Leon Topが紡ぐ、リアルミュージック

古くはリンリン・ランランにザ・ピーナッツなど、時代の音楽に彩りを添えてきた双子デュオ。時は流れ、2020年にも新たな才能が現れた。彼女たちの名前はLeon Top、2014年に結成された双子ユニットである。

幼少期はアメリカやドイツで過ごし、Imogen HeapやJassie Wareをルーツに持つふたり。海外で受けた影響を日本にローカライズしたオルタナティブポップが、彼女たちの持ち味だ。R&Bとエレクトロを掛け合わせたサウンドは、キラキラしすぎず、かといって野暮ったいこともなく、今を生きる若者のリアルミュージックである。
また、CM歌唱や楽曲提供など幅広く活躍している一面も。自分が作りたい作品を作るだけでなく、望まれたものを生み出す経験は彼女たちにも違った視野を与えていることだろう。

先日配信が開始された「Would It」は、心のなかの葛藤を様々なエフェクトとコーラスワークで描いた作品。複雑に絡み合うインストゥルメンタルには、彼女たちのクリエイティビティを感じずにはいられない。流し聴きするのではなく、しっかりと向き合いたい1曲だ。