三石琴乃(右)、福圓美里にインタビュー!

三石琴乃(右)、福圓美里にインタビュー!

三石琴乃&福圓美里が確かめ合う“セ
ーラー戦士の絆” 25年ぶりの劇場版
に抱く思いとは

三石琴乃(右)、福圓美里にインタビュー! 1990年代に社会現象を巻き起こし、今もなお、国内外で愛されている「美少女戦士セーラームーン」。その25年ぶりの劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」(前編が2021年1月8日、後編が2月11日公開)は、原作者・武内直子氏が総監修を務め、原作漫画の4期「デッド・ムーン」編を映像化する。90年代アニメからセーラームーン/月野うさぎ役を演じ続けている三石琴乃、2014年にスタートしたアニメ新シリーズ「美少女戦士セーラームーンCrystal」からセーラーちびムーン/ちびうさ役を務める福圓美里が語り合う、25年ぶりの劇場版への思いとは? また福圓が「琴乃さんの『月にかわっておしおきよ!』は、毎回鳥肌が立ちます」と明かす一幕もあり、三石を中心としたセーラー戦士キャストの関係性にも迫る――!(取材・文・写真/編集部)
セーラー戦士が25年ぶりにスクリーンに――
それぞれが抱いた期待や不安
――25年ぶりの劇場版の製作を知った際はどういったお気持ちでしたか。プレッシャーはあったのでしょうか?
(c)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」製作委員会三石 大きなスクリーンでセーラー戦士たちの活躍を見られるということが、とても楽しみでした。プレッシャーについては、気持ちの面では「大丈夫」と思っていましたが、“楽器としての体”は25年という月日のなかでいろいろ積み重ねているので、「どうやって音を合わせていくのか」という点に気を使い、実際に“音”を出すまでは少し不安がありました。
福圓 私にとっては、初めての「美少女戦士セーラームーン」の劇場版。とてもわくわくしていましたが、同時に年月の重みがある作品であり、ファンの方もたくさんいらっしゃるので、プレッシャーがなかったとは言えません。琴乃さんから「劇場版になるかもよ」と聞いてから、筋トレやボイトレに通いながら、ちょっとずつ劇場版の収録に備えていました。それでもやっぱり、プレッシャーはありました。でも、琴乃さんはじめ現場の皆さんに支えられて、無事収録を終えることができました。
三石 こちらこそ! 4戦士の皆さんにも支えられ、「いてくれてありがとう!」という気持ちです。一緒には録れなかったのですが、活きのいいアマゾネス・カルテットの皆さん、艶っぽいアマゾン・トリオの皆さんが違う時間帯にがんばって録っているんだと思うとエネルギーがもらえました。きっと良い作品になるだろうと思いながら演じていました。
――「美少女戦士セーラームーンCrystal」がスタートしたのが2014年7月。そこから約7年が経って、今作の劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」がお披露目となりますが、「美少女戦士セーラームーンCrystal」の頃から何か変化はありましたか?
三石 もう7年経ったんだね。
福圓 早いですね。
(c)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」製作委員会三石 私自身は心境の変化は特になくて。逆に「変化せず、維持していられるように」という気持ちを常に持ち続けていました。他のキャストの皆さんは、それぞれにいろいろなプレッシャー、いろいろな思いのなかで臨まれていたように思います。でも皆さんプロフェッショナルな方ばかり。そういった思いをそれぞれに消化して、落とし込んでいるように感じました。
福圓 心境の変化があるとすれば、「(役を)引き継いだ」という意識ですね、当初は「おこがましい」みたいな気持ちが少しありました。ちびうさは「Crystal」2期から登場したので、今回の劇場版を録るまでの間に、少しずつ「自分の役です」と言えるようになってきたような気がします。もちろん、「美少女戦士セーラームーン」時代、ちびうさをやられていたのは荒木(香衣)さんですが、「Crystal」と「Eternal」に関しては、私の役ですと。ようやくですね……そうなるまでに7年もかかったのかと思うと、自分でもちょっとびっくりです(笑)。
三石 月日は長いけれど、間があいてるからね。
福圓 そうですね。「Crystal」放送時の取材では、「美少女戦士セーラームーン」を見ていた当時の自分の気持ちやプレッシャーについてしゃべることが多かったですが、今は“私の目から見たちびうさの話”をすることが多くなったと感じています。彼女の魅力をもっと出してあげたいと思う部分もまだまだありますが、ようやくこういったところまできました。
――テレビシリーズ1~3期を経て劇場版という大舞台を迎えるというのは、演じる皆さんにとっては良い流れだったのでは?
(c)武内直子・PNP/劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」製作委員会三石 自分のなかに落とし込む時間はとれたかもしれません。でも正直(「Crystal」から「Eternal」までの間が)ちょっと間が長かったかな?(笑)。
福圓 (笑)。私はいきなり劇場版だったら、泡吹いてたと思います(笑)。
三石 そんなことないよ~!
福圓 無理です、無理です!
三石 大丈夫! 土壇場になったら役者根性でやれるもんだよ(笑)。でもどうする? また25年後に「美少女戦士セーラームーン」をやることになって、福圓ちゃんがちびうさ続投になったら……。
福圓 無理です!(笑)。でも、演じるのは楽しいです。普段、ちびうさちゃんくらいプリティな役をやることがないので。緊張はしますが、いっそ気持ちよくなってきました(笑)。うさぎのリュック背負って、乙女を演じさせてもらえることなんて、多分この役以外ないので。
三石 最高にかわいいよねえ。

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