森山開次演出・振付の『星の王子さま
-サン=テグジュペリからの手紙-』
 作品の世界観を感じられるビジュア
ル&公演詳細が発表

2020年11月11日(水)~11月15日(日)、KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>ほかにて上演される、KAAT DANCE SERIES 2020『星の王子さま -サン=テグジュペリからの手紙-』。本公演のビジュアルと、公演詳細が発表された。
本作はダンサー・振付家の森山開次が演出・振付・出演を務める、コンテンポラリーダンスの新作公演。劇場再開後初のダンス公演としてて KAAT DANCE SERIES 2020 の幕開けを飾る。
森山は、今回の題材に『星の王子さま』を選んだことについて、「原作の有名な挿話“象を丸呑みにしたウワバミ”の話は、作者がこどもの頃に書いた絵が大人には帽子の絵に見えたということ。視点を変えることで色々な見方ができる。“~に見える”のではなく、“~のように見える”、というテーマはコンテンポラリーダンスにも通じるものだと思います。観客に“どう見える?”と身体表現を通じて問いかけたい。」そして「“いちばんたいせつなことは、目に見えない”という代表的な言葉をはじめ、作中の美しい言葉を身体で如何に表現するか。ダンスだからこそ『星の王子さま』の核心を突くことができると信じています」と語っている。
また、“サン=テグジュペリからの手紙”という副題を付けたのは、「郵便飛行士という職業からも、サン=テグジュペリはこの作品を後世の人が読むということを想定していたのではないかと思い、サン=テグジュペリが伝えたかった核となることを、彼からの手紙として観客に届けたいと思いました。飛行士として空から鳥瞰していたサン=テグジュペリには、僕たちが地上から見ているものとは違う世界が広がっていたのではないか。『星の王子さま』の物語を追うだけではなく、サン=テグジュペリの生涯を重ねることで作品の中身をより深めたいと思います」ともコメント。
「星の王子さま」のストーリーは一見ファンタジックだが、暗喩にみちた哲学的な言葉が沢山散りばめられている。哲学的な示唆とファンタジックさを両立した名著であり、世界中で70年以上にわたって読みつがれてきた宝石のような物語だ。本作ではサン=テグジュペリの人生や夜間飛行などの他作品も挿入し、メルヘンな魅力にはとどまらない美しく哀しく哲学的な「星の王子さま」の世界をダンスで立ち上げる事を目指している。
本公演の出演ダンサーは、海外カンパニーでメインダンサーとして活躍してきた小㞍健太(2006-2010 ネザーランド・ダンス・シアター1)、島地保武(2006-2015 ザ・フォーサイス・カンパニー)、新国立劇場開館時よりプリマを務め、現同オノラブル・ダンサーとして活躍の幅を広げる酒井はな、20歳にして各界から注目を集める新鋭ダンサー・アオイヤマダほか、素晴らしいダンサーが集い、歌手の坂本美雨も出演する。
美術には現代美術作家の日比野克彦。衣裳にはコスチュームデザイナーのひびのこづえ。現代美術の枠を超えて多彩に活躍する日比野、想像力あふれる衣裳で、舞台の魅力を大きく飛躍させてくれるひびのこづえ。音楽は作曲家の阿部海太郎が務め、多様な音楽で7つの星をめぐる星の王子さまの旅を豊かに彩る。
『星の王子さま -サン=テグジュペリからの手紙-』森山開次
『星の王子さま -サン=テグジュペリからの手紙-』ダンサー扮装ビジュアル
そして、この度、本公演のビジュアルが公開された。コスチュームデザイナーのひびのこづえさんデザインの衣裳をダンサーたちが身にまとったビジュアルとなり、『星の王子さま』の世界観を感じられるものとなっている。
森山開次 演出家ノート・演出イメージ
『星の王子さま』に散りばめられた美しい言葉、心に刺さる言葉を、身体表現で綴り直したい。
そして、著者サン=テグジュペリの前書きにもあるように、この舞台を子どもたちのためだけでなく、かつては子どもだった大人たちに届けたいと思う。
飛行士であった彼は、空から鳥瞰した人間の姿を、私たちへのメッセージとしてこの物語に投影した。
政治、軍事、人間批判や、命、宇宙への賛歌、そして、人と人の繋がりの宝。
飛行機とともに大空で命を絶ったサン=テグジュペリの人生を、より深く重ね、この『星の王子様』を見つめ直したい。身体表現だからこそできる『星の王子さま』。
「大切なことは目には見えない」
この言葉に託したサン=テグジュペリの思いを、ダンスでどのように伝えることができるのか。
大きな挑戦となるだろう

アーティスト

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