THUNDER & YAADCOREが打ち出す、本場
のグルーブ

「本場のグルーブを学びたいから現地へ渡った」そう口で話すのは簡単だが、実現するのはたやすいことではない。尼崎に拠点を置き活動しているTHUNDERは、何度もジャマイカへ出向き本場のレゲエと向き合ってきた。それは、他でもないレゲエが好きだからである。

彼の活動は、実にアグレッシブだ。日々の楽曲制作とライブ活動にとどまることなく、『尼爆』や『尼崎レゲエ祭』を主宰。地元にレゲエを根付かせるべく、自ら行動を起こしているシンガーなのである。
そんなTHUNDERの作品は、極めてオーソドックスだ。新しい曲こそ作るが、流行や旬を意識した突拍子のないアプローチはしない。ただただリズムが心地よくて、歌詞が真っ直ぐに入ってくる。何年後も何十年後も朽ちないレゲエこそ、彼の真骨頂なのである。

先日配信が開始された「JAtoJA」は、ジャマイカの有名DJであるYAADCOREを客演に招いた1曲。本場ジャマイカで制作されており、カラッとしたサウンドが心地よい楽曲に仕上がっている。度数の強い酒を煽りながら、ただただ音に揺れるだけでも気持ちのいい作品だ。