島﨑信長&潘めぐみインタビュー 映
画『思い、思われ、ふり、ふられ』は
「人と心からの気持ちで関わってみた
いと思わせる作品」

咲坂伊緒原作で、すでに公開中の実写版映画も話題の『思い、思われ、ふり、ふられ』。公開延期となっていたアニメーション映画の新公開日9月18日(金)を目前に控え、島﨑信長さんと潘めぐみさんに今の心境を直撃取材! 原作の繊細な雰囲気をどのようにアニメーションで表現したのか、ふたりが演じた山本朱里と理央の義理の姉弟関係や作品についても、たっぷり語ってもらった。

実写版映画も「1ファンとして楽しんでいる感があります」(島﨑)
――5月29日公開予定だったのがコロナ禍によって延期になっていましたが、ようやく公開日まで1カ月を切ったいまの心境からお聞かせください(取材は8月下旬)。
島﨑:よかったな、うれしいなっていうのがもう何よりですね。
潘:本当になによりですね。やっと皆さんに観ていただけるというのがうれしいです。本来は春を迎えて出会いの季節があった、ちょうどいいくらいの公開予定だったんですけど、この映画では春から冬にかけての季節が描かれているので、いつ公開されてもその時に寄り添えるんじゃないかなと思っていて。だから、この時期であるのも何か意味があるんじゃないかなと思います。
島﨑:(コロナ禍で)今も物理的な距離はちゃんと置こうよという状態ではあるんですけど、『ふりふら』は心の距離が近づくというか。まっすぐに人と心からの気持ちで関わってみたいと思わせる作品だから、今の時期にすごく良いんじゃないかなって。
――お二人が演じた理央と朱里、それに乾和臣と市原由奈を加えた4人の気持ちのやり取りが繊細に描かれた作品ですからね。原作マンガの映画化は、アニメーションと実写どちらも同時に発表され、公開時期も近いものでした。同時進行で実写映画が作られていくことについて、何か意識することはありましたか?
島﨑:相乗効果で高め合えればいいなというくらいの感じですかね。
潘:うん。
島﨑:とても嬉しかったのは、実写で理央役の北村匠海さんと対談をさせていただいたんですよ。やっぱり実写とアニメの違いはあれど、同じ人物のことを考えて役作りをしたのは共通だったので、理央に対するとらえ方が一致してすごく盛り上がって。共通の親友を持った人たちみたいに、理央についてすげえ話せる! みたいな(笑)。「あいつはああいうやつだよね!」「絶対ここで惚れたよな!」とか「こういうところが根っこにあって」といったことが共有できました。活躍している分野は違えど、同じ人物を演じる役者として盛り上がれたので幸せでしたね。実写版も僕たちは拝見させていただいて。とっても素敵でした。
――実写版もご覧になっているんですね。印象に残っている場面はありますか?
島﨑:原作が少女マンガだから、やっぱり乙女チックで難しいシーンがあるんですよ。アニメだと周りに花が出たりするようなシーンでも、すごく自然に演じられていましたね。理央が「俺、こっち」って(恥ずかしがって顔を見れずに下を向いている)由奈ちゃんの顔を持ち上げるシーンがあるんですけど、アニメではずっと顔を持ったままなんですよね。実写でどうするんだろう? と思っていたら、匠海さんはすぐに手を離しちゃうんですよ。でも、それがとっても自然で。
潘:実写ならではの描き方がされていて素敵だなって思いました。あと、北村さんの理央だと「しーっ」が好き。
島﨑:あれね!
