YUKIの堂々たるソロ宣言!
実力派アーティストたちと
共に作り上げた『PRISMIC』
ソロならではの前向きを垣間見る
《私の闇を 振り払うその手は/ここには もう いない/生きている誇りもなく 誰かが言う/「ただのわがままの果て」》《私の髪を なでる愛しい手は/ここにはもう いない いないよ/残されて腐ってゆく 私は言う/「終わらない愛なんて」》(M1「眠り姫」)。
《ねえ見て もっと触れてみてよ/知ってる あたしの奥の方までずっと/好きにしていいの》(M2「the end of shite」)。(※作詞は日暮愛葉)
《間違いや 後悔はすぐ 恥ずかしい想い出になる/もっと、そばに おいでよ》(M5「惑星に乗れ」)。
《本当のことを 知りたい/うそでもいいから 知りたーーーーーーい!》(M8「忘れる唄」)。
《ゆっくりと大事に育てましょう/脳みその中まで踊るほどに幸せなの/そのしぐさのひとつひとつが私を/とりかえて/新しく》(M9「愛に生きて」)。
《花咲く丘まで 口笛吹いてこう》《いじわるな人が とやかく言うけれど/私は、どこかで まちがえたかしら?/今はわからない/答えは 空の上》《見たことのない場所へと まだ/歩いていけると 思ったんだ》(M10「プリズム」)。
これまた、本人がどこまで意識していたのか分からないけれど、ソロ活動をスタートさせるにあたって、自分の中のリミッターを外した印象はあるし、それによって視界がクリアーになったというか、思考がポジティブになった部分があったようにも見える。不安な部分も垣間見えるが、それも含めて表に出しているということは、総体的には前向きであったととらえてよかろう。ソロデビュー作として実に堂々としたアルバムと見ることもできる。
TEXT:帆苅智之
関連ニュース