松雪泰子&ソニン、片桐はいり&瀧内
公美、魅力的な配役で贈る岩松了の新
作『そして春になった』の上演が決定

2020年12月8日(火)~13日(日)本多劇場にて、M&Oplaysプロデュース『そして春になった』の上演が決定した。
日本のチェーホフと呼ばれ、人間の内部で無意識に動く感情を説明的なせりふを排し、物語の核を隠しながらもリアルに生々しく描き出すことに定評のある劇作家であり演出家の岩松了待望の新作となる。
ある映画監督の妻である女性と、その監督の愛人であった女優という、かつて一人の男をめぐって憎みあったが時を経て、共感とも友情ともとれる感情を抱くようになった二人の女による、ダイアローグのような朗読劇のような、モノローグで築かれる回想ドラマとなる。
出演は、透明感あふれる演技と、ときに幽玄さを醸し出せる稀有な存在でシリアスもコメディも自在な松雪泰子、超越した表現力と実力でミュージカル、舞台ジャンル問わず幅広く活躍するソニン、役のふり幅の大きさとその演技力の高さが話題を集める瀧内公美、観る人の印象に残る唯一無二の個性派俳優として定評のある片桐はいり。豪華な4名が2組にわかれ、それぞれの『そして春になった』を創り上げる。岩松ワールド全開の新作愛憎劇に期待が高まる。
作・演出:岩松了コメント
『そして春になった』は私にとって新しい形態の演劇になります。もちろんきっかけはコロナ感染防止策によるのですが、今は新しいチャレンジの場を与えられたと思っています。出来れば朗読劇とか音楽劇とかの冠を付けたいところですが、どれが当てはまるものになるのか今は明言出来ません。出演者は二人の女性だけ。二人の間に起こったことの、二人による回想であること、それだけは言えます。
豪華な二組の出演者とともにチャレンジ出来ることが今は楽しみで仕方ありません。
松雪泰子コメント
岩松さんの世界に、久しぶりに立たせて頂きます。
心から嬉しく岩松さんの美しい言葉を身体を通して表現できる喜びを感じています。
岩松さんの美しい叙情的な世界独特の空気感、ヒリヒリとしたでも優しく、時には刺がありその全体を包むものは淡くどこか白昼夢の中にいるような世界観、とても楽しみです。
岩松さんの戯曲そして本多劇場、夢の様な企画です。
皆様に楽しんでいただけますよう本番に臨みたいと思います。
ソニンコメント
岩松了さんの世界で自分が泳ぐ事ができること、大変光栄に思うと同時に、必ず新しい血が流れる感覚を味わう事が出来るだろうとワクワクと緊張で胸がいっぱいです。
松雪泰子さんとの初共演も考えるだけで興奮し眠りにつけません。
2人の女性が繰り広げると面白い事になりそうな贅沢な設定、現実では体験したくないけど、それを目一杯体現出来る事、大変楽しみにしています。
瀧内公美コメント
岩松さんと初めてご一緒させて頂いたのは、ドラマの撮影でした。打ち上げの場で「舞台に興味はあるの?」と話しかけてくださり「これからやっていきたいと思っているんです」とお答えさせていただいたことを憶えています。今回、お声をかけてくださり、本当に嬉しく思います。
わたしにとって朗読劇というのは、初めての挑戦です。
タイトルの「そして春になった」とは、どんな意味が込められているのだろうか、と今から台本が手元に届くことが楽しみでなりません。
生きていれば、予期せぬ何かしらが起きるものなんだと実感し、考えさせられている2020年ですが、その年の瀬に、みなさまと何かを共有できる空間と時間を与えられたことに感謝し、精一杯楽しみ、頑張りたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
片桐はいりコメント
岩松さんのお芝居は思う以上に運動量が多いのです。
飛沫を飛ばさないしゃべり方で劇場中にとどろく声を出し、たとえ座っていても舞台せましと舞い狂っているような、そんな朗読劇ができたらなあと思います。
【あらすじ】
映画監督の別荘は別荘地の林の中にあった。別荘の窓からは湖が見え、その岸辺には一本の木が立っている。監督の妻(松雪泰子/片桐はいり)と愛人であった女優(ソニン/瀧内公美)は、かつてこの別荘で互いを憎しみの目線でうかがいあったこともあった。いや、それは若い新しい愛人が監督につきっきりになった今でも憎しみの残骸となって二人に纏わりついてはいたのである。しかし、ある日、ある出来事がきっかけで二人の関係が変化していく……。

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