――予告編でもその場面が使われていましたね。
(c) 2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (c) 咲坂伊緒/集英社
潘:ちょっと(指の角度が)ズレてるのがいい! みたいな。難しくないですか? あのポーズが。
島﨑:「しーっ」はムズいよあれ。
潘:でも、すごくナチュラルなんですよね。仕草のひとつひとつが、それはもう(朱里役の)浜辺美波さんも、皆さんそれぞれ自然で。ご自身が出ているぶん、表情や目線とかのやり取りがすごく繊細に描かれている印象があったので。そこで視線を落とす気持ちすごくわかるな……とか思いながら、感情移入して観ていましたね。
島﨑:1ファンとして楽しんでいる感がありますよね。
潘:あります(笑)。あと、あのモノローグで始まり、あのモノローグで終わるところとかが共通していたんですよね。(実写とアニメーションで)すごくお互いに流れるものがあるなと感じました。
島﨑信長 撮影:山本れお
「芝居をドンピシャで絵にしてくださっている」(島﨑)
――『思い、思われ、ふり、ふられ』は咲坂伊緒先生の原作からの映像化になるわけですが、役作りをされるときに、人物の年齢や性格、体格などのほかに原作の繊細な絵柄のタッチ、キャラクターデザインなどは意識される部分はありますか?
島﨑:ありますね。絵柄というか、やっぱりこう僕らのお芝居で生まれてきた声と動いているキャラクターがリンクしているので、絵から受ける印象によって、自然と表現されるものが変わるというか。1個1個の動きを細かくやるタイプの作品なのか、ダイナミックにやるタイプの作品なのかでお芝居も変わってきたりするんです。ある程度キャリアを積んでくると、こういうリアル寄りのリアリティの作品だと、ひとつの動きはそんなにダイナミックではないだろうからナチュラルにやろうとか。本当、そういう意識は自然とする気はしますね。だから、ある程度キャリアを積んでくると、キャラクターデザインや絵のタッチから読み取って世界観に合う芝居にしようというか。そういう感じが僕はあるかなあ。
潘:絵のタッチを意識するというよりは、何ていうんでしょう。逆にそのタッチに助けられている部分が多かったかなっていう(笑)。アニメーションそのものが、表情や身体でお芝居してくれるようなカットがたくさんあったので。表情の柔らかさとか繊細さに自分のお芝居が助けられているという感覚がとてもありました。だから、「こういうふうな表情で汲み取って、こう描いてくださっているんだな」ってあとから意識したかもしれません。
島﨑:実写だったら表情から仕草から自分でやりますけど、僕らは共同作業で作っていて。だから僕らが録った声がどういうふうに使われるかとか。アドリブを入れたけど使うか使わないかとか、音を上げるか下げるかとかでも印象が変わってくるので、アニメーターさんや監督たちを信用してお任せして。潘さんが言った「絵が助けてくれる」という話だと、絵がとてもお芝居してくれるのであれば、自分はあんまりわかりやすく演じなくていいかな、とかはありますね。
潘:うん。“盛らなくていい”というかね。
島﨑:そうそうそう。子供向けのヒーローアニメみたいに絵がダイナミックであればこっちの演技もダイナミックになりますし。繊細に1個1個の表情や目線を描いてくれるのであれば、極力こっちも芝居は自然に寄せますし。たとえばこっちの芝居で「ここは絵をあまり動かせないんだけど芝居で盛り上げてほしい」という場合には僕らのほうで盛ったりしますし、その共同作業が大好きなんですよね。そこの支え合い、助け合い。調和を取るというかね、声と絵を合わせていちばん良いところを、みたいな考えはあるかもしれないです。
潘:うん、ありましたね。そういうバランスというか。
――リアル寄りのリアリティならではの絵とお芝居が作品になっていると。作中で出てくる駅なんかも、小田急線の代々木上原駅かな、と実際の生活と地続きな感じがありますもんね。
潘:そうですね、実際に存在しているところが使われていたりもしますし(笑)。あと、まばたきもけっこう絵のほうでしてくれていたり。気持ちの切り替えを、声はないんだけど視線で作ってくれたりとか。空気感がやっぱり、皆さんと一緒に朱里を作っている、皆さんと一緒に由奈を作っているというそういう感覚がすごくありましたね。
島﨑:今回、出来上がったものを拝見して、絵のお芝居に感動しました。演じるときに「今座ったな」とか「こっちを向いたな」「ちょっと前に出たな」というニュアンスをいれたところを、すごく細かく拾っていただいていて。収録をした時点では、完全にできた映像に合わせていたわけではないので、台本や絵の情報から拾った理央の生理的な動きを考えて演じさせていただきました。なかには、想定したわけじゃなくて自然と身体が動いた芝居になっていたものや、こういう表情の芝居になっていたなというものもあったんですけど、ドンピシャで絵にしてくださっている印象がありました。
