King Gnu「ユーモア」が描く人生の中でユーモアになるものとは?

King Gnu「ユーモア」が描く人生の中でユーモアになるものとは?

King Gnu「ユーモア」が描く人生の中
でユーモアになるものとは?

「ユーモア」とは?
井口理のハイトーンで優しい歌声で始まり、途中から合わせあう常田大希の低く色気のある歌声。
そして繰り返される歌詞とリズムがとても特徴的で、King Gnuの楽曲の中でも一際オシャレさを感じさせる『ユーモア』。
この曲はロマンシングサガリ・ユニバースのCMソングに起用されました。
歌詞には時間軸が存在し、それぞれの時間に感じた様子が描かれています。
ユーモアとは「人の心をなごませるようなおかしみ。上品で笑いを誘うシャレ」という意味。
ですが、この曲には笑いを誘うよな歌詞や表現はまったくありません。
一体「ユーモア」がこの曲ではどういう意味を表しているのでしょうか?
「ユーモア」が描くそれぞれの時間の様子
ユーモア 歌詞 「King Gnu」
https://utaten.com/lyric/ac19122015
『ユーモア』には3つの時間軸が存在します。
まず初めは午前一時の様子です。
午前一時というのは多くの人が寝静まっている頃で、街も静かになります。
主人公は夜更かしをしているのでしょう。
「ひらりこの夜を踊るんだ」というのは実際にダンスをするのではなく、夜を楽しむことを意味しているのではないでしょうか。
そんな午前一時はどこかうまく行くような気がしています。

ユーモア 歌詞 「King Gnu」
https://utaten.com/lyric/ac19122015
次に午前二時の様子。
午前一時の様子とは一変し、憂鬱な気分になっているようです。
自分の中にあるモヤモヤしたことを思い出したり、嫌なことを思い出したのかもしれません。
夜が深まっていくにつれついつい物事を深く考えてしまい、夜はなんだか暗い気持ちになりやすいですよね。
午前二時は自分の中の憂鬱が自分にあらわれたようです。

ユーモア 歌詞 「King Gnu」
https://utaten.com/lyric/ac19122015
最後に午前三時の様子です。
さっきの憂鬱な気分がなくなり、午前一時と同じくうまくいく気がしているようです。
どこか心がスッキリしているような気もします。
上手くいくような気がしたり憂鬱な気分になったりと、この短時間で主人公には一体何があったのでしょう?
内容をより深く見ていきましょう。
自分は自分にしかなれない。
ユーモア 歌詞 「King Gnu」
https://utaten.com/lyric/ac19122015
人間にはいろいろな欲があり、自分で分かる欲もあれば分からない欲もある。
その中でも得体の知れない欲が、主人公の体を蝕んでいったのでしょう。
つまり、自分が何に対して悩んでいるのかが自分自身で分かっていないのかもしれません。
悩みの原因が分からないからこそ、ムシャクシャし叫んだのでしょう。

ユーモア 歌詞 「King Gnu」
https://utaten.com/lyric/ac19122015
アヒルは鳥の中でも飛べない鳥であり、どんなに頑張って飛ぼうとしても飛ぶことはできず、アヒルはアヒルになることはできませんよね。
そんな私たちはついつい自分にないものを欲しがったり、他人の持っているものが欲しくなったりしてしまいます。
つまり、自分は自分でしかなく、自分以外にはなることができないということ。
他の誰かになることや自分にないものを欲しがることは、いい意味であきらめることが大切です。
悩みの原因は自分以外の誰かになろうとしたり、他の誰かのものを欲しがることなのかもしれません。
ここで主人公は自分以外の誰かになろうとしていたけど、なれないことに気付いたのでしょう。
人生何事も自分のユーモアになる。
ユーモア 歌詞 「King Gnu」
https://utaten.com/lyric/ac19122015
どんな出来事もつむじ風のように突然起こり、私たちを大きく揺さぶってきます。
つらいことや苦しいことなどを耐えている時というのはいつ終わるか分からず永遠のように感じますよね。
またふとした時に悩みが生まれたりします。
ですが、そんなつらいことや悩みなどは後に振り返ってみるとちょっとしたおもしろみに変わっていきます。
過去にあったつらいことや悩みなど当時は苦しかったけど、今では笑い話になる。
つまり、自分が人生の中で経験してきたとこはどんな出来事でも、自分の中のひとつのユーモアになるのでしょう。

ユーモア 歌詞 「King Gnu」
https://utaten.com/lyric/ac19122015
まじめに生きていると人生の中に、ついついユーモアを忘れかけてしまいます。
それ思い出すことで街の景色に色が付くように、人生にも色がつくのでしょう。
ユーモアというのは私たちの人生を、豊かにしてくれるのかもしれませんね。

ユーモア 歌詞 「King Gnu」
https://utaten.com/lyric/ac19122015
ユーモアにより色がつくのは、おそらく誰かに話した時。
自分のダメなところや悩みは人に打ち明けると、案外ちっぽけなことで悩んでいたんだなと気付くものです。
また、眠れない夜こそ1人で考え込むのではなく、誰かと孤独を分け合うことで自分1人だけではないんだと感じられます。
その瞬間「こんなことで悩んでいたんだ」と悩みたちは、自分の中のユーモアにへと変わっていくのでしょう。

どんなにつらい悩みにも必ず終わりは来ます。
そしてそれらは過去のことになり、過去の出来事はぜんぶ自分の中のユーモアに変わっていきます。
みなさんもユーモアを聴いて人生の中にユーモアを、増やしていってはいかかでしょうか?
Kig Gnuの『ユーモア』はどこかポジティブで、聴くと何事もうまくいきそうな気がしますよ。

TEXT 萌依

アーティスト

UtaTen

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