「ねこみみ。2020Project トークライ
ブ」を通し、コロナ禍の中でのライブ
のあり方を提言!!

先に、公式Webの文章を記したい。「この度、秋葉原発男の娘によるロックバンド『ねこみみ。』は、インフルエンサーとしてシンガー、モデル、アパレルプロデュース、イラスト等幅広く活躍している谷琢磨氏をゲストボーカルに迎え『ねこみみ。featuring 谷琢磨』として新曲2曲を配信リリースおよびミュージックビデオを公開し、配信ライブおよびwithコロナ時代のエンターテイメントビジネスについてのウェビナーを主催致します」。
ねこみみの首謀者である綺羅と大伴涙が、”withコロナ”という時代の中、どう生きてゆくかを討論しようと、今回のイベントを配信ライブ&トークセッションという形で届けた。
配信は、ねこみみ。featuring 谷琢磨のライブを第一幕に。第二幕では、配信会場となった「沼袋Section9」オーナーの琴羽しらすを加え、この日の企画を彩った谷琢磨(Vo).大伴涙(Gt).綺羅(Ba).雄大(Dr)が登壇する形で「コロナ禍」をテーマに据えたセミナーを行なう形で進められた。
ここでは、「ねこみみ。2020Projectトークライブ」と題したトークコーナーの模様をお伝えしたい。
「Withコロナ時代の音楽ビジネスにおけるニューノーマル」とは…。
 文化庁『文化芸術活動の継続支援事業』の支援の下で行なわれた、「ねこみみ。2020Projectトークライブ」、舞台には、ライブを彩った谷琢磨、大伴涙、綺羅、雄大の4人に加え、「沼袋Section9」のオーナーでコスプレイヤーの琴羽しらすの5人が登壇。
ここで掲げたテーマが、「Withコロナ時代の音楽ビジネスにおけるニューノーマル」。とても固い題材だが、登壇した出離者らがその内容を上手く噛み砕きながら話を進めていった。
今回、ねこみみ。が復活をした大きな理由に、文化庁『文化芸術活動の継続支援事業』の支援を得たことがあった。今回のセミナーのテーマを論じるうえで、「ねこみみ。というバンドの視点で語ることが適切」と首謀者の綺羅が判断したことが発端となっている。そのテーマを論じるうえで、さっそく大伴涙が「寒いと乳首が固くなるくらい固いテーマ」と、場を和ませてゆく。
本題へ入る前に、綺羅と大伴涙が、今回の企画立ち上げの経緯を語りだした。この話が立ち上がったのが7月末。綺羅が、文化庁へ企画書を提出するにあたり、大伴涙へ「ねこみみ。の復活を足掛かりに、このテーマを論じるのはどうだろう」という話を持ちかけたことが、すべての始まりだった。その時点では、「復活するにも歌い手がいない」ことから話は水泡に帰すところだった。が、谷琢磨を歌い手に迎えられる話へ発展したことから、この企画は一気に実現へ向けて動き出した。綺羅は、「今の時代ならではの音楽産業のあり方、時代性を考慮したテーマを提言しよう」と企画書へ記述。その想いが文化庁の人たちの気持ちを揺さぶり、今回の企画を実行へ移すことへと繋がった。
シンポジウムに入る前に、大伴涙が「今はビニールシートをステージ前に張ったり、フロアに印をつけてソーシャルディスタンスを取れば、椅子に座って観なきゃいけないし、声を出しては駄目がルール。それで本当にライブを楽しめるのか」と提言。さらに、今やニューノーマル化になろうとしている配信ライブについても、「カメラを前に、観客が一人もいない状況の中、テンションを上げるのに神経を使う環境でライブを行なうのはどうなのか?」「それで、本当にライブを楽しめるのか?」と語りだした。その提案を掲げたうえで、今回の登壇者たちによるトークセッションがスタートした。
「コロナ禍の中で生活様式にどんな変化があったのか」
 まずは、登壇した人たちが男装者やコスプレイヤーであることから、「コロナ禍の中でどんな変化があったのか」を語りだした。大伴涙は、「コロナ禍前は、女装して楽しめるイベントや集う場所があったからこそ、女装して楽しもうというモチベーションを維持する意識へ繋がっていた」と語りだした。大伴涙や綺羅は、普段から女装しているわけではなく、目的を見いだしては女装することを…男の娘に変身することを人生の生き甲斐にしている人たち。だが、コロナ禍によってイベントはすべて中止。モチベーションを維持する環境を失くしたことを憂いていた。
大伴涙は、「コロナ禍により集う場が無くなったことで、岡田屋で売っていた蛍光色のネイルカラーの売れ行きが急激に落ち、商品がなくなったこと。お気に入りのファッションブランドやお店も縮小化や閉店に陥っている」ことを悲しみながら語れば、「何処もマスク必死の環境のため、お洒落も楽しめないと」嘆いていた。
