門脇更紗

門脇更紗

【門脇更紗 インタビュー】
誰の真似もせず、
自分で道を突き進んで行ってほしい

昨年、テイストの異なった6曲をリリースし、今年ついに配信シングル「トリハダ」でメジャーデビューを果たしたシンガーソングライターの門脇更紗。主人公の心情を疑似体験できるような独自の世界観を持つ歌詞、クリアーで耳の奥にしっかりと届く歌声も魅力的な彼女にデビューへの想いを作品とともに訊いた。

音楽で感謝を返していきたい
気持ちでいっぱい

メジャーデビューおめでとうございます! 前回はデビュー前に取材をさせていただきましたが、改めて今の心境はいかがですか?

ありがとうございます! 新しいスタート地点に立ったという気持ちが強いけど、まだ不安な気持ちもあって…でも、すごくワクワクもしているから、ここから新しい景色を見るのが楽しみですね。

先日の配信ワンマンライヴ(2月7日@『門脇更紗ワンマンライブ「マイルストーン」』)でメジャーデビューを発表されましたが、その時もファンの方から“おめでとう”というコメントがたくさんありました。ご両親も含め、みなさんの反応はどうでしたか?

誕生日以上に“おめでとう”という言葉をいただいて(笑)、人生でたぶん一番“おめでとう”という言葉を多くいただいたから、音楽で感謝を返していきたい気持ちでいっぱいですね。家族には発表前から言っていたんですが、“これまでありがとう”と伝えたら“更紗がシンガーソングライターになることしか考えてなかったから、ここまで来ると思ってたよ”と言ってもらってすごく嬉しかったです。

「東京は」(2020年3月発表の配信シングル)のMVにも登場してくれているご家族ですから。とても応援してくれていたんですね。

そうなんですよ(笑)。でも、そんなふうに思ってくれていたことを知って驚きました。

配信ライヴでは発表後に“噛まずに言えて良かったぁ”と胸を撫で下ろしていましたが、発表まではやはり緊張していました?

してましたね。一週間前とかも“早く言いたい”とウズウズして。前日のほうが“噛まずに言えるかな?”と緊張していました。スタジオでも発表の練習をしたりして(笑)。

その頑張りが発表後のひと言に込められていたと(笑)。そして、門脇さんは2020年の年末に“2021年は変化の年としてターニングポイントになる一年にしたい”とおっしゃっていましたが、早速大きなポイントが訪れましたね。

そうですね。メジャーデビューが大きなターニングポイントで。

そんな門脇さんのデビューシングル「トリハダ」ですが、昨年リリースされた楽曲とはカラーが違ったアッパーでバンドサウンドが際立つロック調の楽曲に仕上がりましたね。疾走感もたまらないカッコ良い曲で、またしても門脇さんのイメージがいい意味で壊されましたよ。

また壊してしまいましたね(笑)。アコギで作ったのですが、私の中で “疾走感”というイメージは大事にしていたんです。でも、アレンジでこうしてほしいと伝えたわけではないのですが、想像以上にカッコ良い曲になりました。「トリハダ」のアレンジも「さよならトワイライト」(2020年11月発表の配信シングル)と「いいやん」(2020年11月発表の配信シングル)でタッグを組んだ佐伯youthKさんだったので、なんとなくこういうアレンジをしてくれるだろうなっていう安心感があったから何も言わずにお任せしました。そうしたら、こんなにもカッコ良くしてくれて!

佐伯さんのアレンジした楽曲はカッコ良いだけじゃなく、耳に残るフレーズが特徴的ですよね。

だから、佐伯さんから届いた曲を聴いた瞬間に“これでお願いします”って言って(笑)。アップテンポという点で言うと、“鳥になる”というか、パッと羽ばたくみたいなイメージは大切にしていました。

門脇さんは楽曲の種をスタッフのみなさんと共有して、スタッフと相談しながら曲の肉づけすることがあるとおっしゃっていましたが、「トリハダ」も同じような流れで進めていったのですか?

この曲は共有している素材から作ってはいないですね。憧れのYUIさんと同じスターダストプロモーションに17歳で声をかけてもらった時のことを、スタッフさんに“鳥になるくらい鳥肌が立ちました” と話したら、“それ面白いから、鳥肌をテーマに曲を作ってみたら?”と言われてゼロから作っていきました。

なるほど。制作のきっかけになったエピソードをもとに作れたと。

そうですね。“鳥肌”ってあまりいいイメージが世間的にないと思うんです。怖いことがあった時に鳥肌が立つことが多いかもしれませんが、きれいな景色を見た時や感動したり、素敵な音楽を聴いた時とかにも鳥肌が立つから、いい意味での鳥肌を伝えたいという想いも込めてこの曲を書いていきました。

デビューシングルに「トリハダ」を持ってくるというのは、門脇さんからの提案?

スタッフさんから“「トリハダ」でどう?”と言われて、“じゃぁ、「トリハダ」でいきますか”と(笑)。すごくインパクトがあるタイトルなので、最初は“トリハダ”で大丈夫なのかと考えたんですけど、逆にこれ以外が見つからなくて。でも、ジャケット写真が出来上がって、ようやく自分でも見慣れてきたタイトルでもありますね。

タイトルはあえてカタカナ表記にしたんですか?

はい。英語表記と迷ったけど、カタカナ表記にしました。

漢字だとイメージが変わりますからね。先ほど曲の疾走感は自分の中にイメージがあったと言われましたが、佐伯さんとはどのようなやりとりをしながら曲を仕上げていかれましたか?

完全にお任せした感じでした。歌詞は『雨の跡』(2018年発表のアルバム)の頃から携わっていただいている方と相談しながら進めていった部分もあるのですが、この曲については自分で書いたものを大きく変えることはなかったですね。
門脇更紗
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配信シングル「トリハダ」

OKMusic編集部

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