(c) 2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (c) 咲坂伊緒/集英社
潘:こんなに素晴らしく描かれて、フィルムに収まっているのだなと。劇場で、本当に自分が体験しているような感覚と言いますか。全部のものがいとおしくなってしまうというか。最初に出てくるアジサイだったり、子猫だったり。人もそうなんだけど、日常を彩るすべてのものが輝いて見えるような。たとえば天気とかも、落ち込んでいたら曇り空がやってきて雨が降ったりとか、気持ちが晴れているんだけどどんよりした雲がやってきたり。その空間全部が心情に寄り添ってくれているような印象をすごく受けました。音楽もすごくドラマチックで、良かったですよね。
島﨑:音楽も豪華でしたね。
潘:豪華!豪華でしたね。音楽もそうですし、挿入歌も主題歌もすべてそうなんですけど。ぜいたくなものだなって思いました。
島﨑:豪華な音楽と日常のシーンのギャップも良かったですね。
潘:良かった(笑)。
島﨑:マンションの入り口で由奈のことを朱里が追いかけてエレベータに足を挟んだりとか、ああいうシーンでもすごく音楽がハイクオリティで。ハイソな音楽が流れているのに(笑)。
潘:日常的な場面でも(笑)。
島﨑:そういうコミカルなところだと、実写であの音楽をつけると面白くなりすぎちゃったりするのかなとか。そういうのもアニメだからできるバランス感覚なのかなっていうのも面白かったですね。朱里と由奈の出会いのシーンはすごく好きでした。だってあんな、エレベータにバンって足を入れて、相手と目が合ったっていうだけで、周りに花がドドーって(笑)。
――まだ何も起こってないのに!? っていう(笑)。
島﨑:でも、あれが出会いだから。
潘:たしかに。印象的な出会いだからね(笑)。しかも、由奈にとっての童話のワンシーンのような、魔女が追いかけてきているような。由奈からすると大好きな絵本のなかでそういう感覚だったんじゃないかなっていう音楽がついていて。それもまた良かったですね。
――口から出ている言葉がそのままの意味じゃないこともすごく多いじゃないですか。そのあたりもすごく魅力というか、惹きつけられる部分でしたよね。
島﨑:説明具合がちょうどいいなという感じでしたね。ものを作って発表するときって、どれくらい説明するか、わかりやすくするかってけっこう難しい要素だと思うんですけど。『ふりふら』はそこが気持ちいいというか。とてもよくわかるし、でも説明しないわけでもないし、し過ぎるわけでもないし。いいラインに。誰が見ても理解できて楽しめるようになっているんじゃないかなと思いますね。
撮影:山本れお
「あんなふうに呼ばれたらもう一生もの」(潘)
――お互いの役柄で、好きなセリフや場面を教えていただきたいなと。
島﨑:もちろんいっぱいあるんですけど、朱里が和臣に対して告白まがいのことをしたときの「私のこと、好き…ですよね?」って聞くところがすごく人間らしくて僕は好きなんですよね。相手に好きって言わせようとして、自分からは言わないんですよ。ギリギリの予防線を張っているから、ダメだったときには逃げられるし、相手に言ってほしいしっていうところで。それが何でおもしろいかっていうと、最初に由奈と朱里の会話で、「なんで好きな人がいるのに動かないの?」「自分から動いたほうがいい」ということを朱里は言っているんですよ。そのとき、由奈ちゃんは「待っているほうだから」と言っていたんですけど、いざとなると由奈ちゃんは自分がふられるってわかっていても告白したり、ガンガン自分から動いて「ふってください」なんて言うんですよね。だけど、朱里は予防線を張るというか「勘違いしちゃったかなー?」って。たぶん大人になればなるほど「わかるわかる」っていう感覚なんですけど(笑)。4人のなかでは朱里ちゃんがいちばん社会人に近い感じがあるから、それがとても面白くて好きで。人間らしいなって思いますね。
潘:決して言わない、自分からは言わない。
島﨑:「ですよね?」って(笑)。
潘:確信が持てないと言えないからね、やっぱりね。
島﨑:でも、あれは十中八九いけると思って言ってるからね。
潘:いけなかったからねえ。いけてたんだけど、いけてなかった(笑)。面白かったなあ、あそこも。私は、今回原作を自分で読んでいて、理央の印象的だったセリフは本当にたくさんあるんですけど、信長さんのお声がついたときの相手の名前を呼ぶいろんな呼び方っていうのが、すごい心にくる、くる……くる!
