【ばってん少女隊 インタビュー】
不安を乗り越えて
楽しくなろうという想いを込めた
Zepp公演は距離は保っても
心の距離は近く感じるライヴにしたい
実際に『TIF』で歌ったことを踏まえて、アルバムのお気に入りの曲をそれぞれ教えてください。『TIF』で披露してない曲でも大丈夫ですよ。
星野
私は「Over」です。5人それぞれが違うパートを歌って、ひとつのハーモニーを作るというのがサビの後半にあるんですけど、そういうのは今までになかったし、みんなの声が合わさった時、すごく気持ちが良いんですよ。今年6月の5周年の無観客ライヴで初披露した時も一体感がありましたし、ライヴの締め括りにぴったりでしたね。『TIF』でもSKY STAGEの最後の曲として歌いました。きれいな夜景をバックに「Over」を歌えて気持ち良かったです。
瀬田
私は「OTOMEdeshite」です。大人っぽい曲に挑戦することが最近は増えているんですけど、この曲は今までの明るい雰囲気を持ちつつ、少し大人っぽい感じもあって、ちょうど私たちの年齢の恋愛が歌詞になっているので、お気に入りです。メンバーみんなが主人公になりきって台詞を言ってるのも可愛いし、ライヴハウスとかでライヴができた時にはファンの人たちと一緒に盛り上がれる曲になるんじゃないかと思います。
希山
私は「ジャン!ジャン!ジャン!」ですね。練習でも楽しいと思ってましたけど、実際にステージで歌ってみて楽しさを実感しました。“まさにアイドル!”って曲じゃないですか(笑)。これを歌ってると“あぁ、アイドルしてるな”って実感します。
春乃
私は『TIF』では披露してないんですけど、さっきも出てきた「OiSa」です。デモをもらった時、初めて聴くジャンルだったし、“この曲、何?”って不思議に思ったりもしました。でも、完成したものを聴いたらすごくカッコ良くて! 中毒性があって頭から離れない曲なので、ライヴで披露する時は、どんな雰囲気になるのかなって。初披露は11月のZeppツアーだと思いますけど、ファンの方がどんなふうにノッてくれるのかが楽しみです。
上田
私は5週連続リリースで発表した中の曲で「Dancer in the night」が好きです。『TIF』では夜のSKY STAGEで歌わせていただいたんですけど、これも夜景と合っていて素敵でした。この曲を聴いてくれてたファンの方もきっと、あのSKY STAGEのようなシチュエーションで歌っているのをイメージしてたと思うんです。私たちもそうでしたから。ステージに出る前、“ここでMV撮れそうだね”って言ってたぐらいぴったりの場所で歌えて、テンションも上がりましたし、曲の世界観を壊さないように歌いました。
それぞれ挙げてもらった曲以外にも、例えば「スウィンギタイ」も『TIF』のステージで何度か歌ってましたね。
上田
この曲は歌詞もカッコ良いんですよ!
春乃
でも、音がすごく高くて大変(笑)。
瀬田
ダンスも歌いながらだと息が上がってしまうぐらい大変なんですけど、それだけテンション高く盛り上がれる曲なので、ライヴで歌えて良かったです。
「Just mean it!」は?
星野
この曲はジムで流れてるような音楽という感じなので、『TIF』でのCGのステージと合ってたと思います。スタイリッシュに歌う曲なのでカッコ良いです!
「でぃすたんす」も印象に残っています。
上田
「でぃすたんす」は結構前からある曲なので、このアルバムに入ってるんですけど新曲という感じじゃなく、どこか安心感がありますね。画面の向こうのみなさんと直接つながってるような内容の曲なので、その想いが伝わればいいなと思って歌いました。
星野
今はソーシャルディスタンスを保って、マスクをして…という状況ですけど、「でぃすたんす」はそれを前向きにとらえている曲なんです。距離はあっても心はつながってるよって。ファンの方となかなか会う機会がないんですけど、この曲を歌うことによって“今度いつ会えるかな?”“またファンの方に会えるのが楽しみだな”って、ポジティブな気持ちになれるんです。
なるほど。挙げてもらった曲だけでもそれぞれタイプが違っているので、アルバムを通して聴いてもらいたいですね。また、ダウンロードカード付き豪華動画盤にはボーナストラックとして「Happy」という曲が収録されていて。
希山
タイトル通りハッピーになれる曲です。《誰かのことを傷つけた日は/ちゃんと素直に「ごめんね」を言おう》というフレーズがあるんですけど、それってすごく大事なことだなって思いました。謝るのって勇気がいることですよね。でも、“ごめんね”って言うことでいい方向に進めると思うんです。曲の雰囲気も柔らかくて、ほっこりした気持ちになれます。
瀬田
ごいっしょ盤には各メンバーのソロバージョンが収録されてるんですよ。ヴォーカルのタイプとかがみんな違うので、いろいろ聴いてもらいたいです。
リリースの後は11月に横浜と福岡のZepp公演が決定していますが、どんなライヴになりそうですか?
上田
まだ内容は固まってないので想像でしか言えないんですけど、『TIF』の時よりもさらにレベルアップして、作り込んで、気持ちも入れ込んで臨みたいと思っています。この状況下、みなさんも不安を乗り越えて来てくれると思うので、ファンタジーな楽しいアルバムの世界観をギュッと詰め込んだライヴにしたいです。
春乃
新しい曲の振り付けの中には、お客さんと一緒に楽しめるものもありますしね。まだ声を出してもらうことは難しいので、一緒に踊ったり手拍子をしてもらったりして、声を出さなくても楽しめる新しいかたちを今回のライヴで見つけられたらいいなとも思っています。
希山
ライヴができることが当たり前じゃなくなってしまったので、一曲一曲を大切に歌って届けたいです。
瀬田
人数制限もあって、これまでのライヴのようなぎゅうぎゅうな感じではないので、ソーシャルディスタンスを保ちながら楽しんでもらうことになると思いますけど、距離を取りながらも心の距離は近く感じるように私たちも楽しんで盛り上げたいと思います。
星野
『TIF』はオンラインで観てもらいましたが、今回は生で観てもらえるということで、“全体の構成はこんな感じだったんだ”とか“この曲の振り付けはこんなんだったんだ”とか、広い視野で見て楽しんでもらいたいですね。
アルバムの曲がどんなふうに盛り上がるのか、ライヴを楽しみにしています!
全員
ありがとうございます!
取材:田中隆信
「Happy」(short ver.)
『ふぁん』全曲試聴
(ティザー映像)
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