その言葉に対して、女性の服装でいることが日常の谷琢磨は、「いつもマスクをしなきゃいけない環境になったことで、女装に限らず、多くの女性がアイメイクさえしておけばOKの環境のように楽になった」と語っていた。そこに、同じ女装をたしなむ人たちの中でも、非日常として女装を楽しむ人たちと、女装が日常の人たちとの視点の違いを覚えることが出来た。
登壇者の中、唯一非女装や非コスプレイヤーの雄大は、「女装をしている人たちって、ドラマーが機材を持って電車に乗ると白い目で見られるのと同じ感覚を何時も味わっているのを感じた」と言葉を述べれば、「コロナ禍以降、日常を逸脱した服装をしているだけで、勝手にパリピ的な捉えられ方をされ、冷たい姿勢を向けられるように、生き方を否定されているのはどうなのか」とも語っていた。
「もし世界が戻ったときにみんなが元に戻りたがるのか?」
 続いては、「音楽活動面」での話題へ。谷琢磨は、今の世の中になる前から露出を抑えていたことから「とくに大きな変化はなかった」が、モデル業務は「コロナ禍の時期は完全になくなった」ことを報告。その理由として、「アパレル業界の中で予算の削減を考えた場合、まずはモデルをということになるのではないか」と分析していた。音楽面に関しては、「自粛機会中に配信へ着手し、自宅配信を始めたことで歌う機会が増えた」とも報告してくれた。
「沼袋Section9」のオーナーでもあるコスプレイヤー/ヴァイオリニストの琴羽しらすは、ライブハウスという立場から発言。「先の見通しがないぶん、年内の予定が次々とキャンセルになって」と語りだせば、個人として依頼を受けていたサポート活動も、ライブが出来なくなったことで全て白紙になったことを報告。
今の音楽シーンは、「これまでにあった常識や枠組がすべて取り払われている」。谷琢磨は、「もし世界が戻ったときにみんなが元に戻りたがるのか?」と疑問を呈していた。大伴涙は「ライブに行く行動自体が習慣化していたのが途切れた今、ふたたび戻るかとなったらそうはいかない」と、同じように懸念を抱いていた。これまでの習慣が途切れたことで意識が変わり、ライブどころか音楽と接する意識が希薄になり実際に離れた人たちがいるように、2人の懸念を持った発言も納得だ。
「ライブに行くためにメイクや身だしなみに気を使うことや、距離によっての交通費の負担を考えたら、自宅ですっぴんで楽しめる配信はお得」?!
「配信ライブって、ミュージシャン目線で実際どう思われてますか?」の問いかけに対し、大伴涙は「お客さん目線としてはあり」と強く発言していた。大伴涙自身がリスナーの視点で捉えた場合、「ライブに行くためにメイクや身だしなみに気を使うことや、距離によっての交通費の負担を考えたら、自宅ですっぴんで楽しめる配信はお得」と思っていると語りだす。ただし、「配信の場合、冷静に観られてしまうことから、どうテンションをアゲてゆくか。今までは、その場の臨場感や音の圧によって気にならなかった細かい粗が見えてしまう懸念も多いことから、それをどうカバーしてゆくのかが課題になる」と、演者側として別の観点からも言葉を寄せていた。
綺羅は、今回ツイキャスを通してライブ配信し、多くのコメントが寄せられたことやポイントを投げてもらえることで、「ここにライブを通した新しいコミュニケーションの形がある」と感じたことを伝えていた。
谷琢磨は、以前から「ツイキャスお茶会」などを、それこそ自宅からも配信を行なっている。谷琢磨自身、「もともと定期的にお茶会を開催していたけど、それを配信でも楽しめるシステム作りをしています。たとえば、谷が飲むお茶を参加してくれる人たちへ事前に郵送し、同じお茶をたしなむなど、今までと同じ環境でお茶会を実施するのはもちろん。家にいるから出来ることとして、クッキーを作る様を中継もしています。それに遠方の方だとお茶会への参加は難しいけど、配信は参加が容易だし、アーカイブでも見れるのが便利」とも語っていた。そのうえで、主催者側の想いとして「直接顔を見れないのは、やっぱり寂しい」とも述べていた。
「自分にはどのシステムが最適なのかを選ぶことも重要」
今日の配信会場である「沼袋Section9」は、コロナ禍の中、早くから配信に力を入れているライブハウス。自粛要請により先の予定がすべて白紙になったことから、積極的に配信活動を始めたことをオーナーの琴羽しらすが語りだす。「沼袋Section9」ではいち早く機材を導入したとはいえ、「コロナ禍でみんなが配信を始めたことから機材の入手が大変になれば、機材も高騰化していったこと」での苦労。さらに、「プロに頼まず、すべて自分たちで行なっていることから、失敗も重ねながら一つ一つ学び、自分たちの力に変えている」ことを伝えてくれた。