――3回も言いましたね(笑)。
潘:本当、由奈とのクライマックスの場面で理央が「由奈ちゃん!」って叫ぶその名前だけで、「はい!もう私は、はい……受けとめました!」みたいな(笑)。オタク的感想なんですけど、あんなに必死に名前呼ばれたいよねって。誰もが、好きな人からあんなふうに呼ばれたら、本当はそれ以上の言葉なんていらないんだけど、あんなふうに呼ばれたらもう一生ものだなって思います。アニメになってより魅力的だと思ったシーンです。もう「由奈ちゃーん!」の一声がもう大好きで。見事じゃ……、これは良いものだ……と思って。
――言葉から本気度が伝わってきますね……(笑)。
潘:ロマンチックなシーンだっていうのもあるんですけど、この作品の中って一生懸命さが輝いて見えるというか。一生懸命になるってちょっと恥ずかしい時期がありません?
島﨑:年代によっては「必死になっちゃってダセーよ」みたいな。
潘:だからきっと、朱里みたいに必死さを見せない子もいるんですよ。本当は必死なんですけど。だけど、あの必死さが輝くっていうのが、もう素晴らしいなって。最強です。と思いました。
――あの叫び方は、高校生らしい等身大の叫びというか。島﨑さんなら、もっと通る声ではっきり呼ぶこともできるんだろうけど、必死に走って探し回ってやっと見つけて叫んだ声っていう。
島﨑:ありがとうございます。 ちゃんと発声しようとするとちゃんと発声しちゃうので、ああいうときは整えないようにしています。普通の高校生が必死なときって別に声が裏返ったっていいし、声が出なくたっていいし。鈴木(毬花)さんの演じる由奈ちゃんが非常にまっすぐだったのもあって、ああいう場面になりました。だから潘さんにそう思ってもらえたんじゃないかなと。
(c) 2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (c) 咲坂伊緒/集英社
――そんな「一生懸命さが輝いて見える」本作で、お二人が個人としていちばん感情移入できるのは誰でしたか。
島﨑:みんな感情移入ポイントはあるんですけど、僕は理央ですね。いちばん役にふれていたのもあるし、最終的に直球になるところが似てるんですよね。そこが和臣とのちょっと違う部分でもあるのかなと思っていて。みんなよく考えていて、周りにも気を遣える子なんですけど、とくに理央と由奈は最終的に「ここ!」って定まったり、気持ちが高ぶったりしたときは一直線なところがあると思っていて。相手に興味がないときは「俺、こっち」って平気で顔を触っていたのに、意識し始めたら「こんな王子様のタイツみたいな恰好を好きな子に見られたくない」とか(笑)。理央の急に照れたり、ドキドキしまくったりする男の子らしいところが僕はとっても共感できます。あと、気持ちが高まると走っちゃうところ。自分の中にある気持ちに気付いたとき、告白の前に「(親友の)我妻に言いに行かなきゃ!」って(笑)。
潘:男としてね(笑)。
――ライバルだからこそ正直に言っておこうと。
島﨑:我妻がどう思うかとかじゃなくて、ちゃんと筋を通さなきゃ! みたいになって。朱里とかだったら、それを言われた我妻がどう思うかとか考えると思うんですよ。
潘:うん、考えちゃう。
