Rootscoaster Vol. 178 / luvis 京都
在住の新鋭・luvisがRootscoasterに
登場。“自分の知らない世界”に気づ
かせてくれた楽曲/アーティストとは
SIRUPや春野、Chocoholicなども所属する〈Suppage Records〉が新しくスタートさせた〈Suppage Distribution〉が送り出す新鋭としても注目を集めるluvis。EP『After noon』ではタメの効いたビートや音の抜き差し、煙たい空気感など、妖艶なブラック・ミュージックを軸としながらも、日本語を軸としたポップ・ソングに昇華した全6曲を収録(うち1曲はイントロダクション的楽曲)。
近年話題を集めたシティ・ポップやローファイ・ビーツなどともゆるやかな親和性を見出すこともできるが、トレンドを追いかけただけの浅薄なサウンドではなく、深く根ざしたバックグラウンドを感じさせる、濃密な音楽作品となっている。また、Rin音とのコラボなどででも知られる新鋭SSW・asmiが参加するなど、新世代同士の横の繋がりにも注目したい。
今回はそんなluvisに自身のルーツとなった楽曲を訊いた。果たして、彼を“音楽の航海”に駆り立てた楽曲、アーティストとは。
Text By Takazumi Hosaka
また、アルバム『Voodoo』を通してQuestloveの絶妙にレイドバックしたビートに絡むピノのベース、ニューソウルを想起させるDのコーラス・ワーク、ファルセット、そしてRaphael Saadiqの吠えるようなギター、Spanky Alfordのゴスペル由来のギターに魅了され、完全に自分の美的感覚、というかカッコいいの基準が更新されました。大切に聴きたいアルバムなので、聴く日を厳選して、「この日だ」と思う日に針を落とすことにしています。
2. Charlie Parker / Donna Lee
Message
他にももちろん大勢のアーティスト、曲に影響を受けましたが、衝撃を最も受けた曲はおそらくこの3つです。出会ったのはどれもここ2、3年の話ではありますが、この3曲はこれからの自分の指標としても、ずっと寄り添っていくだろうなと確信しています。どれも自分の知らない世界がもっと広がっていると気づけた曲なので、これからも時間をかけてそのきっかけを大事にして音楽の航海に出たいと思います。
また、この3曲を知ってる方ももちろんたくさんいらっしゃると思いますが、どこまでも深い音楽の航海の途中で素晴らしい音楽に出会えることを切に願っております。良い出会いを! ご覧いただきありがとうございました!
私事ですが、2月17日(水)にluvisの初EPとなる『After noon』をリリースいたしました。
京都在住のSSW/プロデューサー。作詞、作曲、トラックメイキングを全て自身で行う。先代から受け継がれてきた愛を、パッションを、今を生きる人々へ、さらにはその先の時代に生きる人へと繋いでいくZ世代のアーティスト。ジャズ、ソウル、ビート・ミュージック、R&Bなどから影響を受けた有機的なサウンドを特徴とし、チルでエモーショナルなトラックと心地良いアンニュイな歌声で聴く人の心をふんわりと包み込む。
【リリース情報】
luvis 『After noon』
Label:Suppage Distribution
Tracklist:
01. the birth
02. Journey
03. teen
04. human day
05. stereo night feat. asmi
06. tell u my luv
■luvis: Twitter(https://twitter.com/luvismusica/) / Instagram(https://www.instagram.com/lu_vis__/)
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