「沼袋Section9」は、マルチカメラを4台導入し配信しているように、今は配信に力を入れているライブハウス。琴羽しらすは「低価格で高水準の配信をしています。有観客と配信のセットでも行なっています」ともアピール。雄大は、「ここの配信の画質と音声はお勧め」と、先の配信の様子をすぐにチェックしたときの感想も述べていた。
今は、様々な配信プラットフォームが揃っていれば、それぞれ一長一短がある。まして、観る側に満足してもらうためには、それぞれのプラットフォームや、自身の配信環境のレベルアップも必要なことから、それをしっかり把握したうえで、「自分にはどのシステムが最適なのかを選ぶことも重要になってくる」という話も出れば、「今は新しい配信アプリが次々と誕生しているので、今後どうなるかも楽しみにしている」と、未来へ向けた希望も伝えてくれた。
まだまだ配信の話は続く。谷琢磨は、「配信の場所の面白さも、これからは要求されるのでは?」と提言。谷琢磨は自宅のお風呂から裸で、鼻唄で配信していることも伝えていた。「ちゃぷちゃぷとした湯船の音が癒される」そうだ。他にも、「GO TOキャンペーンで行った先で配信することで、「えーっという嬉しい驚きが配信に加わるのも面白さじゃないか」という話も飛びだしていた。
谷琢磨が「今までの環境が戻ったとき、今、身につけている知識を重ねていけば、もっとライブ環境自体がよくなるはず」と希望を語れば、綺羅は「有観客で配信だと遠くの人も見れて良いよね。それこそ、海外のアーティストをゲストとして呼び、画面越しのリモートコラボも出来る」という提案もしていた。
大伴涙は、「今回は無料配信だったけど、課金システムも面白くなって欲しい。活動する以上資金は必要なこと。ねこみみ。なら280(にゃお)円の課金するたびに「1ニャーオいただきました」とやると面白いのでは」とも発言してくれた。
「今の時代なりのやり方を行なうことでも新しい出会いを作れる」
今はネットやリモートを介したコミュニケーションも重要になっている時代。綺羅は、今後に向け「ねこみみ。としても新たな展開があるかも知れない」と匂わせていた。谷琢磨は、「これからもみんなで、観てくれる人たちが明るくなれることをやっていきたい。今だからこそ出来ることを楽しんでいきたい」と語れば、登壇者全員で、「今の時代なりのやり方を行なうことでも新しい出会いを作れるように、まずは、みんな明るく今を乗り越えていこう」と想いを確認しあったうえで、トークイベントの幕を閉じていった。
TEXT:長澤智典
afterglow/ねこみみ。 featuring 谷琢磨 【MV】
ねこみみ。Feat.谷琢磨「キミの中のオンナノコ」OfficialMV

★インフォメーション★
ねこみみ。Web
谷琢磨 twitter
Section-9 twitter
https://twitter.com/section9_numa
琴羽しらす twitter
【インフォメーション】
ねこみみ。2020 Project新曲「afterglow」「キミのナカのオンナノコ」iTunes、spotifyをはじめ各ストアより配信中。
◆ねこみみ。feat谷琢磨 について
2008年秋葉原の男の娘メイド喫茶雲雀亭に集まったメンバーにより活動開始。
ヴィジュアル系界隈でライブ活動を行い、CD10枚、DVD2枚をリリース。
数回のメンバーチェンジ、活動休止期間を経て2020年10月大伴涙(Gt)、綺羅(Ba)、谷琢磨(ゲストVo)により活動再開、現在に至る。
◆メンバーについて
・谷琢磨(ゲストVo)3歳からクラシックを学び、ソロシンガーおよびバンド「実験台モルモット」「ハイダンシークドロシー」のボーカルを務める傍ら、モデル・タレントとしてTVやWEBメディアへ出演多数。アパレルプロデューサーやイラストレーターとしても活躍中。Twitterフォロワー2万人超のインフルエンサーである。https://twitter.com/tani_takuma
・大伴涙(Gt)2010年よりねこみみ。の活動の中心となって数多くの音源制作、ライブツアー、イベント出演について企画立案・実施を手掛ける。数々のCMディレクションにも携わるアートディレクターとしての顔を持つ。
https://twitter.com/otomorui
・綺羅(Ba)ねこみみ。の創設者。元歯科医師。現在、作曲家綺羅空心斎として多数のアイドルやアーティストの楽曲制作を手掛ける。プロデュース業でも活躍。https://twitter.com/killa_nekomimi

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