島﨑:そこで「行かなきゃ」ってなるところとか(笑)。思いを伝えに行くときも、お互いに見つけてからは走らなくてもせいぜい30秒くらいしか顔を合わせるタイミングは変わらないんですよ。でも、とにかく1秒でも早く!って転びそうになりながらもダッシュする衝動的な感じ。僕も、考えすぎちゃうところと衝動的なところの両方がある人なので。あとすごいなんか、男の子っぽいところ。“男性的”ではなくてカッコわるい“男子的”なところとかも非常にあるので、理央には共感しますね。
――潘さんが共感するのは。
潘:私はもっぱら朱里です。演じていたというのもすごく大きいとは思うんですけど、原作を読んでいて感情移入しちゃうのが朱里でした。人と触れ合うのはぜんぜん好きだし、考えずに行けたり。ちょっと器用にできる自分もいるけど、実は中身が不器用みたいな。大切な、肝心なときに限って悩んだりとかしちゃうんですよ。常に相手が心地よくいられるようにことを進めたい節があるみたいな(笑)。相手にとって「良い」のはどんなことなんだろうと考えちゃうと、けっこう立ち止まっちゃうタイプなので、わかるなあと。でも、周りからは「悩んでなさそう」とか言われたりもするんです。
島﨑:ええ!? そんなことないですよね。いろいろ共演もしているから悩んでいそうだなということもわかるんですけど、それは気遣いからなんですよ。朱里も周りのことを考えるから動きづらくなることもあるし、よく相手のことを考えているから、それによって自分が怖くなることもあるし。そういうことありますよね。
潘:ある、みたいです。あっちゃうみたい。
島﨑:もちろん人間だからいろんな面があるんですけど。
潘:うん、朱里っぽいですね。
――まさに適役だったということですね。
潘:あはは、お互いに(笑)。
島﨑:ねえ(笑)。
――ここまでいろいろお話いただきましたが、最後に『思い、思われ、ふり、ふられ』について「こんなところも見どころだよ」と話し残したことがあればお聞かせください。
島﨑:とてもメッセージ性のある作品なので、ほかの人がどう言っていても、 観ていただいて自分がこう思ったということを大事にしてほしいなと思います。そのうえで、意見交換とかをしてほしいですね。注目すると面白いかもしれないのは、関係性の変化と成長というのはとっても面白いかなって。きっと青春ってそういう時期だと思うんですけど、相手に対する話し方とか関わり方、表情から何から何まで全部変わっていってる。由奈と理央はとくにわかりやすくて、そういう人間の移り変わりとか営みの変化がこの1本の映画のなかで表現されているので、「ここで変わったな」とか「由奈のまっすぐさに朱里がやられてきてる」とか、そういうところを見ていくと、自分も人といっぱい関わりたいなと思えるかもしれないなと思うので。
潘:思いますね、とても。こういう状況だからこそより、人と関わりたいと思うのかなとすごく感じていて。本当はこういう生活を春から送りたかった人たちに向けても、たぶんきっと、日常が日常じゃないだけに、日ごろのありがたさとかいとおしさみたいなものを、改めて実感してもらえるんじゃないかなと思っていて。生き方とか、一人一人の人間が描かれているから、少女マンガは読まないという方も含めて、本当にたくさんの方に観ていただきたいです。完全に共感できるとかじゃなくて、きっとどこかしらに「この子のこういうところわかる」っていう、自分に返ってくるものが皆さんにある作品だと思うので、劇場に足を運んでいただけましたら幸いです。
島﨑信長・潘めぐみ 撮影:山本れお
取材・文:藤村秀二 構成:加東岳史 撮影・山本れお

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