瀬奈じゅん、相葉裕樹ら出演の現代能
楽集X『幸福論』が開幕 初日コメン
ト&舞台写真が到着

2020年11月29日(日)シアタートラムにて「現代能楽集X『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より」が開幕した。
世田谷パブリックシアター芸術監督の野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」シリーズは、芸術監督方針である「地域性、同時代性、普遍性」「伝統演劇と現代演劇の融合」「レパートリーの創造」という三つの柱にもとづき、古典の知恵と洗練を現代に還元し、現在の私たちの舞台創造に活かしていきたいという考えから生まれたシリーズ。2003年以降、川村毅、鐘下辰男、宮沢章夫、野田秀樹、倉持裕、前川知大、マキノノゾミなど、日本の演劇界を代表する錚々たる顔ぶれが作・演出を手掛けてきた。本作は、シリーズ第10弾。劇作家/演出家・瀬戸山美咲と、劇作家・長田育恵がタッグを組み、「道成寺」「隅田川」の2本立てで、現代に生きる人々の幸福について描き出す。
現代能楽集X『幸福論』 壱 「道成寺」(撮影:細野晋司)
現代能楽集X『幸福論』 壱 「道成寺」(撮影:細野晋司)
現代能楽集X『幸福論』 弐 「隅田川」(撮影:細野晋司)
現代能楽集X『幸福論』 弐 「隅田川」(撮影:細野晋司)
「道成寺」では、父・母・息子の幸福な家族がさらなる幸福を激しく求めた結果の悲劇を描き、「隅田川」では、運命的に出逢う3世代の女たちが、誰の目も届かない社会の片隅でありえるかもしれない物語が紡がれている。出演は、瀬奈じゅん、相葉裕樹、清水くるみ、明星真由美、高橋和也、鷲尾真知子の6名。6名は「道成寺」「隅田川」でそれぞれ異なる役を演じている。初日を終えたキャスト陣と長田育恵、瀬戸山美咲よりコメントが到着した。
初日コメント
長田育恵/作(弐「隅田川」)
開幕いたしました。
炎のごとく、内からたぎるような「道成寺」。
水のごとく、深度を増していく「隅田川」。
能の物語を借りて描き出す2020年の現在地は、生々しくも、どこか目に見えないものを信じられるような不思議な力に満ちています。
この企画だからこその劇空間、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。
今、ご自身を慈しみ、ここから次の一歩を踏み出すための静かな力となりましたら幸いです。
瀬戸山美咲/作(壱「道成寺」)・ 演出
初日を終えて、さまざまな時代、さまざまな局面で人の想いを鎮めてきた能の持つ力を改めて感じています。今年の終わりにふさわしい作品になっていると思います。 たいへんな困難の中、劇場に足をお運びいただく皆様に本当に感謝します。何もない空間に世界を立ち上げていく6人の俳優たちの姿を是非観にいらしてください。
瀬奈じゅん/安藤千佳役 (壱「道成寺」)・真鍋夏帆 役(弐「隅田川」)
本日、初日を迎えました。
舞台は、芝居は、お客様と共に作り上げていくものだと、改めて実感した初日です…。
足をお運びいただき、誠にありがとうございました。
千秋楽までもっともっと深めて参ります。
シアタートラムでお待ちしています!!
相葉裕樹/橘清史郎役ほか(壱「道成寺」)・ハヤシ役 ほか(弐「隅田川」)
無事に幸福論の初日が開きホッとしています。
約半年ぶりにお客様と同じ空間、同じ時間を共有する事ができとても幸せでした。
演じていく中で日ごとに感情の揺れ方や感覚が変化していくと思います。
千秋楽まで「幸せとは何か?」「生きるとは何か?」「愛情とは何か?」
あらゆる感情を探し続けたいと思います。
是非また劇場にお越し下さい。
清水くるみ/奥野あんず役ほか(壱「道成寺」)・谷口彩佳役(弐「隅田川」)
もうすでに色々な意見をいただいていて、改めて演劇ってナマモノだなと感じています。
千秋楽まで変わり続ける舞台でありたいし、その中でたくさん吸収していきたいです。正解があるのか分からない、人生みたいな道のりを、3週間、もがき進んでいきたいと思っています。
感染対策ばっちりの劇場で、お待ちしております!
明星真由美/橘真姫役(壱「道成寺」)・吉田翠役(弐「隅田川」)
どこか皆である目指したゴールに到達できたような達成感のある良い初日だったように思います。でも特に『道成寺』は旅の入り口に過ぎないと。最初この台本を読んだ時、 作品の世界観を表現する方法がいく通りもある気がしました。それはお客 様が「どんな視点で我々登場人物を見るか」によってストーリーが変化する可能性があるなと。とてもチャレンジングですが、お客さんの呼吸を感じながら演じられたらと思っています。
『隅田川』は、誰かの傷と、誰かの傷が出会うことによって、浄化が始まる物語だと私は解釈して い ます。それって、全ての出会いにも言える事で、この世界が回り続けて い る理由みたいなものですよね。今日の1ステージと、来てくださったお客様との『交換』は1度きりのもので、映像配信では成されないも のだと私は信じています。最後まで奇跡が起きますように。
高橋和也/橘清役(壱「道成寺」)・酒々井直人役(弐「隅田川」)
稽古期間も劇場入りしてからも常に緊張を強いられる状況の中、奇跡のように幕が開いた。いつもなら皆で乾杯し、喜びを分かち合う時だが今はそれも無い。芝居をする為だけに僕等は集まり、そしてそれぞれうちに帰る。
それでも、この作品に出演できて本当に良かったと心から思います。尊い経験をさせて頂きました。ありがとう
鷲尾真知子/白河安子役(壱「道成寺」)・向坂悦子役(弐「隅田川」)
今年の二月に世田谷パブリックシアターにて出演した「メアリ・スチュアート」の後、 世の中が一変しました。
今日シアタートラムの舞台に立てた事を幸せに感じています。
行動の不自由を感じている中、劇場に足を運んでくださったお客様に感謝申し上げます。
スタッフキャストそしてお客様と一体になり幕があきました初日の高揚感は一入 ひとしお でした。
明日から「すべての事に」甘える事なく、緊張感をもって、千秋楽まで舞台を務めます。
舞台写真(壱「道成寺」)
現代能楽集X『幸福論』 壱 「道成寺」(撮影:細野晋司)
現代能楽集X『幸福論』 壱 「道成寺」(撮影:細野晋司)
現代能楽集X『幸福論』 壱 「道成寺」(撮影:細野晋司)

舞台写真(弐「隅田川」)

現代能楽集X『幸福論』 弐 「隅田川」(撮影:細野晋司)
現代能楽集X『幸福論』 弐 「隅田川」(撮影:細野晋司)
現代能楽集X『幸福論』 弐 「隅田川」(撮影:細野晋司)

現代能楽集X『幸福論』 弐 「隅田川」(撮影:細野晋司)

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