしまい、昔使っていたメールアドレスを片っ端から漁ると、やり取りの形跡が残っていました。

イチかバチかでメールを送ってみたのですが、案の定送信できず、あの英文のヤツが返ってきました。本名も知らないので、余程の奇跡が起こらない限りは、恐らく二度と連絡は取れないでしょう。

インターネットあるいはSNSが普及し、いつでもどこでも誰かと繋がっていられるようになった今の時代、「さようなら」が無くなった、なんて話を目にすることもあります。でもすこし昔のインターネットで出会った顔も名前も知らないあの人達には、ちゃんと別れも告げられないまま届かなくなってしまっていたこと、少しさびしく思いました。