【愛美 インタビュー】
歌に救われてきたからこそ
誰かを救うような曲を歌いたい
『BanG Dream!』発のリアルバンドとして結成されたPoppin’Partyのフロントメンバーである戸山香澄役で大ブレイクを果たした愛美。声優としても活躍し続けている彼女が、ついにアーティスト活動を始動させる。ニューシングル「ReSTARTING!!」で作詞も手がけた彼女に制作秘話などをたっぷりと話してもらった。
ネガティブな私だからこそ
伝えられる歌詞を書きたい
声優として活躍されている愛美さんですが、声優アーティストとして活動をスタートする気持ちを教えてください。
とにかく嬉しいです。これまでいろんな活動をさせていただいた中で、歌に対する気持ちがだんだん強まってきていたことを実感していたんです。そんなタイミングでアーティスト活動をやらせていただけるのはすごく嬉しいですね。
音楽は愛美さんの中でかなり大きな存在だったんですね。
はい。小さな頃から歌が好きで、ずっと歌手になりたいと思っていたんです。ただ、活動をしていく中で、歌に対して悩んだり、“どう歌ったらいいんだろう?”と考えた時もたくさんあったんですよね。それでも、やっぱり歌は好きだし、また向き合いたかった。いつか改めてCDを出せたらいいなと考えていました。
年齢を重ねるにつれて、伝えたいこと、やりたいこと、歌いたい曲も変わってきたと思うのですが、改めてやりたいと思ったのはどんな曲でしたか?
人間誰しもが感じる感情を歌にして、誰かの救いになる曲を歌いたいと思いました。
それは自分も歌に助けられた経験があるからですか?
そうですね。歌を聴いて涙を流す経験はすごく多いです。というか、音楽があるからこそ泣けることもあるんですよね。自分の中に溜め込んだ気持ちが爆発することってあると思うんですが、私は音楽を聴いて感情を外に出すことで救われてきたので、誰かの感情の近くにある曲を歌っていけたらいいなと思っています。
特に印象深い曲は?
BUMP OF CIHCKENさんの「才能人応援歌」です。才能がある人を羨んだりする曲なんですが、その気持ちって共感できると思っていて。言葉にできなかった感情が歌になった時にすごく救われるんです。“私のモヤモヤしていた感情ってこれだったんだ!”って教えてくれる気がするんですよ。
今回のシングルは3曲ともご自身で作詞を手がけていますが、これまでのことを考えると歌詞にもすごく力を入れているんですね。
そうですね。作詞はとても楽しくやらせてもらいました。
歌詞を書く上で大切にしたことはどのようなことでしたか?
あえてネガティブなワードを入れ込むことを意識しました。自分自身の性格がネガティブだからこそ書ける歌詞が絶対にあると思うんです。それに、どんなにネガティブでも前を向く強さを表現したいと思ったんです。最初からポジティブではないけど、みんな頑張りたい気持ちはあるということを伝えたいと思って歌詞を書きました。
自分の生き方、自己紹介になるからこそ、そういったメッセージを大切にしたのかもしれないですね。
そう思います。“大丈夫、なんとかなる”というポジティブな感情って素敵だし、大事だとは思うんです。でも、弱いところも受け入れてあげないと、どこかでしんどくなっちゃうんですよ。今まで生きてきて、そう思うことが多かったので、弱い自分やネガティブな自分を受け入れつつ、それでも前を向いていきたいという気持ちを「ReSTARTING!!」の歌詞に反映しました。挫折をしてしまったり、諦めたことをもう一度やろうと思っている人や、本当はやりたいことがあるけどいろんな理由があってやれない、腰が重いという人ってたくさんいると思うんですよ。そういう人の応援歌になったらいいなと思っています。
それは自分に言い聞かせている部分も多い?
自分を奮い立たせるメッセージは詰め込まれています。実は自分で書いていて、こんなにポジティブなワードが生まれてくるとは思っていなかったんですよ。でも、自然とそういった言葉が出てきた時に、“自分の中に希望や光の部分がこんなにもあるんだ!”って気づいたんです。それはすごく嬉しかったですね。改めてこの歌詞を読み返して頑張ろうって思えました。
ある意味で決意表明に近いのかもしれないですね。
そう思います。“前を向く”という気持ちを伝えたり、“この先どこまでも行って世界を変えたい”という気持ちを歌詞に込めたので、この曲が私の道標になったらいいなと思っています。
ちなみに曲はどのように選んだのでしょうか?
「ReSTARTING!!」に関しては、何か新しいことが始まるような曲で、バンドサウンド、さらにはライヴで盛り上がれる曲というのをオーダーさせていただいたんです。そこから選ばせていただきました。
ライヴでみんなと歌いたい想いがあったんですね。
はい。“絶対にこういう曲がいい”とイメージしていた曲になったので、早くみなさんに聴いてもらいたいですね。ライヴで盛り上がるようなポイントをたくさん入れているんです。お客さんに一緒にクラップして手を鳴らしてほしい場所があったり、いつかライヴでお客さんの発声が許されるようになったら一緒に歌いたい場所もあるんですよ。《Going my way! AI Mean It!》という歌詞は大文字を引っ張ると“AIMI”になるんです。さらに、発音も“アイミン”になるので、この曲で愛美の名前を呼んでもらいたいと思っています。
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