村上春樹の音楽イベント“MURAKAMI
JAM”特別番組放送決定『MURAKAMI J
AM〜いけないボサノヴァレディオスペ
シャル supported by Salesforce』

TOKYO FMをはじめとするJFN38局で放送している、作家・村上春樹がディスクジョッキーをつとめる特別番組『村上RADIO』では3月29日(月)22時00分から23時55分の約2時間にわたり特別番組『MURAKAMI JAM~いけないボサノヴァ レディオスペシャル supported by Salesforce』(TOKYO FM/JFN全国38局ネット)を放送する。

2月14日(日)に開催したライブイベント『TOKYO FM開局50周年記念 村上春樹 produce 「MURAKAMI JAM ~いけないボサノヴァ Blame it on the Bossa Nova~ supported by Salesforce」』で披露された大西順子小野リサ村治佳織山下洋輔坂本美雨によるライブ、村治佳織の生演奏をバックに村上春樹が披露した『1963年と1982年のイパネマ娘』のリーディング(朗読)、そしてアンコールにミュージシャン全員で演奏した『イパネマの娘』をこの日限りのラジオ特番でお届け。

2021年2月14日(日)バレンタインデーに開催されたこのイベントは、音楽監督・大西順子率いる村上JAMボサノヴァバンドが演奏した、番組『村上RADIO』でも冒頭に流れるオープニング曲「Madison Time」をオープニングに、小野リサが歌うアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲ほか、“バレンタインデー”にふさわしい「MY FUNNY VALENTINE」も演奏された。第二部では、山下洋輔と坂本美雨のパフォーマンスや、村治佳織のクラシックギターをバックにした村上春樹のリーディングが披露され、最後はアンコールにミュージシャン全員による『イパネマの娘』で締めくくられ止まない拍手の中大団円を迎えた。演奏やリーディングだけではなく、ステージ裏の緊張感や会場に来た観客たちの生の声も含め、全方位からライブを感じられる貴重な2時間の放送。

【番組概要】

◆タイトル:『MURAKAMI JAM〜いけないボサノヴァ レディオスペシャル supported by Salesforce』
◆放送日時:2021年3月29日(月)22:00~23:55
◆放送局:TOKYO FM/JFN全国38局ネット
◆出演:村上春樹 坂本美雨 大西順子 小野リサ 村治佳織 山下洋輔
◆提供: Salesforce

【イベント概要】

『TOKYO FM開局50周年記念 村上春樹 produce MURAKAMI JAM
~いけないボサノヴァ Blame it on the Bossa Nova~ supported by Salesforce』
◆開催日:2021年2月14日(日)
◆司会: 村上春樹 坂本美雨
◆ゲスト: 大西順子(音楽監督) 小野リサ 村治佳織
◆スペシャルゲスト: 山下洋輔
◆主催:TOKYO FM
◆会場鑑賞(抽選限定100名)、オンライン配信
◆特別協賛: Salesforce
◆制作協力: DNP大日本印刷
◆チケット販売・オンライン配信:ZAIKO
◆特設ホームページ:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/jam

ボサノヴァ・ライブ&村上春樹朗読の感
動をもう一度…!

イベントは、音楽監督・大西順子率いる村上JAMボサノヴァバンドによる演奏で、番組『村上RADIO』でも冒頭に流れるオープニング曲「Madison Time」をこの日限りのボサノヴァバージョンにアレンジしたパフォーマンスで始まった。司会の村上春樹と坂本美雨が登壇し、村上が高校生の頃から愛聴していたというボサノヴァへの愛を語った。
小野リサ

小野リサ

続いて、ブラジル生まれのボサノヴァ歌手・小野リサをステージに招いたトークでも、「ボサノヴァが生まれた瞬間」に思いを馳せたり、「40年以上ボサノヴァを聴いても全く飽きが来ない」といったボサノヴァトークに花を咲かせた。村上とのトークの後、小野リサは、ボサノヴァ音楽を生み出したと評されるアントニオ・カルロス・ジョビンが作曲した4曲を披露し、会場を暖かく優しく、ボサノヴァの音楽世界で包み込んだ。

また、イベント当日のこの日は2月14日、バレンタインデーということで、坂本美雨から村上春樹に「バレンタインデー」の思い出について聴く一幕もあった。「高校時代には何度かチョコレートをもらったことがあります。」と、村上が学生時代を懐かしく振り返る姿も見せながら、演目は第一部のラストソング、「MY FUNNY VALENTINE」へと移り、拍手に包まれながら第一部は終了した。
村治佳織

村治佳織

第二部が始まり、続いてのゲストはギタリスト・村治佳織。トークでは、ギターの練習を毎日3~4時間していたと子ども時代を振り返る村治佳織に、村上が「練習が苦手で長続きしないけど、小説家のいいところは練習しなくていいところですね。文章の練習はしたことないです。好きな時に書いているからね。」と冗談めかしく語る姿も会場を盛り上げた。

そして、村治佳織の1曲目「MOONLIGHT IN RIO」の後には、村治佳織の生演奏をバックに村上春樹によるリーディングが披露された。『1963年と1982年のイパネマ娘』を朗読した村上の語りに会場全体が耳を澄ませ、朗読が終わると万雷の拍手が沸き起こった。
山下洋輔

山下洋輔

村治佳織に続いてステージ上に招かれたのは、演奏活動60年を超えた今もなお日本ジャズ界を牽引するピアニスト・山下洋輔。

日本にボサノヴァ音楽が入ってきた1960年代、すでにプロとして演奏活動をしていた山下と村上による当時の音楽シーンの回顧には、来場・鑑賞した音楽ファンが耳をそば立て、演奏では司会でもある坂本美雨とのパフォーマンス、そして大西順子、村上JAMボサノヴァバンドとの競演による『SO DANCO SAMBA』で会場を大いに感動へと誘った。
坂本美雨

坂本美雨

第二部の演目ラストを前にこの日を振り返り、改めてボサノヴァを生で聴いた村上は、この『MURAKAMI JAM』開催に寄せて書いた文章の中で「さて、何が世界を救うのだろう?…もし愛が不足するなら、親切がその不足を埋めるでしょう」と書いたことに触れ、「人を癒して、親切心を掻き立ててくれるものが、いい音楽なんじゃないかと思いますね。」と語りかけた。その後、村上JAMボサノヴァバンドによる『SAMBA DE ORFEU』の熱い演奏で本編を終えた。

アンコールの拍手を受け、ステージには全出演者が再登場し、村上春樹の「ボサノヴァといえばこの曲」というリクエストに応える形で、この日最後の演奏となるアントニオ・カルロス・ジョビン作曲の名曲『GARATO DE IPANEMA(イパネマの娘)』が披露され、鳴り止まない拍手の中『TOKYO FM開局50周年記念 村上春樹 produce 「MURAKAMI JAM ~いけないボサノヴァ Blame it on the Bossa Nova~ supported by Salesforce」』はその幕を閉じた。
大西順子(音楽監督)

大西順子(音楽監督)

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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