『Fate/Grand Order THE STAGE -冠位
時間神殿ソロモン-』東京公演が開幕
 舞台写真&オフィシャルレポートが
到着

2020年10月24日(土)東京国際フォーラム ホール Cにて、『Fate/Grand Order THE STAGE -冠位時間神殿ソロモン-』東京公演が開幕した。初日に先駆けてゲネプロが行われ、舞台写真&オフィシャルレポートが届いた。
本公演は、TYPE-MOON初のスマートフォン向けFateRPGとして2015年に誕生し、全世界で5,400万ダウンロードを突破した大ヒットゲーム「Fate/Grand Order」を原作とした舞台の第3弾であり、シリーズ集大成となる。
(c)TYPE-MOON / FGO STAGE PROJECT
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生演奏によって紡がれる感動の最終決戦!
『Fate/Grand Order THE STAGE -冠位時間神殿ソロモン-』開幕レポート
(c)TYPE-MOON / FGO STAGE PROJECT
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『Fate/Grand Order THE STAGE -冠位時間神殿ソロモン-』が開幕した。原作は、全世界5400万ダウンロードを突破した大ヒットゲーム「Fate/Grand Order」。2017年上演の『Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット-』、2019年上演の『Fate/Grand Order THE STAGE -絶対魔獣戦線バビロニア-』に続くシリーズ第3弾にして第1部の完結編となる。
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今回描かれるのは、最終決戦となる「終局特異点 冠位時間神殿ソロモン」。消失した未来を取り戻すべく戦い続けたロマニ・アーキマン(井出卓也)、マシュ・キリエライト(ナナヲアカリ)、そして藤丸立香(新里宏太/髙石あかり ※Wキャスト)の結末が舞台となって甦る。本作は<男性マスターVer.><女性マスターVer.>の2バージョンが上演されており、ここでは10月24日にゲネプロが行われた<男性マスターVer.>をレポートする。
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精鋭のスタッフワークがつくり出す「FGO」の世界
(c)TYPE-MOON / FGO STAGE PROJECT
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過去2作にわたって「第六特異点 神聖円卓領域キャメロット」、そして「第七特異点 絶対魔獣戦線バビロニア」を上演してきた『Fate/Grand Order THE STAGE』。完結編となる本作では時を遡り、この壮大な旅の出発点となる人理継続保障機関・カルデアの爆破事件から幕を開ける。
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人間に英霊が憑依融合したデミ・サーヴァント。カルデアでは、デミ・サーヴァントをつくり出すべく長年にわたって研究実験が進められていた。マシュ・キリエライトもまたデミ・サーヴァント計画のために育成されたデザイナーベイビーのひとり。真面目で知識豊富なマシュだが、自分はなぜ生まれてきたのか、その答えがわからなかった。マシュの主治医となったロマニは、彼女と積極的にコミュニケーションをとり、少しずつ心を通わせていく。そんな温かいやりとりから始まり、マシュと藤丸の出会い、そして何者かによって中央監視室が爆破されるまでがスピーディーに描かれる。
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序盤から観客を惹きつけるのは、その迫力たっぷりの演出だ。冒頭の大きな見せ場であるマシュと英霊との融合シーンは、プロジェクションマッピングを用いた演出で鮮やかに表現。この場面以外にもバトルシーンなど随所で3Dエフェクトが盛り込まれており、ゲームの世界が目の前に広がる面白さを体感できる。さらに衣裳や宝具も、原作ファン納得の完成度。細部まで意匠の凝らされた宝具を手に、各キャラクターが戦闘に挑むシーンは、バトルファンタジーらしい臨場感と興奮を楽しめる。
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圧巻なのは、生演奏によって紡がれる上質な楽曲の数々だ。普段からクラシックコンサートでも使用されることの多い東京国際フォーラム ホールCは音の響きも抜群。厚みのあるヴァイオリンの音色が、ロマニたちの物語を一層ドラマティックに演出する。キャストたちの歌唱も映え、まるでミュージカルのような高い音楽性に酔う贅沢なステージとなっている。
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人はなぜ生きるのか。それぞれが見つける生命の意味
疾走感溢れる1幕から、2幕ではオジマンディアス(本田礼生)のアクロバティックなダンス、マシュとランスロット(小野健斗)の再会、ギルガメッシュ(丘山晴己)の軸がまっすぐなターンと華やかな舞い、エルキドゥ(山﨑晶吾)とウガルの戦闘シーンなど、前2作を観てきたファンにとっては胸の熱くなるような名場面をプレイバックしながら、ソロモン(神永圭佑)との最終決戦へと突入する。
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ここからはキャストたちのぶつけ合う感情と感情が、まるで大きな磁場をつくるように観客を吸い込んでいく。4年にわたってロマニとマシュを演じてきた井出卓也、ナナヲアカリは台詞の一言一言に自然と生き様が乗っている。そして本作から新たに加わった新里宏太の迷いのないまっすぐな演技が、一陣の風のように突き抜ける。それに神永圭佑がラスボスらしい重厚感で応戦し、クライマックスの高揚感を盛り上げる。
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壮大なバトルの末に描かれるのは、人はなぜ生きるのか、という問いだ。原作の奥深い世界観を、脚本・演出・作詞の福山桜子がしっかりと継承している。それぞれが見つける生命の意味にきっと多くの人が涙することだろう。
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『Fate/Grand Order THE STAGE -冠位時間神殿ソロモン-』は10月30日(金)まで東京国際フォーラム ホールCにて上演。10月30日(金)の<女性マスターVer.>、<男性マスターVer.>はそれぞれ全国の映画館にてライブ・ビューイングが決定している。
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取材・文=横川良明

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