松崎祐介は「マナかなぁ?」福田悠太
は「顔の下半身が」と記事の見出し採
用を狙う!? 舞台『放課後の厨房男子
』開校

2020年10月31日(土)東京・日経ホールにて、ジャニーズの人気グループ「ふぉ~ゆ~」が主演を務める舞台『放課後の厨房男子』が初日を迎えた。本作は、累計発行110万部突破『居酒屋ぼったくり』シリーズの作家・秋川滝美による“料理”をテーマにした学園友情ストーリーを原作とし、男子校・県立末那高校における弱小“包丁部”(=料理部)と全国レベルの強豪“舞踏部”との、ちょっとおバカで一生懸命な青春の料理対決を描く物語。過去2回上演されているが、その続編となる今回は「まかない飯と Shall we dance? 篇」と題して上演される。
初日直前に同劇場にてゲネプロ(通し稽古)が公開され、主演のふぉ~ゆ~(福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介)と前野朋哉、野澤祐樹(ジャニーズ Jr.)、楢木和也(梅棒)、田中穂先(柿喰う客)、 そして包丁部の女性顧問教師役の三倉佳奈らが歌とダンス、そして笑い満載のドタバタコメディを汗だく姿で繰り広げていた。
今回の注目ポイントは辰巳演じる勝山大地の“秘密”と、松崎演じる不知火零士の“ラブ”。そこに日向翔平(福田)や月島颯太(越岡)ら先輩たちがどのように絡むのかが見どころだろう。
また、楢木が演じる霜川邦夫が様々な場面で見せる“七変化”にもご注目いただきたい。
コロナ禍真っ只中の現状を踏まえ、『厨房男子』恒例の通路を使った演出は今回はなし。代わりに「換気タイム」が設けられ、中通路の左右のドアが開かれると、出演者が特大うちわを手に客席の空気を仰いで入れ替えるという場面もあり、コロナ禍を逆手にとって笑いに変えようとする演出に笑いと拍手を贈りたい。
終演後に行われた記者会見ではキャストからふぉ~ゆ~の福田、辰巳、越岡、松崎、そして演出の小林顕作が登壇した。
3年目してこれがファイナルとなるこのシリーズについて聞かれると、福田は「ええ……寂しいですか?」と記者に逆質問。辰巳は「高校生を演じられる場がなくなっちゃうんじゃないかという寂しさがありますね」としんみりと口にしたが、「あ! 今日がハロウィンだから(高校生姿の)仮装をしているわけじゃないですからね! ちゃんと高校生として演技させていただいています!」と笑顔を見せる。これに続けて福田が「次やるとしたら、中学生ですかね?」とボケたので、辰巳が「(年齢が)下がっちゃってる!」とツッコまれていた。
初日を迎えるにあたって心境を聞かれると「毎日この芝居をやるのは疲れるなぁって気持ちです(笑)」と福田が本音を口にする。越岡は「このご時世で観に来てくださるんだから、僕たちのパワーを無茶苦茶届けたいと思っています。早く芝居を見せたいという気持ちでいっぱいです」と気合いを入れ、辰巳は「コロナ禍で舞台が中止になっていますが、そんな中、これが自粛開け一発目の舞台となります。だから個人的にも気合入っています」と瞳を輝かせる。
そして松崎は「こうして4人でステージに立つのは初なので……」というと「それってまるでふぉ~ゆ~の初舞台みたいだぞ」と他メンバーからツッコミが! 改めて松崎は「毎日舞台に立てる喜びを感じながら最後までやりたいです」と力強く応えていた。
小林はコロナ禍による昨年の公演との演出面の違いについて聴かれると「会場の換気タイムを入れました。僕はそういうことをネガティブに考えたくないので、劇場にいらしてくださった方が安心して楽しい時間を過ごせるようにしたい。逆にそういうのが厨房男子のパワーになるかなと」と語り、安心して劇場に足を運んでほしいとアピールした。
ほぼ同じ顔触れでシーズン1から上演してきた「厨房男子」について辰巳は「もう家族みたいです。会った瞬間から次の日、本番ができるんじゃないかと思うくらい」と述べ、「顕作さんの“戦術”を皆理解しているので、その理解度の高さが凄い劇団だなと」と共演者をリスぺクト。『Endless SHOCK』の本番と重なって10日くらいしか稽古に出られなかった越岡と松崎の事を労わりつつ、小林が「タツミン(辰巳)が一番理解していて皆に伝えていました。本当に感謝しています」と“フィールドの監督”として大活躍だった辰巳をほめたたえていた。
