【ONE N' ONLY ライヴレポート】
『ONE N' ONLY "Shut Up!
BREAKER" Special Live』
2020年7月26日@都内某所
KENSHINが“騒いでいこうぜ! まだまだ盛り上がっていこうぜ!”という煽りを入れると一気にステージはヒートアップし、“手をあげろ!”という声を合図にクールでビートの効いた「Sexy Beach party Yes!!」がスタート。ダンスブレイクでは6人が揃ったダンスで魅了。端正なビジュアルと点滅するライト、キレのあるダンスはステージによく映える。一転、「Everything’s Changing」ではメロディアスなナンバーだからこそ、ヴォーカルチームの美しい歌声が気持ち良く響き渡る。メロウでグルービーな楽曲を泳ぐように歌い、踊る彼らの可能性をより感じるパフォーマンスだ。《踊ろうよ》と無邪気に踊りながらこちらを観て手を伸ばしてくるEIKUは、とても愛らしく、ラストはダブルピースで締めるいい意味でのあざとさもたまらない。
最初のMCでは自己紹介から始まり、これまでのパフォーマンスで魅せた圧倒されるような存在感とは違う、ワチャワチャとした等身大で可愛らしい姿が堪能できる。iPadを片手にコメントを追いながら慌てるNAOYAや、髪色を変えたEIKUの話になり、REIとHAYATOのふたりが“俺たちも変えたのに…”と拗ねるシーンも(笑)。ソーシャルディスタンスを気にしながらも側にいきたがるメンバーの仲のいい関係性を感じさせる。こちらもライヴ初登場となる「Beautiful」では、HAYATOのクールでいながらも、語りかけるようなラップがとても気持ち良く、KENSHINの笑顔あふれるヴォーカル、TETTAの高音がすごく印象的だ。さらにKENSHINが輪の中心に入り込み、全員を操るかのようなパフォーマンスから始まったゾクッとするパフォーマンスに目を奪われる「Black Hole」では、ダークでこれまでの楽曲とはまったく違う魅力を開花させている。途中でのKEISHINがニヤリとした表情に心を奪われたあと、HAYATOがシャツをまくり上げ“腹チラ”を披露。多くのSWAG(ファンの呼称)が画面の前で大声を出したに違いない。
そして、MCになるとガラリとまた全員の雰囲気が変わるのも素晴らしい。このギャップはいい意味での罪だ。この「Black Hole」のセクシーなダンスをHAYATOが振り付けたことをいうとメンバーみんなから“天才!”と褒められてとても嬉しそう。NAOYAが“家でも声を出してね”と声をかけ、TETTAが“家でペンライトも振ってね”と配信ライヴの楽しみ方を指南。KENSHINが“もっと声出せ! 声が聴こえねぇな”と煽ると、メンバーから“そりゃそうだろ〜”とツッコまれるところもさすがだ(笑)。赤いライトに包まれ始まった「Dark Knight」では一糸乱れぬダンスを魅せ、REIが不意に流し目を見せ色気を爆発させる。また、サイレンから始まる「Category」は一気に聴き手の鼓動が早まる楽曲。HAYATOが我鳴るラップに、TATTAの美しい歌声が続く、彼らの魅力を閉じ込めたようなナンバーをとても気持ち良さそうに歌っている姿が印象的だった。
本編ラスト「HOLIDAY」にて、これまでのクールな雰囲気とはまた違う可愛らしいラブソングを披露。“ふたりならいつでもHOLIDAYだ”というメッセージを彼ららしい音楽に届けてくれる。EIKUが“画面越しでもっとクラップしてね!”と叫び、その後コール&レスポンスに挑戦。画面越しであってもSWAGとの絆を感じられるようなコール&レスポンスとなっていた。アンコールではTシャツとなった彼らが登場。ドラマチックな「My Love」で全ての観てくれた人たちに愛のメッセージを送り、最後は体文字でハートを体現。見事にかたちとなった姿を全員でチェックして、“感動!”とはしゃぐ姿に、またパフォーマンスとのギャップを感じる人も多いはずだ。最後の最後に、NAOYAが“これからも発信していこうと思っています。会えないからこそ、近くにいたいと思っているのでよろしくお願いします!”と力強いメッセージを残し、ライヴは幕を閉じた。
撮影:堀内彩香/取材:吉田可奈
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