Crack6、西田”marcy”昌史(from E
ARTHSHAKER),Rickyが三つ巴のライブ
バトル。「Crazy Monsters」、初の無
観客配信ライブを開催!!!
Ricky
深い深い海の底からゆっくりと浮上するように浮遊感を抱いた壮麗な音が流れ出す。その音色は次第に「闇の世界-Light to Light-」の旋律に変化。Rickyのライブの冒頭を飾ったのは、美しく温かみを抱いたバラード曲。Rickyは胸の内側からゆっくりと沸き上がる熱を身に感じながら、画面の先にいる一人一人へ向け優しく語り駆けるように歌っていた。彼の背景では、ダンサーが波間を漂うように流麗な踊りを披露。冒頭からRickyは、実力派ヴォーカリストとしての力をしっかりと見せつけてゆく。
「この日のステージを作ってくれてサンキューベリーマッチョマン」と、MCで軽快なギャグを飛ばすRicky。この日はリアクションが見えないだけに、Rickyも間の取り方へ戸惑う場面も。それでもめげずにテンション高くしゃべり続けるところが、Rickyらしさ。
ここからさらに熱を上げるようにRickyが届けたのが、「人の振り見て我がREFRECTION」。力強く躍動するファンキーなエレクトロビートに乗せ、Rickyは、ときにジャンプしながら雄々しきステージンクを見せてゆく。その堂々とした逞しいパフォーマンスを受け、2人のダンサーを呼び入れると共に、ステージは次のドラマへシフト。華やかなエレクトロビートの上で、Rickyが弾けた花火のように絢爛華麗なステージングを描きだした。身体を大きく揺らし、沸き立つ気持ちをぶつけながら、Rickyは「ヨウコソサヨウナラ」を力強く歌唱。派手なパフォーマンスが似合うRickyのように、このブロックを通し彼は、最高にホットな歌系ダンスロックスタイルを示し、画面の先の人たちのハートに熱い刺激とエナジーを送り続けていった。
「自分だけの場所を作って、これからもみなさまに届けていきたいと思います」。今の自分の心模様も重ねながら最後に歌ったのが、最新シングルの「0.1.0~Only One Ocean~」。とても雄大な楽曲だ。トRicky(トリッキー)な楽曲構成も見せながら、Rickyは「舵を取れ 地平線の向こうまで」と、自身の生きざまを示すように力強く歌を響かせていった。
二番手を担ったのが、EARTHSHAKERの西田”marcy”昌史。ライブは、アコースティックギターを手に弾き語りスタイルで披露。冒頭を飾ったのが、「GARAGE」。ゆっくりと爪弾き鳴り響く音色を身に感じながら、西田”marcy”昌史は声量深い歌声を響かせ、躍動した楽曲を、胸にじんわり響かせるバラードに変えて歌い上げる。弾き語りという理由もあり、あえてぐっとテンポを落として演奏。雄々しくも温かさを抱いた歌声を通し、歌に込めた風景を一人一人の脳裏へ映し出す。街外れのガレージで仲間たちと音を交わし、夢を追いかけたあの頃の景色が次々と目の前へ映し出される。歌に心が吸い込まれるとは、こういうことを言うのだろう。
先の2曲は20歳の頃に書いた歌。すでに41年前の歌というのが信じられないくらい、今も生々しさを持って歌が目の前にせまってくる。次に披露したのが、EARTHSHAKER結成35周年時を迎えた2年前に作った曲。「今もずっと夢を追いかける旅人なんだろうな」という言葉に、西田”marcy”昌史の生き方を感じさせられた。
披露した「旅人のララバイ」には、今も追いかけ続ける夢に対する、西田”marcy”昌史の真っ直ぐな気持ちが赤裸々に描きだされている。今でももがきながら、何度苦難が襲いかかろうと、それでも揺らぐことない信じた気持ちを胸に音楽へ真摯に向きあう。西田”marcy”昌史のアーティストとしての生きる指針や証が、この歌から生々しく伝わってきた。
トリを飾ったのが、イベントの主催者MSTR(ミスター/千聖:PENICILLIN)率いるCrack6。幕が開くのに合わせ、MSTRのギターが唸りを上げた。魂の叫びとも言うべき野太い旋律を響かせながら、楽曲は「RE-Born」へ。そこへ演奏陣が轟く音を重ねると同時に、軽快に駆ける旋律が響きだす。演奏は「Change the World」へシフト。光を携え駆ける演奏の上で、MSTRは大きく手を振り、凛々しい表情と歌声を魅力に画面の先にいる人たちを挑発してゆく。モニターに足を乗せ、一緒に熱を感じあおうと誘いをかけるMSTRとメンバーたち。ギターソロ時には、お立ち台の上でプレイする場面も。たとえ無観客だろうと、今の環境を塗り替えてやろうという意気込みと勢いこそ、MSTRらしさ。まさに、気持ちは「CHANGE THE WORLD」だ。
MCでは、ようやく「Crazy Monsters」を開催できた喜びをMSTRが語ってくれた。Crack6も、アコースティックのライブ配信経験はあるが、バンドスタイルでのライブ配信は今回が初。「もしかしたら配信が途切れてしまうことがあるかも知れません。でも、僕らとあなた方の愛が途切れることはないので」と、洒落た言葉も届けていた。
「我々とあなた方との愛の歌ですよ」の言葉に続いて披露したのが、最新ナンバーの「What is TRUE?!」。唸りを上げ爆走する楽曲の上で、耳心地好い歌をMSTRが響かせる。Crack6とファンたちとが結んだ愛の絆は、沸き立つ衝動を抑えちれないほど熱く太いものだという証拠を熱情した演奏が示していた。この日のCrack6は、攻めに徹したステージングを披露。続く「Carry on」でも突き刺すような演奏を示し、騒ぎたい気持ちを煽り続けていた。ジッとしているのがもどかしい。揺れる身体を、心の中で叫ぶ衝動を止められない。
「オンラインは途切れたとしても、みんなの声は聞こえてます」と、仲間たちと繋がっている気持ちをとにかく伝えたくていたMSTRの姿も印象的だ。
終盤を彩ったのが、「Loveless」。想いを重ね合わせ、互いの熱を感じあいたい。華やかな調べを振りまき疾走する演奏の上で、愛しい人たちへ向け高陽した歌声をぶつけるMSTR。間奏のギターソロも、とても情熱的だ。「君は何を求めているの」と問いかけるその声に、「MSTR!!」と叫んでいた人たちも、きっといたのでは。
アンコール
Crack6の演奏を背景に、西田”marcy”昌史とRicky、MSTRがマイクを手にステージへ。3人で固く握手をした後、最後に全員で披露したのがお馴染み「CrazyMonsters」。この3人が「Crazy Monsters」と一緒に声を上げたときの迫力は、壮観だ。野太いロックンロールナンバーが、この日は一段とモンスター感を増して響いていた。舞台の上で雄々しく歌う姿を通し、往年のゴジラシリーズの3大怪獣勢ぞろいのようなときめきとわくわくを演奏中ずっと覚えていた。
今年の「Crazy Monsters」シリーズはこれが最後になる。例年なら、春に「Crazy Monsters~春の祭典~」を行っている。現状では、まだ具体的なことは言えないが、どんな形であれ、また来年も「Crazy Monsters」を開催してくれるはず。その便りを、しばし待っていて欲しい。
★インフォメーション★
■Crack6
DDJ公式通販サイト>
■西田”marcy”昌史(from EARTHSHAKER)
西田”marcy”昌史(from EARTHSHAKER)
「GARAGE」
Crack6
「RE-Born〜Change the World」
-ENCORE-
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