なお、「松崎のメイクがいつもと違う! 作り込みが凄い!」という話から「こいつ、今日一番早く楽屋入りして髪を切ってた」と辰巳がバラす。すると松崎は「切りたてホヤホヤです。(記者に向かって)触ってみますか?」と呼びかけ、笑いを誘っていた。
今回から顧問教師役が三倉茉奈から三倉佳奈に変わった事で、劇中の中でも「ちょっと雰囲気がいつもと違う」「なんとなく妹みが強い」などといじられていたが、会見でも三倉姉妹の話で盛り上がり、「今回、佳奈ちゃんが初出演なのにマスクして稽古していると、茉奈ちゃんなんじゃない? と思ってしまう」と小林。二人の違いについて福田が「まず、名前が違う」とボケると「佳奈ちゃんのほうがちょっとセクシー」「佳奈ちゃんのほうがダンスがちょっと上手」と次々に違いがあがる。「まぁでも、一見わかんないですけど、時を過ごしたらわかる。全然違うんですよ」と小林が話をまとめに入ったが、松崎が「わからなくなるよね。『あれ? マナかな(茉奈佳奈)?』って」と絶妙のダジャレを! これには他3人が「こういう発言が(記事の見出しに)使われるのかぁ~」と笑いながらガックリと肩を落としていた。
マスク話でも花が咲く。「マスクをしたままダンスを踊っていたので高地トレーニングみたいに肺活量が増えているんじゃないかなって」と辰巳。福田は「マスクしたまま稽古をしていたから、劇場に入ってマスクを初めて取ったらなんだか恥ずかしくて。“顔の下半身を出しているみたい”で……」とニヤリ発言。すると「(記事の見出しになるように)狙っている!」と他メンバーから突っ込まれていた。
同級生役の前野の話でも盛り上がる4人。前野がふぉ~ゆ~に見えてきたと記者から話を振られると「絶対ないと思います!」「迷って出ちゃったおじさんに見える。一人だけタクシードライバーに見える」あげくには「前野さんが立っているところだけ汗で床が滑りそう」「汗では滑らないけどネタが滑る」と皆、言いたい放題。とはいえ「ムードメーカーです。舞台にアクセントを加えてくれます」とあたたかくフォローしていた。
改めて今回の公演でファイナルという話をふられた小林は「この人たちをほっといていいんですか? とニッポン放送さんに菓子折り持って皆で行くしかない」と笑うと、辰巳が「もう皆、3年間やらせていただき、形みたいなものが出来てきた。顕作さんが作る新喜劇みたいだからストーリーが変わっても続けていけるんじゃないかな? 続けていきたいですね」と願望を口に。
最後にお客様へのメッセージを求められると。小林は「このご時世だから楽しめるものを、来年、再来年に続くエンターテインメントを模索しながら、いちばん面白い物を作っていきたい」越岡は「いつ見ても面白い作品。ぜひ劇場に観に来てほしい」福田は「11月3日は生配信されます。“おうちで厨房男子”はいかがでしょう?」辰巳は「こんな状況で劇場に観に来てくださるという判断をしてくださった方には劇場で、また観に行かないという決断をしてくださった方には配信で。どんな形でも『厨房男子』を楽しんでいただきたい」とコメント。最後に松崎が「この作品はお客さんが来てくださることで最終的に成立するのかなと思っています。一人でも多くの方に笑っていただきたい」と真面目にコメント。すると「てっきり何か用意してるのかと」と松崎の一発ギャグに期待が注がれる展開に。すると松崎は「料理と掛けまして、エンターテインメントと解きます。その心は……どっちも甘く時にはしょっぱいでSHOW! ……なんか汗出てきちゃった(笑)」とややスベりつつ会見はお開きとなった。
なお、福田が語ったように、今回2020年11月3日(火・祝)開場17:30 開演18:00の公演で生配信「おうちで厨房男子」はじまるよ♪が決定した。詳しくは文末にてご確認ください。
取材・文・撮影=こむらさき

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