稲垣吾郎×二階堂ふみ「ばるぼら」は
11月20日公開 日本版ポスターも完成

(c)2019『ばるぼら』製作委員会 手塚治虫氏のカルト的な人気作を稲垣吾郎主演で実写映画化した「ばるぼら」が、11月20日から東京・シネマート新宿、ユーロスペースほか全国で公開されることが決まった。
 2018年に製作が発表され、第32回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された同作は、日独英の合作。手塚氏の実子である手塚眞監督がメガホンをとり、ウォン・カーウァイ監督作などで知られるクリストファー・ドイルが撮影監督を務めている。
 原作は1973年に発表され、芸術とエロス、オカルティズムなど様々なタブーに手塚氏が挑んだ意欲作だ。異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介(稲垣)は、新宿駅の片隅で酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼら(二階堂ふみ)と出会い、自宅に連れて帰る。大酒飲みで自堕落なばるぼらだが、美倉は奇妙な魅力を感じ追い出すことができない。彼女を近くに置いておくと不思議と美倉の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのだ。あたかも芸術家を守るミューズのような存在のばるぼらだったが……。
 稲垣は、「『都会の吹き溜まりに真実は潜んでいる。あらがえない輪廻転生の中に自分の人生もまるごと引きずりこまれていく』。そんな思いと共に、今も僕の中にばるぼらが生きています」と語る。そして「手塚眞監督、スタッフの皆さん、そして役を共に生き抜いてくださった二階堂ふみさんをはじめとしたキャストの皆さんにも心から感謝しています」と公開決定を喜んでいる。
 一方の二階堂も、「曇天の新宿を、稲垣さん演じる美倉洋介と走り続けました。湿ってて、汚れてて、それでも愛おしさを感じてしまう人間の感情に埋れながらも、美倉先生はひたすら貪欲にそれらを追い続けておりました。雑踏の中、希望を示してくださり、助けて頂き、感謝しかありません」と感謝の念とともに、撮影当時を述懐している。
(c)2019『ばるぼら』製作委員会 「自分がこれまで描いてきた映画の世界と手塚治虫マンガの接点があるとすれば、この作品に違いないと選んだ原作」だったという手塚監督は、「夢のようなキャスト、スタッフが奇跡のように集結し、夢を見ていたかのような撮影、そしてこれも夢の中のようなベルリンのスタジオで魔法のように完成。東京国際映画祭をはじめ多くの国際映画祭への招待。なにもかもが「芸術の女神(ミューズ)」の粋な取り計らいなのだと信じています」と明かす。さらに、「稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんの美しさはまさに芸術品。そしていよいよ多くの皆さんと夢を分かち合えるときが巡ってきました。恐らくミューズは、映画館から閉塞的な世の中へ奇跡をふりまくことでしょう。愛と狂気についての映画ですから、理屈も言葉も超えて、陶酔の世界を堪能していただければ嬉しいです」とコメントを寄せている。
 なお、日本版ポスターも完成。ビジュアルは海外版ポスターを踏襲し、美倉が持つペンにばるぼらが宿る絵をメインに、「狂気の果て。あれは幻だったのだろうか―」というコピーが掲げられている。今作には渋川清彦、石橋静河、美波らが出演している。

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